光啓

宝剣鍛冶 光啓こうけい

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宝剣鍛冶 光啓こうけい

最近の記事

【清明】

3日ほど前に急に思い立って製作している祈りの包丁ペティナイフ。 完成はまだですが、ちょっと刃文を確認してみました。 ペティナイフとは言っても、寸延び短刀を仕立て直して製作したので厚みが結構あり、固い果物とかは切りにくいと思います。 包丁は出刃以外はある程度薄めに作ることが多いですが、今回は特別な流れで製作しています。 というのも、3年ほど前に焼入れまでして、研ぎに出す予定もなくそのまま置いてあった寸延び短刀がありました。 名前も【清明(せいめい)】と決まっていました

    • この世界さんへの問いかけ

      ちょっと大変な状況にある時の話。 ちなみにですが、これから書くのは嘆いているわけでも落ち込んでいるわけでもなく、同士への情報シェアで書いているだけですので、ご心配には及びません。 ーーー 私の場合、ふだんあまり書きませんが、剣の御靈と対話している以外にも、様々な対話をしています。 例えばこの世界さんと。 それで、経済的に大変な状況について、尋ねてみたのです。 というのも、しばらく前に、 「この状況が一番底で、もうこれ以上は悪くならないだろう」 と思ってから、更に随

      • 【トコタツツルギ】

        新たな剣が完成しました。 この剣は製作途中から、その御靈との対話の中で口を酸っぱくして言われていることがあります。 それは、『この剣で闘ってはいけない』ということ。 実戦で使わないのはもちろんですが、それはこの剣に限らず祈りの剣を実戦で使うことはないのですが、この剣の場合はもっと広い意味で『闘ってはいけない』と言われています。 それは具体的に言えば、一般的なイメージにおける"祓い清め"をしてはいけないということ。 微妙なニュアンスではありますが、 魔を祓う的な意図を

        • 初の銘切り

          本日、宝剣鍛冶として銘切りをしました。 光啓銘を切るのは今回が初です。 切ってから気付きましたが、 奇しくも今日は光の祭典ディーワーリーですね。 正確には気付いたというより、 明日だと思っていたけれど今日だと判明しました。 今回銘を切ったのは、こちらの共柄三鈷剣です。 ちなみにこの剣は、鬼目(きもく)をネジ式にして、胎内仏のように納入品を入れられるようにしてあります。 この剣には鏡を納入します。

          現実を生み出す魔導師のはなし

          想念が現実化するとはよく言いますね。 なるほど確かにそうだとは思いますが、 問題は、どの層の想念が? ということなのだと最近実感しています。 そもそも人によってデフォルト設定や、気質や、傾向は違っていると思うので、一概には言えませんが、 なんか場合によっては想念自体が人格を持った魔導師のように現実の現象を生み出している印象すら感じることがあります。 そういう意味では、現実を変えたいと思った時に、何を想うかよりも自分の中にどういう想念が存在しているのかを見つけるのがキーに

          現実を生み出す魔導師のはなし

          空っぽ

          被害者意識があると色々問題が起きるというのは、よく聞く話ではあります。 被害者意識というと思い出すことがあります。 それは小学生か中学生の頃の話です。 そんな大きな話ではなく、日常の中で起きるふとした出来事の中で、 『"弱者"の方が立場が強いんだな』 と思ってしまったことがあったんですよね。 で、それ以来、弱者になろうとしているような傾向がありました。 一応書いておきますが、弱者を演じて嘘をついていたわけではありません。 そういう時は、意図はしているにせよ、本

          山の行と里の行

          一つの考え方として、「行者は山の行と里の行をバランス良くするのが良い」と聞いたことがあります。 ここで言う山の行とは、山で大自然や神仏と繋がり、それによって磨かれていくこと。 また、ここで言う里の行とは、山の行で得たものを里の人々に伝えること。 ーーー 今日は御注文頂いている祈りの包丁の製作を進めていました。 それで、今日の仕事が終わってから家に帰る時に、ふと気付いたんですよね。 今まで自分にとって、山に行ったり、聖地に行ったりして神仏と繋がることが山の行で、 御

          山の行と里の行

          剣セラピー情報

          【剣セラピー】 60分のもみほぐし施術の後、 その方に応じた形で剣セラピーを行います。 日を決めて、自宅でも施術を受け付けます。 出張は随時応相談です。 自宅での施術、今週は、明日24日10時〜18時まで受け付けております。 ご興味ある方はぜひ。

