辻ノ名草

小説書いてます。気まぐれ投稿。 よろしくお願いします

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〘自己紹介〙

※活動再開後に改めて書かせていただいている自己紹介です。前に書いたものは削除していますのでご了承ください。  こんにちは。辻ノ名草と申します。暗めの小説を書いている者です。シリーズもあれば、ショートショートも書くことがあります。  好きな作家は綾辻行人さんや夢野久作さんです。ホラーやミステリー小説などを結構読みます。不思議な雰囲気の小説が好きです。夢野久作さんの小説をよく読みます。  別名での活動も行っているのでそちらも書いておこうと思います。宣伝のようなものですが…。

    • キヅタちゃんが死んだ話 〘7〙

       結局、わたしもみんなと同じで、キヅタちゃんのただのファンだったんだ。じゃあ、キヅタちゃんは友達って思ってるのかな? 思ってくれてるのかな? キヅタちゃんが思ってくれてるならもちろん嬉しいよ! けど、わたしが、自分がファンって気づいちゃったから、キヅタちゃんに対しての態度も考えなきゃいけなくなっちゃうし。どうせ意識しちゃうだろうし……。どうすればいいのかな? キヅタちゃん。ねぇ、キヅタちゃんはわたしのこと友達って思ってるの? わたしはきっとキヅタちゃんに憧れてるの。きっとわた

      • キヅタちゃんが死んだ話 〘6〙

         今日は学校に、キヅタちゃんとおそろいのクリップをつけていくの! 早く朝の準備をして学校に行きたいなぁ。キヅタちゃんは今日も誰かと話してるかな? でももうクリップがあるから安心! これはわたしとキヅタちゃんの友情をつなぐ物だから! ランドセルを背負ってドアを開ける。行ってきます! キヅタちゃんに早く会いたい!  わたしが教室に入ると、キヅタちゃんは「おはよう」と挨拶してくれた。キヅタちゃんの前髪には、レモンがついた黄色のクリップが。キヅタちゃんすごく似合ってる! わたしが挨

        • キヅタちゃんが死んだ話 〘5〙

           朝はやく、キヅタちゃんの家で朝ごはんを食べて、わたしの家に向かった。家に帰るときは、少し寂しかったけど、一時間後にまた学校で会えると思うと、寂しさは晴れたよ。学校が終わったらクリップだって買いに行けるんだから。家に帰ってきたら、お母さんに昨日の事を話した。お母さんは笑顔でわたしの話を聞いてくれた。「いい友達ができてよかったね」って言ってくれたよ!  学校に行ったらキヅタちゃんがいて、おはようって挨拶して、お泊り楽しかったねって話そうと思ってたんだけど……。わたしが教室に入

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        〘自己紹介〙

        マガジン

        • キヅタちゃんが死んだ話
          6本
        • 理由をください、シニガミさん
          4本
        • 幻覚を見る男の子の話
          4本
        • テトラとヘプタ
          2本

        記事

          キヅタちゃんが死んだ話 〘4〙

           今日はずっと楽しみにしてたお泊りの日! キヅタちゃんがわたしの家に迎えに来てくれたよ! 家教えてないのに来てくれたんだ! 凄いよね、キヅタちゃんは何でも知ってるんだ! わたしが玄関のドアを開けると、そこにはキヅタちゃんが立ってた。グレーのパーカーに黒の短パン。シンプルな服装で良いし、かわいいよ!   そして、わたしとキヅタちゃんは、キヅタちゃんの家に向かった。ドアを開けたら、そこにはキヅタちゃんのお母さんとお父さんがいて、わたしに挨拶してくれた。「いつも仲良くしてくれてあ

          キヅタちゃんが死んだ話 〘4〙

          キヅタちゃんが死んだ話 〘3〙

           あのね、今までずっとキヅタちゃんを見てきてわかったんだけど、キヅタちゃんに群がってる奴らはみんな、ファンなんだよ。キヅタちゃんの。だってわたし知ってるもん。近くのショッピングモールのゲームセンターで、キヅタちゃんと誰かが遊んでたんだ。それで写真を撮ってた。友達なら普通、一緒に撮るでしょ? 少なくともわたしならそうする。でもその時、キヅタちゃんは写真を撮られてたんだ。写真には、クレーンゲームでくまさんのぬいぐるみをゲットしたキヅタちゃんだけが写ってるんだ。クレーンゲームだけじ

          キヅタちゃんが死んだ話 〘3〙

          火くんと地くん

           火くんはいつも通りランニングをしていました。そして、隣を歩いている地くんに話しかけました。 「やっほ」 「あ……こんにちは」  「あれ、体調悪い? やっぱりお前んちのヤツ大変なのか?」  地くんは少し困っている様子。 「大変だよ。特に……____かなぁ。最近はものすごい喧嘩起こしちゃって大変だったんだよ。家の中がぐちゃぐちゃになった」  火くんはため息をついている地くんをみながらあくびをしました。 「俺のところは何もいないからな。お前の相当な苦労は伝わってくる

