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『ひとりではじめる コンテンツビジネス入門』を語る

Clubhouse3月11日放送分(第40回)議事録

本日は【朝活】オンライン読書会のクラブでの配信になります。

今回取り上げる本はこちら、山田稔さんの『ひとりではじめる コンテンツビジネス入門』です。

そもそもの話ですが、「コンテンツ」とはなんでしょう?

本書P.13では、「コンテンツ」を次のように定義しています。

「テキスト、写真、動画、音声を組み合わせて創造的活動を反映したもの」

「創造的〜」のくだりがわかりにくければ、

「何らかの情報を整理整頓し、そこに自分のスパイスを振りかけたもの」

と言い換えてもいいでしょう。

つまり、自分なりのアイデアが込められているならコンテンツといえますし、それをやり取りしてお金が発生するならコンテンツビジネスだといえます。


自分の頭ひとつで作れるから、元手として大きな資金が要りません。
物販のように在庫を持つ必要もない。
しかも仕入れがないから、利益率が高いです。

実際、コンテンツビジネスができるようになると商売の利益率がおおいに改善します。

たとえば普段は柔道整復師として施術を行っている方がいるとしましょう。

そのままでは労働集約的な働き方なのでどんなに頑張っても売上の限界値がありますし、お客さんが来ても来なくても賃料など固定費が毎月出ていきます。

そこで、たとえばですが
『年間1000人の坐骨神経痛患者が殺到する柔道整復師が教える自宅でできる方法DVD』
みたいなコンテンツをネット販売してみる。

うまいこと売れれば、DVDの元手など知れているので経費はほとんどかけずにトータルでの売り上げは伸びて、利益率が改善するというわけです。

このように、自分のこれまでの経験を活かせて、お金を稼げるのだからコンテンツビジネスはぜひやったほうがいいです。


しかしながら、多くの人はせっかくその人なりのキラリと光るものを持っていても、なかなかコンテンツを公開しません。

ネットにアップしないんです。

コンテンツは、一度作ってアップしておけばずーっと資産になるのに。

たとえば、こちらを見てください。

こちらはいまから5〜6年前に私のアイデアをワードに書き連ねた文章をPDF化し、ネット上にアップしたレポートです。

ただのPDFレポートですが、これもコンテンツのひとつです。

たまたまこのレポートに出会い、内容をおもしろいと感じた人たちが、私のことを知るきっかけになったりしました。
つまり、私がどこかでなにか別のことをしていても、このレポートがネット上に存在することで働いてくれていたわけです。

私自身、このレポートの存在を忘れていましたが、今日のこの放送前に思い出してnoteに転写しておきました。

過去の著作物を掘り起こして再活用したわけです。
それができるのもコンテンツの魅力ですね。


ですからくれぐれも、「こんなレベルじゃ恥ずかしい…」なんて考えてパソコンのmy documentに寝かせず、ちゃんと「ブツ」に加工してネット上に公開しておくようにしましょう。


ここで、本書には書かれていないけどコンテンツづくりにおいて大事なコツがあります。

「ダウンロードできる形式にしておく」ということです。

人間は気に入ったものを手元に置きたがる習性があります。
好きなマンガ作品は、週刊誌で済ませず単行本で揃えて持っておきたいみたいな。
いわゆる収集癖ですね。

コンテンツも同様に、ダウンロードできるようにしておくと、相手のPCのハードディスク内で存在していることになり、「もらった感覚」を与えることができます。

わざわざダウンロードしたという事実が、そのコンテンツの価値を高めるのです。
たとえば無料コンテンツを配布するときなど、極めて効果的です。

最近はスマホの利用者が多いので、ダウンロードしてフォルダに保存するという概念がやや薄れましたが、それでも「保存したい、取っておきたい」という根源的な欲求がなくなったわけではありません。

スマホでのダウンロード手順の説明などを添えておいてあげると喜ばれるでしょうね。


さまざまなタイプのコンテンツビジネスを紹介している本書ですが、これからのコンテンツビジネスの中心になるのは「オンライン講座」だと主張しています。

せっかくコンテンツを作ったものの、多くの人が悩むのが「どうしたら見てもらえるか/買ってもられるか」です。

その点、最近はudemyやココナラのようにコンテンツを自動販売できるプラットフォームが増えてきました。

実は私も以前、udemyにこんなオンライン講義を登録・販売しています。

 0から分かるストックビジネスの入門書

販売開始から3〜4年たった今でもちょくちょく売れており、一種の不労所得状態を作れています。

昔は講座コンテンツを売るにも独自で集客をがんばる必要があったものですが、いまではこうしてプラットフォームが集めてくれるので、ずいぶんと集客のハードルが下がりました。

