【習作】無題のアジト侵入

名も知れぬ廃アパートの最上階、その一室が”奴ら”の住処だった。
俺はゴツいチェーンカッターで、玄関扉を閉ざしている鎖を手早く切断していった。正午の日差しが割れた窓がラス越しに照り付ける。情報が確かなら、少なくとも13時までは誰も戻ってこないはずだ。それまでにコトを済ませなければ。

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