人気中華ファンタジー「薬屋のひとりごと」と「暁のヨナ」のモデルが、古代韓国と勘違いされまくり、猛反対している中国人の方にインタビューしてみた。
最近、SNS上で「薬屋のひとりごと」に関連した韓流ドラマや韓服についてのコメントが、中国人からの激しい反対や指摘を引き起こしており、トラブルが発生しています。これらのコメントは、ほとんどがテキストと画像を用いて、「薬屋のひとりごと」に取り入れられた文化要素が中華風の要素であることを説明し、また、「薬屋のひとりごと」が中華ファンタジー作品であり、韓流ドラマや韓国文化とは無関係であることを強調する特徴が見られます。そのような行為に戸惑いや困惑を感じている日本人も多いようです。この問題が続けば、中韓の論争のように長期化し、泥沼化する可能性があるという懸念があります。この問題を緩和するため、何かいい方法がないのかと私自身もよく考えています。
私は日本に住んでおり、同じく中華文化を守りたい中国人として、この出来事について中国人が激しく反対する理由と気持ちを理解しています。同時に、中韓の論争の背景について詳しく知らない、巻き込まれた日本人たちの戸惑いもよく理解できます。
もちろん、私は前者の過激な方法には賛成しません。より良い解決策が存在するはずだと考えています。対話の機会を設けることが理想的ですが、地理的および言語的な制約が存在し、それが困難であると感じています。その際、インタビューのアイディアがひらめきました。
SNS上で激しく反対している中国の人々に対し、インタビューを通じて彼らの声を日本の人々に少しでも伝え、理解を深めることができるはずだと考え、DMで連絡を試みました。インタビューに応じてくれたのは、彼らの代表者である「中華猫」という方でした。
インタビューの質問と答えは下記のとおり日本語で整理してみました。
①「薬屋のひとりごと」に関する多くのコメントには、韓流ドラマや韓服がよく言及されていますが、この現象が起こる主な理由は何だと考えられますか。
②なぜ「薬屋のひとりごと」に関して韓流ドラマや韓服を言及したすべてのツイッターコメントに対して、指摘する必要があるのでしょうか。一部の日本人は、ストーリーの構造が韓流ドラマに似てると感じているだけで、衣装は中国風であることを理解しており、なぜそのような人々も指摘するのでしょうか。
③「薬屋のひとりごと」の作者は以前、自身の作品が中華風であることをツイッターで言及し、漢服についても触れています。それでも、なお足りないでしょうか。
④なぜ中華風のファンタジー作品には必ず「中華風」と明記すべきだと強く主張するのか、また「中華風」を明記しないことはどのような悪影響があるのかについて、ご説明をお願いします。
まとめて言うと7点になります。
1 . 服:漢、唐、宋、明の時代の漢服と清のチャイナドレスが全般的に取り入れられています!
2. 武器: 中国の青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)
三国・関羽の武器としてよく知られています。
3 . 風景と建築:湖南省武陵源、河南省龍門石窟、安徽省宏村、北京大観園、中国庭園など中国ならではの建築様式が見られます。
4 . エンディングソング:志方あきこが歌ったED2に、二胡、笛、柳琴など中国の楽器が使われた、そして歌詞の一部は中国語!
5 . 水野先生によって「中華風のファンタジー」と認められています!
6 . 作中の高華王国では中国の篆体が使われています。朝鮮半島にあった新羅は中国の唐の時代初期まで文字を持っていませんでした。
7 . 龍は中華の象徴であり、中国文化を表すためによく使われています。
証拠がいっぱい挙げられていて、中華猫さんはかなり考察しましたね。
⑤日本人の中には、中華ファンタジー作品の作者が自分の創作の自由を持っており、中華風を明記したい場合は明記する。明記したくない場合も何の問題もないと考えている人がいます。この考え方について、どう思いますか
⑥今後、より温和な方法でコメントに対応することは可能しょうか。
インタビューの内容は以上となります。
インタビューに応じてくれた中華猫さんに感謝いたします。
本当に個性があって、すごい方だなと思いました。中華猫さんの言葉遣いがやや強めですが、誤解されたくない、中華文化を守りたい、その真摯な思いがきっと伝わっていると思います。
この記事を通して、日本の中華ファンタジー作品と中華文化守護者たちとの葛藤について、少しでも理解を深めることができたらと思います。
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