人生まっすぐ歩んできた私が無職を選ぶまで|③いったん無職になってみる
こんにちは。Hikiです。
9ヶ月のキャリアブレイクを終えようとしている今、働き方や生き方に悩み、模索してきたこの数年間の過程を記録に残そうと、noteに向き合っています。
前回は異業種・ベンチャー企業への転職に至るまでをお話ししました。
今回のnoteでは、転職後、「次を決めずに退職する」決断に至った過程をお話しします。とても苦しんだ1年だったので、上手く筆が進むか分かりませんが、1人でもどなたかの参考になれば、嬉しいです。
私は、会社で初めて設けられた、新規事業開発の担当として採用されました。私が「これだ!」と思った「地域に向き合うことで、その地域に本当に必要なものを見極め、形にしていく」仕事の中核のような部署だと思い、気持ちが高まっていました。
暗くならないように(笑)先に書いておくと、転職してよかったことはたくさんあります。
さまざまなバックグラウンドを持つ、若くて優秀なメンバーと一緒に仕事ができた。
これまで縁のなかった「ビジネス」の世界を経験できた。
さまざまな地域のキーパーソンと出会え、その方のこれまでの歩みを聞けた。
転職しなかった人生の延長線上では出会えなかった人がたくさんいて、一部の方とは退職した今も良い関係が続いている。
上記の経験を通じて、いかに狭い世界を生きてきたかを実感できた。
どんな経験にも、得るものがある。
しかし、4ヶ月ほど経ったとき、なんだか仕事と会社に自分がフィットしていないような、原因不明の強烈な違和感みたいなものを感じ始めました。
仕事が全然楽しくないし、チームワークの楽しさもない、自分のポジションもふわふわしている、、、。何より、あんなに必死に悩んで転職したのに、強烈な違和感に苛まれている自分が不甲斐ないし、まずこの違和感どこから来てるかもよくわからないし、、、
えーーー分かんないけど、分かんないから、めっちゃ苦しい!!
直感を信じてここで辞めるという道もあったのだけど、必死に悩んだ末の転職だったからこそ、それができず。
「何が違うのか」、「何がしたいのか」、納得の上で決断したいと思い、ここからさらに7ヶ月ほどかけて、違和感の言語化をしていきました。
仕事に全然集中できない、何かを言われたとかもなく打合せ中に「これじゃない感」がすごくて涙が出てくる、家に帰った瞬間泣けてくる。
そんなギリギリの状態の中、夫や時に会社の同僚にも話を聞いてもらい、違和感の言語化を手伝ってもらいながら、内省を続けました。この時間はとても有意義でした。
しかし、だんだんと言語化できてきたものの、私の退職の決意は固まりませんでした。それは全てが、会社側に起因する要素(仕事の仕方、内容等)に対して、自分が感じたものだったから。
私には合わなかっただけで、会社に非があるわけではないので、ここでは詳細は書きません。ただ、ここで伝えたいのが、「会社側に求めた違和感の源(外的要因)だけでは、私は退職の決意は固まらなかった」ということ。
こんなに長い時間をかけて内省を続けたけれど、退職の決意が固まったのは、ふとした瞬間に降りてきたことでした。
それは、「自分が”なんとかしなきゃ”という焦りや衝動を感じるのは、地方創生ではなくて、環境問題なんだ」ということ。
興味があった。でもやってみて、今の仕事では自分のモチベーションが湧かないことを知った。会社が原因ではなく、自分が原因。
たったそれだけのことでした。
(仕事のモチベーションの源についてはキャリアブレイクを経て、再度ブラッシュアップされ、それと同時に次の道に進むことになるのですが、またそれは別のnoteにて、、、。)
自分がどんなことにモチベーションが湧くかという、内発的な違和感の原因と会社の不一致を確信できた瞬間に、これまでの苦悩が嘘みたいに、静かな心で、「あ、辞めよ」と腑に落ちたんです。
でも、じゃあ次何がしたいの?というところまでは考えきれていないし、前職に出戻る決断も今の状態じゃできない、今の仕事を続けながら次のステップを見据えて内省する精神的余裕なんて皆無、、、
えーーーーい、もう辞めてから考える!!!それしか無理!!!
もうその選択肢しかない!という思いで、「次を決めずに、いったん無職になる」という決断に至ったのでした。
それを「キャリアブレイク」と呼ぶことを知ったのは、無職になって1ヶ月経った頃。
「キャリアブレイクっていう文化いいよね、そういう時間、必要だよね」なんて爽やかなものではなく、その時の私にはそうすることしかできなかった、切羽詰まった状態でした。
あと一歩で心の病気になっていたかもしれないし、その後のキャリアブレイクは最高に楽しかったし、今は次の道にワクワクしているし。
あの時諦めずに自分と向き合った自分に感謝しています。
キャリアブレイク中の心の変化や過ごし方については、また次のnoteでお話しできたらと思います。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!