          火くんと地くん

          キヅタちゃんが死んだ話 〘2〙

           キヅタちゃんはすごい子なんだよ! 頭がいいし、かわいいし、性格もいいんだよ! 全てがぱーふぇくとなんだ! わたしの友達でもあり、憧れの存在でもある。よく勉強教えてもらったよ。キヅタちゃんは、教えるのがとても上手なの。そうそう、キヅタちゃんの得意な教科は数学なんだって。数学って、アルファベットとか数字とかがたくさん書いてあるやつでしょ? あんなに難しそうなのにすごいよね。でも、得意教科って言ったって、キヅタちゃんはいつもテストの全教科九十点以上なんだから。全部得意教科だよ。こ

          キヅタちゃんが死んだ話 〘2〙

          キヅタちゃんが死んだ話 〘1〙

           キヅタちゃんと初めて喋ったとき。 「あのさ、そのヘアピンかわいいね!」  前髪につけていた、ねこのヘアピン、あれから大切に机の中にしまってるんだ。こんな普通の会話だったけど、わたしにとっては大事な思い出だよ? キヅタちゃんとわたしは、このキヅタちゃんの一言から仲良くなったんだ! 学校の休み時間はいつも一緒に遊んでたし、席も隣だったから、授業中の話し合いの時間では二人でこっそり授業に関係ない話をしたりしてた。それが毎日続いてたはず、なんだけど……。わたしと席が離れてから…

          キヅタちゃんが死んだ話 〘1〙

          お久しぶりです。辻ノ名草です。本日から活動再開します。自己紹介の書き直しや新しいシリーズの小説も書くつもりですm(_ _)m 改めてよろしくお願いします

          お久しぶりです。辻ノ名草です。本日から活動再開します。自己紹介の書き直しや新しいシリーズの小説も書くつもりですm(_ _)m 改めてよろしくお願いします

          突然で申し訳ございません。活動休止させていただきます。次の投稿は、おそらく数年後になるかと思います。毎回私の投稿を楽しみにしていただいた方がいたなら、本当にごめんなさい。こんな小説を読んでくださり、すごく嬉しいです。復活した時は、また新しい小説をお読みいただけると幸いです。

          突然で申し訳ございません。活動休止させていただきます。次の投稿は、おそらく数年後になるかと思います。毎回私の投稿を楽しみにしていただいた方がいたなら、本当にごめんなさい。こんな小説を読んでくださり、すごく嬉しいです。復活した時は、また新しい小説をお読みいただけると幸いです。

          危険区域

           この地域には、怪物が住んでいるらしい。  だが、私は何百年もここに住んでいるのにもかかわらず、その怪物を見たことがないのだ。  この地域は段々と有名になり、若者が度々訪れるようになったが、数日もすれば消えていった。  まるで元々存在していなかったように。  せっかくの話し相手がすぐに消えてしまうのは大変寂しいものだ。  だから私は、そろそろこの地域から離れようと思う。

          理由をください、シニガミさん 〘4〙

          ─テキトーナキメカタ─ 「シニガミさん? まだ一週間も経ってないけど……。」  何故か次の日、シニガミさんが来た。おかしいな。  彼女は怒っていた。こんなテキトーな決め方をしてはいけないと。しかし、僕にはなぜそんなに怒っているのかが理解できなかった。これがなぜテキトーな決め方になるのかもわからない。  シニガミさんが言うには、こういう命に関わることは、ちゃんと自分の意志で決めなければいけないらしい。自分自身が考えなければいけないらしい。  自分の意志?   そんなのよくわか

          理由をください、シニガミさん 〘4〙

          『名無しさん』の"名無しさん"をみるきっかけとなったもの、そして『糸をみている。』の"黒い糸"。 お母さんに人形を直してもらったときに出てきた糸くず、これがあの男の子には人の形にみえました。

          『名無しさん』の"名無しさん"をみるきっかけとなったもの、そして『糸をみている。』の"黒い糸"。 お母さんに人形を直してもらったときに出てきた糸くず、これがあの男の子には人の形にみえました。

          糸をみている。

           かわいいかわいい息子のために、人形をつくってあげた。まだ さい。これからどんなふうに成長していくのかな。楽しみ。  息子の名前は  。  くんは人形を渡すととても喜んでくれた。かわいい。  今日は  くんが泣いていた。人形の足が破れそうになったんだって。直してあげたらすぐ笑顔になってくれた。よかったね。    今日も  くんが泣いた。何故か人形がぼろぼろになっていた。なんでって聞いたけど答えてくれなかった。せっかく作ったのに。私は怒ってしまった。ごめんね。  

          糸をみている。

          人形(多分猫) 裁縫苦手なので縫い合わせとか上手くできませんでした。口も難しかったです。

          人形(多分猫) 裁縫苦手なので縫い合わせとか上手くできませんでした。口も難しかったです。