yusuke nagaoka

イラストレーター・永岡裕介です。東京と台北を行き来しながら生活しているので時々翻訳(中→日)やライター、コーディネートなどもしております。個人的に気になる台湾の映画や音楽にまつわるテキストの翻訳等々を書いてます。▶︎info@yusukenagaoka.com

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WORKS 執筆関連(~2023)

(イラスト関連のお仕事はWeb、Instagram にアップしています。) 原稿執筆等のお仕事もinfo@yusukenagaokaからお問合せください。 POPEYE 2019年 4月号 台湾のシティボーイたちと作った台湾シティガイド 台南特集ページ コーディネート POPEYE 2020年 9月号 L.O.V.E V.O.D 台湾関連Netflix作品紹介 コラム POPEYE 2020年 12月号 POPEYE FORUM 東京とポートランド 未知の音楽がつなぐ

    • ツァイ・ミンリャン ファスビンダー「不安は魂を食いつくす」を語る

      「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選」の公開が発表されましたが、今回が日本劇場初公開となる「不安は魂を食いつくす(1974)」はツァイ・ミンリャン監督の生涯ベストの一作でもあります。台湾のフィルムアーカイブセンター「國家電影及視聽文化中心(TFAI)」で2022年に行われたツァイ・ミンリャン監督のトークイベントで、創作の道を志す前に今作を初めて観た時のエピソードを語っていたので一部抜粋して翻訳してみました。 大学での恩師は王小棣(ワン・シャオディ)だったが、私の"も

      • エドワード・ヤン 銃声と孤独 賈樟柯

        中国の映画監督、賈樟柯(ジャ・ジャンクー)が2010年に「中国周刊」に寄稿したテキスト。  私は未だに自問している。なぜあの時、ヤン監督に声をかけなかったのか。  1998年の釜山映画祭でのことだった。 ヤン監督は『一一(ヤンヤン 夏の想い出)』の企画を携えて映画祭にやってきた。この映画祭の新作映画の資金調達プログラムは第1回目ということもあり、多くの映画監督を招待していた。『站台(プラットフォーム)』を携えた私の他にも多くの先輩監督たちがそこに集まっていた。田壮壮(ティ

        • 「中学、高校、大学と漫画」 エドワード・ヤン ロングインタビュー 2(楊德昌訪問錄)

          台湾の映画評論家、黃建業の著作「楊德昌電影研究(1995年)」に収録されているエドワード・ヤンのロングインタビューの翻訳です。第2章は中学からアメリカ留学まで。青春時代の苦い思い出から後の創作に影響を与えた人物等、瑞々しい記憶をたどるエピソードが満載です。 「中学、高校、大学と漫画」 -中学から高校にかけて何か大きな変化はあった? 高校進学は小学生の頃の転校の状況によく似ていた。僕の家庭環境は教師達には到底理解できなかったから中学ではすごく誤解されていた。僕はやりたい事は

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        WORKS 執筆関連(~2023)

          「少年時代」 エドワード・ヤン ロングインタビュー 1(楊德昌訪問錄)

          台湾の映画評論家、黃建業の著作「楊德昌電影研究(1995年)」に収録されているエドワード・ヤンのロングインタビューの翻訳です。幼少期から当時の最新作「獨立時代(邦題:エドワード・ヤンの恋愛時代)」までを監督自身が語っています。今回はこの全11章に渡るインタビューの第1章、中国から海を渡り台湾にやってきた両親にまつわる記憶〜幼き日々の思い出を語った「少年時代」編を掲載します。前回掲載した拙訳「いろいろ薬とそっくり薬」と合わせて「牯嶺街少年殺人事件」の原風景が窺える内容となってい

          「少年時代」 エドワード・ヤン ロングインタビュー 1(楊德昌訪問錄)

          「いろいろ薬とそっくり薬」 エドワード・ヤン(顏色藥水和一樣藥 楊德昌)

           エドワード・ヤンの回想録的エッセイ「顏色藥水和一樣藥」の翻訳です。初出は台湾の日刊新聞「中国時報」の「人間副刊 (1989年)」。後に「牯嶺街少年殺人事件」公開に合わせて出版された「楊德昌電影筆記 notebook on my new film(時報文化出版:1991年)」、「楊德昌的電影世界:從《光陰的故事》到《一一》(時報文化出版:2012年)」に再収録されましたが現在はどちらも絶版となっています。  僕が五歳の時の話だ。七歳の兄が突然一冊のノートを僕に手渡した。表紙

          「いろいろ薬とそっくり薬」 エドワード・ヤン(顏色藥水和一樣藥 楊德昌)