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外科志望の医師が急減!首都圏でも手術が受けられない⁈
もともと欧米に比べて医師数が極端に少ないと言われ続けた日本ですが、2004年の研修医制度を抜本的に見直すことと、新設医大の認可をゆるめることで2002年の医師数は26万2687人は2022年は34万3275人と約1.3倍まで増加しました。
これに伴い医局制度が解体され、医局の派遣能力が大幅に低下し大都市や楽して儲かる診療科への偏向が歯止めが利かなくなってしまいました。
特に外科はこの20年間で0.79倍という状況で、医師全体としての割合だと7割を切ってしまっています。
そのため地方だけでなく首都圏でも大都市でない地域では胃がんの手術が受けられない、数か月待ちといった状況が出始めています。
逆に美容整形は4倍以上の人気!
NHKクローズアップ現代でも医学部卒業後に直接、美容整形に就く「直美」(ちょくび)が医療業界でも話題になっていると紹介されておりました。
私は当時、地方の中規模病院に勤務していましたが2004年の新研修医制度が始まって女性の医学生が目につくようになったのをよく覚えております。
医療ドラマと言えば『ドクターX』や『ブラックペアン』、古いところで『白い巨塔』、『悪いやつら』など外科といえば医療の花形だと思われるかたも多いと思いますが実は激務のブラック診療科として知られております。
ちょっと意外なのは「救急科」が2.3倍という美容整形についでの人気急上昇です。こちらは医療ドラマなどが好影響した例と言えるかもしれません。
またNHK報道では地域の偏在についても詳しく報道されてます。
ご自身の地区の医師数が全国平均に比べてどれくらいか医療圏ごとにわかりますので下記をクリックしてみてください。
医師数が右肩上がりに増加しても医療崩壊が進んでいる実情をぜひ多くの人に興味を持っていただければ幸いです。
クローズアップ現代も来週水曜までNHKプラスで視聴可能です。