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SoD, 第10章、ニーラとンキーンの会話、ニートとワイルド
<合同キャンプにて。気まぐれなワイルドマジックの制御にいつも手こずっているニーラが、ゴーストを意のままに操るンキーンの手際よさを羨ましがって話しかける>
ニーラ
「それで、ンキーン、あなたが亡霊をあやつることなんだけど。ほんとイカしてる。亡霊に襲われてるほうはそう思わないだろうけど。もしかしたら亡霊もそう思ってないかもだけど。でも見てる方には、イカしてるわ!」
ンキーン
「そう思うのであれば」
ニーラ
「あたしもあんなのができたらいいのにな。そう、何かあんなの。全く同じでなくても。あたしにはたぶん、あんなにうまくコントロールできないだろうけど、でも、それでもきっと…」
ンキーン
「イカすだろう」
ニーラ
「ほんっとイカす。どんなぐあいにやるのか、いつか教えてよ。そしたらあたし、あなたにあたしが何をどうやってるか教えるから。まあ、ほんとにハッキリとは教えられない、けど」
「ワイルドマジックをあやつるにはワイルドメイジに生まれなきゃいけないっていうか―ワイルドマジックがあやつれるもんだったら、の話だけど。実際、ワイルドマジックがこっちをあやつるほうが多いのよね、時には―」
ンキーン
「それくらいで口を閉じたほうがいいだろう。次に話す時に話題に不自由したくない」
*ニーラはワイルドメイジ。ワイルドメイジは先天的な能力で、未知のパワーを持つワイルドマジックが使えるが、失敗したり暴発したりする時もよくある。また、ニーラは口から先に生まれたようなお喋りな女の子。