          剣セラピー情報

          祓い清めとは何だろうと考えていて

          ふと、祓い清めとは何だろうと考えていて、 改めて、刀剣の持つ力について考えてみました。 ーーー 刀剣には祓い清めの力はあるか?と聞かれれば、確かにそれはあります。 そういう使い方をすることもできます。 が、何だか少ししっくり来ない感じがあるのです。 それは何だか、"正しさ"とは何か?という問いにも似ている氣がします。 ーーー "正しさ"というのは、人がそれぞれに持っていて、時としてぶつかる原因となってしまいます。 でもそれは、その正しさが、小さい意味での正しさ

          祓い清めとは何だろうと考えていて

          はじまりはいつも淡路島

          昨日、淡路島でスサナル醗酵液を活用した農業をしている田んぼで行われた豊穣祭にて、剣の舞を奉納させて頂きました。 そのために一昨日の晩から淡路島入りしておりました。 ーーー 昨晩、もみほぐしの施術をご希望の方に施術させて頂きました。 ーーー そして迎えた今朝、はたと閃きました。 「【剣セラピー】をしよう」 と。 ーーー 昨日豊穣祭に参加されていた方々と、その後の稲刈りでご一緒した時に色々お話ししていて、その中で"剣セラピー"というキーワードが出ていました。

          はじまりはいつも淡路島

          研修修了

          突然ですが、本日、研修が修了しまして、 本日よりリラグゼーションセラピストになりました。 一応誤解のないように書きますと、転職するわけではありません。 兼業です。 なぜ今このタイミングで兼業になるのか考えて、気づいたことがあります。 ーーー 私は弟子入りから数えれば刀鍛冶になって18年経ちます。 しかし、先日書きましたように、 私は刀鍛冶をやめて、宝剣鍛冶となりました。 (説明がややこしいので、便宜的に刀鍛冶ですと自己紹介することはあります) これは、気まぐれで

          研修修了

          感謝の序列

          先日、感謝の重要性について書いてある記事を目にしたと書きましたが、ごくごくザックリ書くとその感謝を毎日10個書き出すと良いとありました。 まだ書き出すのは始めていないのですが、朝瞑想をする時に頭の中で浮かべるようにしていて、やってみて一つ気付いたことがあります。 ーーー それは私の場合、感謝に決まった序列があるということ。 まず神仏への感謝、それからお世話になった人々への感謝。 その時に浮かんで来る順もあるので多少変動しますが、ベースとしてはより高位の存在から順に感

          感謝の序列

          刀剣に宿る靈威と奉納について、そして新たな企画

          刀剣に宿る靈威にはいくつかタイプがあります。 その前にまず、タイプ分けが出来るのは、 ある程度以上の濃さでエネルギーが宿っているのが前提ではあります。 ある程度以上の濃さで宿っていないと、私は対話もできませんし、 エネルギー的な特性も少なくとも私には感じられません。 ーーー さて、タイプ分けについてですが、 今のところ大きく3つに分けられます。 ①神仏(神道や仏教に限らず特定のエネルギー的な存在)のエネルギーが宿っているタイプ ②刀剣が同席している場において、宿っ

          刀剣に宿る靈威と奉納について、そして新たな企画

          戸隠山登拝 4

          今日も戸隠山登拝でした。 とても天氣が良く、爽やかでした。 蟻の塔渡りも今日はガスがかかっておらず、スッキリはっきりしていました。 今日は戸隠山のある場所で、新たに製作した独鈷杵の御靈入れを執り行いました。

          戸隠山登拝 4

          私は波

          今日、カマキリさんがお亡くなりになっているのを見かけました。 その亡骸を見た時に、ふとその亡骸が自分であるように感じられました。 自分が朽ち果てていくように。 ーーー 今朝、ふと目にした記事に、感謝の重要性が書いてありました。 感謝の重要性自体はよく聞く話でもありますが、 今朝は妙に自分に入ってくる話だったので感謝について改めて考えてみようと思いました。 神仏への感謝だったり、この世界への感謝だったり、人への感謝だったりが浮かんで来ました。 しかし、感謝はしてい

          とある勧誘の御婦人

          昨日の日中、とある宗教の勧誘のご婦人が訪ねて来ました。 この方は何回も訪ねて来たことがあります。 初めの頃は、信仰心も人それぞれですし、感覚も人それぞれなので、この方の信仰や感覚について話を聴いたりしつつ対話したら面白いかなと思って、勧誘に来ていると分かった上で対話しようと思って話していました。 しかし、会話を重ねるうちに分かってきたのですが、この方、あんまり人の話を聞く気がないのです。 表面上は人の話を興味を持って聞いている風なのですが、私が言ったことに対して 「で

          とある勧誘の御婦人