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真に鍼灸が有用ならば・・・医療鍼灸士❓

なかなか恩師や鍼灸師仲間の手前言い出せずにいたことあります。
ここ数年のNHK報道などで一般の方々以外にも医師や看護師など医療関係者にも鍼灸について興味を持っていただけるようになりました。

また現代医学鍼灸臨床研究会や全日本鍼灸学会などで鍼灸と現代医学の協働や地域連携なども話題となってきている、、、そうした中どうしても皆さんに聞いてみたいこと書いてみます。

もし鍼灸療法が真に有効ならば、鍼灸師にこだわる必要はないのではないでしょうか?
現行では鍼灸師以外ではり治療が可能のは医師だけです。
ですが採血、注射を日常的にしている看護師ではだめでしょうか?
医療施設で物理療法をしている理学療法士ではなぜいけないのでしょうか?

ここであらかじめ断っておきたいのは「鍼灸療法」であって「東洋医学」ではないってことです。
足三里、三陰交、肩井といった「ツボ」はランドマークとして使うもののあくまでも鍼灸針を決まった手順でうち、時には低周波など使って通電療法を医師の指示のもとに行う現代医療とも親和性の高い「医療鍼灸」をにかぎるという点です。

東洋医学的な証に応じた全身治療や、独立開業して行う鍼灸は現行通り鍼灸師の資格が必要として一線を引いたうえで、上記の「医療鍼灸」を行える職種を緩和してはどうかという提言です。

そうすると保険診療にも組み込みやすく、最初は片手間に看護師や理学療法士が行っていても一定数の需要があれば専任スタッフとして鍼灸師を雇用するクリニックや病院も増えていくという流れも大いに期待できると思います。

日本は世界有数の医療水準であり、かつ伝統医療として鍼灸も国家資格として養成してきた素地があります。
つまり現代医療の中に「鍼灸治療」を取り込むとしたら世界にもまれにみる好条件が備わっていると個人的には思います。

職能団体の利害はさておき、こうした部分的にでも統合医療が進むことは臨床的に需要があり、きっと患者サイドからは歓迎されることだと思えてなりません。

「医療鍼灸士」についてご意見、ご批判、コメントお待ちしております。