生きるように働く社会をつくる【LC採用記事#2】
こんにちは。『Local Coop』事務局の本間と申します。
noteをお読みいただきありがとうございます。
この記事では奈良県奈良市・三重県尾鷲市で進めているプロジェクト『Local Coop』で実現したい新しい働き方についてお伝えさせていただきます。
『Local Coop』についてはこちらの記事をご覧ください。
【お知らせ】
『Local Coop』では、地域おこし協力隊として現場に入っていただく方を募集しています。記事の最後でご案内も行っていますのでぜひご覧ください。
「働く」ってなんだろう
わたしたちの考える「新しい働き方」を語る前に、「働く」という言葉の意味について考えてみます。
皆さんは「働く」に対してどのようなイメージを持ちますか?
「会社や組織に勤めてお金をもらうこと」
「家事など家のことをやること」
「誰かの課題を解決して対価としてお金をもらうこと」
などでしょうか。
辞書を引くと以下のような意味を持つようです。
「働く」にはたくさんの意味がありますが、同時に「対価として何かをもらうこと」はその意味に含まれていないことがわかります。しかし、現代においては「働く」ことは対価をもらうこと(その多くはお金)とセットで考えられることが多いのではないでしょうか。
「仕事」と「稼ぎ」
哲学者の内山節は東京と群馬県上野村の二重生活を続ける中で、日本の伝統的共同体における労働観を以下のように語ります。
つまり内山は、働くことには2つの種類
「共同体を持続するための労働」=「仕事」
「収入を目的とし、共同体の持続とは関係のない労働」=「稼ぎ」
があり、それぞれバランスをとりながら「仕事」を「稼ぎ」より上位におくことで共同体が維持される。ということを唱えました。
前回の記事で触れさせていただいたように、わたしたちが生きるために必要な公共財やインフラ(水道・電気・ゴミ・交通・買い物等)自体が崩れようとしている中、「稼ぎ」だけではない「仕事」にも目を向けることで必要なのかもしれません。
生きるように働く
わたしたち『Local Coop』で目指すのは「働く」ことを「仕事」に近づけることであり、「働く」ことがその地域で「生きる」ことに直接繋がるような未来です。
そして、共同体の一員となり「仕事」として地域の持続に貢献しながら、一人ひとりの創造性や経験を存分に生かして「稼ぎ」も行う。そんな働き方のロールモデルづくりでもあります。
わたしたちの労働の多くを占めるであろう「稼ぎ」は、デジタル化・リモート化といったテクノロジーの進歩により効率化が進みました。それによって生まれた時間を、 更なる「稼ぎ」に使うのではなく、「仕事」として共同体を支えることに使ってみませんか?
自分の居場所を複数得られること
そして、こうした働き方は豊かさを手に入れるチャンスとなります。
「仕事」と「稼ぎ」を両立する働き方は、金融資本だけではない社会関係資本や自然資本を増幅することであり、複数の居場所で複数の役割をもつことでもあります。
1つの共同体に依存することなく、複数の共同体を行き来することは、どこか生きにくいこの世界を自由に生きるコツなのかもしれません。
人材募集中!!
ここまでお伝えしてきた新しい働き方を実現する『Local Coop』では、第1弾として、奈良県奈良市月ヶ瀬・三重県尾鷲市で実証を行っており、地域おこし協力隊として現場に入っていただく方を募集しています。
奈良市月ヶ瀬では、地域内を循環するコミュニティバスの運行と資源ゴミの回収という、暮らしに必要なインフラの運用からスタートし、実践を通してより広い範囲のインフラづくりや共助サービスの可能性も同時に検討していきます。
尾鷲市では、豊かな森林を守りながら、その自然環境をキャンパスとした学びの場をつくることで、100年後も続いていく地域をつくることが目的です。まずは、森林の維持・保全を行う役割、そして、新たな「学校」(フリースクール)の設置準備を担う人を募集します。
そして、それぞれの地域で「仕事」として取り組んでいただきながら、自身のクリエイティビティを存分に発揮し、他の「稼ぎ」「仕事」にも挑戦できる環境を整えていきたいと考えています。
求める人物像
どちらの地域のプロジェクトも今はまだない新しい仕組みをゼロからつくっていく取り組みです。求める人物像としては以下のような方を想定しています。
Local Coopのメンバーとして、これらのプロジェクトを一緒に立ち上げていく人を探しております。興味がある方はこちらのリンクをご覧いただき、説明会にご参加ください。
採用説明会のお知らせ ※日程追加しました
関心を持ってくださったすべての方へ
今回は奈良県奈良市月ヶ瀬・三重県尾鷲市の現場に入りLocal Coopを立ち上げるメンバーの募集ですが、今後はより多様な方々に関わっていただきたいと考えています。
今回の募集に限らず『Local Coop』の考えに共感する方、関心がある方は、100年後も地球と生き残る道を見出したいひとたちが集うコミュニティ『Sustainable Innovation Lab(SIL)』のDiscordサーバーへご参加ください。
Discordでは、『Local Coop』に関する情報発信、ディスカッションなど通じて、これからの自治について議論を深める場をつくっていく予定です。皆様のご参加をお待ちしております。