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NOTE Vol.54 【テキスト解説】 年収1200万のトレーナー、決して裕福じゃない。


NOTE Vol.54 年収1200万のトレーナー、決して裕福じゃない。



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みなさんこんにちは。Kentoです。



「トレーナーを目指そう!」「トレーナーとして食っていきたい!」



そう思ったとき、そして他の業種であっても


誰しもが1度は、"100万円"という月収を意識するのではないでしょうか?


サラリーマンであっても、フリーランスであっても、


月に100万円 = 年収 1200万円


という収入額は、フィットネス従事者として、おそらく上位10%未満の高所得レベルといっていいと思います。きっと多くの人は、「年収が1200万円あれば、かなりいい暮らしができる!...」そう考えているのではないでしょうか?

 
 かくいう自分は、現在パーソナルジムをオープンして3年目で、月のフィットネス関連収入はおよそ100万円を行ったり来たりしています。年になおすと1200万円ほどです。まさに、数年前の自分が目指していた短期目標のラインまでは来ました。



しかし、現実は自分が思い描いていたものとは大きく違いました...


手残りは思った以上に少ないです。


言い換えれば、過去の自分が経営について無知だったとも言えます。



  今回のNOTEでは、「税金と経営の落とし穴」について、年収1200万円のパーソナルトレーナーをケーススタディに(過去と現在の自分をモデルケースにして)、あらかじめ覚悟しておいたほうがいいお金の話と、落とし穴をできるだけ避ける方法について解説していきたいと思います。



トレーナーで、ここまでお金の話に言及する人は少ないと思いますが、生存戦略として、知らないと確実に損をするので、ぜひ参考にしてください。



目次

1. 年収1200万のトレーナー。手元にいくら残る?
2. 手残りは6割
3. 貯金できたとしても、後々吸い取られる仕組み
4. 実質手取り額を増やす3つの方法。




1. 年収1200万のトレーナー。手元にいくら残る?


 あらかじめ語弊の無いように言っておくと、「年収」と「実所得(いわゆる手取り)」は異なります。


 サラリーマンなのか、フリーランスなのか、パーソナルトレーナーとしての活動形態によっても、税金の負担と控除額が変わってきますが、サラリーマントレーナーで年収1200万円は、あまり現実的では無いので、フリーランスだと仮定して話を進めます。

 
 フリーランスでトレーナーとして活動する場合、主に2パターンに別れると思います。


(1) 大手のジムと業務委託契約
(2) 自分のジムを開業 or 指導スペースを間借りしてトレーニング指導


(1)であれば、トータルの売り上げから、決められたマージン(15%~40%ほど)が引かれた状態でお金を受け取ります。よって、経費の大部分を占める場所代が引かれたものの合計を年収と定義するのが一般的でしょう。

対して(2)であれば、売り上げの全額を一旦収入として預かり、その中から場所代を含む経費を捻出することになります。こちらの場合、年収と売り上げをどう定義するのかは難しいところですが、一般的には「1年間の間で獲得した総収入」= 年収とされているため、便宜上、受け取った金額の総額を年収として話を進めます。


今回はこちらのパターンを例に挙げて、最終的にどのくらいのお金が残るのかを検証してみましょう。少々難しい言葉が出てくるかもしれませんが、まずは「そういうのがあるのか...」程度に思っていただければ十分です。


例) 年収(売り上げ)1200万 パーソナルジム経営者(個人事業主)の場合の概算


・総収入 : 1200万円
・諸経費 : 200万円(※1 下記にひと月分の僕のジムの諸経費詳細を記載)
・所得税 : 120万円
・住民税 : 80万円
・個人事業税 : 40万円
・消費税 : (開業2年間は免税事業者のため省略)
◇税金総額 : 240万円
◇手取り : 760万円



計算の詳細


・実際に僕のパーソナルジムの運営で生じた、ひと月の諸経費とその配分はこんな感じです。

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※1 ひと月の支出額 例


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