そう考えると、これからはオンライン講座であるという著者の意見は確かにうなずけるところがあります。


さて、本書のなかで私がなるほどと膝を打った箇所があります。

それは、著者が、オンラインサロンもまたコンテンツビジネスである、としていることです。

どういうことかというと、まずオンライン講座に人を集めて、その卒業生をオンラインサロンに誘導しようというわけです。
講座後のフォローを行うといった名目などで。

前回のオンラインサロンの話でも触れましたが、サロンをやっていると、みんなが挫折しがちな点や疑問を持ちがちな点などが手に取るようにわかり、たくさんのヒントを得られます。

そうしてサロンで得たヒントをもとに、次のオンライン講座の企画に活かせそうなものが見えてくるというわけです。

前回の放送で触れたように、オンラインサロンのデメリットは新規集客をしつづけないといけないことでした。

しかし、オンライン講座をプラットフォームにいくつかアップしておくことで、集客をやってくれます。
プラットフォームの手数料は、その手間代と考えておけばいいです。

講座に来る人が増えれば、その分サロンのほうに来てくれる人も増えるでしょう。

この本の骨子はまさにこの部分です。

「オンライン講座」をどんどん作って、卒業生を「オンラインサロン会員」として着地させていく。そしてオンラインサロンの会員さんと次のオンライン講座を一緒に作っていく。

この流れが作ることができたら、コンテンツビジネスとしてすごく安定すると思います。


ここまでの話で、コンテンツビジネスに取り組もうという気になってきましたか?

ひょっとしたら、「自分には講座で出せるようなすごい情報がない!」と思っている人もいるかもしれません。

しかし、決して優れた情報でなくてかまいません。
むしろベーシックなもののほうが売れます。

上で紹介した私のudemyの講座「0から分かるストックビジネスの入門書」も、名前のとおり初学者向けです。

世の中には、自分で本だけで学習を完結させられる人は少ないです。
もっと踏み込んで知りたいな、教わりたいなというニーズがあります。
その欲求にハマるのが、まさにオンライン講座なのです。

あくまで内容はベーシックに、ネタ元はアマゾンで関連本をいくつか見繕ってキュレーションすればいいだけです。

学生時代に、教科書や参考書、塾の内容を自分専用ノートにまとめていたのと同じ要領です。

まだ自分がよく知らないことでもかまいません。
勉強しながら、コンテンツを作れないいです。

くれぐれも日本一の講座をつくろうとしないこと。
イメージとしては、テストで平均点より少し上を目指してもらうくらいに持ってくる感じです。


最後に、本書からコンテンツネタの発想の視点を6つご紹介します。

・人に認められるくらい取組んできたこと
・より安くできること
・まわりに驚かれること
・不愉快を解消してくれること
・身近な問題でまわりに求められること
・いままでありそうでなかったこと

自分のこれまでの経験のなかから、このいずれかに引っかかるものを探してみましょう。

「自分には何もない」と自信なさげな方が多いですが、何もないと思うのはえてして自分だけ。

ある程度の人生経験、社会人経験を積んできた人なら、過去を振り返れば必ず売りになる経験を持っています。

たとえば私であれば、まず新卒入社の呉服屋では
・対面で
・高額の商品を
・エンドユーザーに売る
という経験を積みました。

次に入った船井総研では、
・セミナーで
・会社社長に向けて
・コンサル(高額商品)を売る
という経験をしています。

その後独立しましたから、それぞれ数年の経験に過ぎませんが、それだけでも講座にできるネタをたくさん学べました。

たとえばもしあなたが会社員だったら、これまで所属した部署の数だけコンテンツのネタがあるわけです。

だからこそ、いままでの人生で経験したことを書き出してみるところから始めましょう。

冒頭のコンテンツの定義のあたりで触れたように、あなたがその経験んから何らかの情報を整理整頓し、そこに自分のスパイスを振りかけたものこそが、誰かにとってのおもしろいコンテンツになりえます。

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