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初夏のトマム旅行 (3日目)
今年(2024年)の5月末から6月初めにかけての北海道旅行の三日目です。
この日は、6月2日(日)でした。
色々なことがあり、ちょっとスランプで執筆ができなくなっていました。
あと少しですので、頑張ります。
旅行は、記録を書き終えるまでが旅!!
1.雲海ゴンドラへ
3日目の朝は、4時には起きました。
ベッドから出て窓を見た景色は、上の写真のとおり穏やかな朝焼け。
遠くの山々の稜線もくっきり見えました。今日の雲海を諦めるのに5秒もかからなかったです。
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気を取り直して、リビングでお茶の用意を始めました。
氷を入れて冷めたのをみはからって、水筒に入れていきます。
雲海が見られなくても、ゴンドラには乗りに行きます。
妻と一緒にロビーに行くと、もう結構な人達がバスを待ってました。
それほど待たずに来た、3台のバスに分乗してリゾートセンターに向いました。
バスを降りてゴンドラ乗り場まで少しだけ歩きます。
途中に、ロマンスチェア乗り場がありました。トマムマウンテンからタワーマウンテンに接続する、とても大切なリフトです。夏は動いてませんが。
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2.ゴンドラ乗車
ゴンドラに乗るのが何回目なのかはわかりませんが、ワクワクする気持ちは衰えません。
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そして、いよいよ出発!
スマホ撮影なので揺れてしまって申し訳ないのですが…冬と初夏とを並べてみました。もし興味がありましたら、ご覧ください。
雪景色の方が今年2024年2月で、初夏の方がこの日(6月2日)の撮影です。
冬でしたら、ゲレンデを滑っているスキーヤーやボーダーの方々をゴンドラから見ることができるのですが、グリーンシーズンはゲレンデには誰もいません。ちょっと寂しい気もするのですが…
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スキーヤーやボーダーのかわりに、鹿がゲレンデに群れていました。
しかも、半端ない数でした。
3.雲cafeにて
ゴンドラを降りたら、多くの人達は雲海テラスから眼下のパノラマを眺めたり、クラウドバーで景色をバックに写真を撮り合ったりすると思います。
でも、私達夫婦は別のミッションがありましたので、真っ先にカフェに向いました。昨日ホテルのフロントでもらったソフトクリームラリーのスタンプを増やすためです。
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ミッションをクリアするための条件である"雲ソフト"は、見た目はボリュームありましたが、味はそれほどくどくなく、ほどよい冷たさだったので、あっという間に食べられました。
ゴンドラを降りて、カフェに直行する酔狂は私達しかいなかったようで、少しの間だけ貸し切りのような静かさでした。その間に何枚か中の様子を撮らせてもらったのですが、窓越しに見えたシルバーベル入口が一番印象に残りました。
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野生動物の保護のため、道は黄色いチェーンで封鎖されていますが、ここで板を付けて、麓まで滑っていったんだなぁと、ウィンターシーズンのことを懐かしく思い出しました。
4.初夏の散策
冬のことを思い出したモニュメントは他にもありました。
雪の中に埋まっていたショップはしっかりオープンしており、絵葉書を売ってました。また、真っ白なネットでできた"クラウドプール"も、冬は雪で閉ざされていましたが、今は散策路を登って辿っていくことができます。
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もう少し先へ進んで、クラウドウォークのあたりで山々の景色を眺めていました。スタッフの方がいらしたので、今日は雲海は見られないかを伺ったところ、やはり難しいとのお返事でした。その代わり彩雲が見えてますよと教えて下さり、指の先を見ると、空に縦になった虹のようなものが見えていました。
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やっぱり、トマムには思いがけないワクワクがあるんだなぁと感動を新たにした次第です。ガイドさんがおっしゃるには、雲海テラスが雲中になった時には、鳥のさえずりが普段よりもよく聞こえるそうですし、マイナスイオンをたっぷり吸い込むことができるとおっしゃっていました。
雲海だけではない、トマム山ならではの良さは、まだまだあるようです。
5.初夏のトマムの魅力
先ほどのクラウドプールの初夏と冬との写真を比べてみて理解してもらえればと思うのですが…雪の下で根を張っていた植物が一斉に新芽を出し始めるのが、この頃のようです。私達は4月や5月のトマムを知らないので自信はないのですが、雪解けがひと段落して、一斉に芽吹く初夏のトマムだからこそ、淡い緑のじゅうたんが山全体にかかっているのかなと、今回の旅行で気付きました。
トマムに行って感じていた優しさ、生命の息遣いは、長く寒い冬を耐えてやっと芽吹いた新芽からのメッセージなのかもしれません。
本州でも、「山笑う」というような春の芽吹きはありますが、北海道の新芽の季節は、もっと優しく、温かな感じがします。だから、私はグリーンシーズンの始めに何度も来たくなるのです。
今年は、リゾナーレトマムのグリーンシーズン営業開始日が早まりましたので、来年はもっと早い春から、トマムの息遣いを感じてみたいなと考えております。その前に、冬のトマムに揉まれなくてはいけませんが…汗)
6.最終日の過ごし方
ここまで書いて忘れていましたが、今回旅行のテーマは「六花亭」でした。
正直、行き当たりばったりの旅行でしたので、19時過ぎの新千歳空港発のフライトまで、どう時間を過ごすかは十分に決めていなかったです。雲海テラスから部屋に戻って、珍しく妻が強く主張したのが、帯広の六花亭本店でしか食べられない、"マルセイアイスサンド"を食べたいということでした。
ただ、中札内の美術村に行くというプランもあったので、10時チェックアウトでトマムを出て、中札内と帯広市街地との両方を回って、それから新千歳に向かうのでは、時間的に大丈夫かが不安でした。とりあえず、中札内へ先に行き、そこから時間を見ながら帯広本店まで足を延ばすかを考えようということになりました。
たった一泊でしたが、存分に楽しんだトマムを後にして、道東自動車道を東に進みました。ところが、私は”六花の森”と"六花亭アートヴィレッジ中札内"とが、別の場所にあることを知らず、六花の森に行くようにナビを設定してしまいました。
目的地に到着して、その勘違いに気がついたのですが、妻曰く、六花の森には行ったことがないので、そこで良いとのことでした。北海道の花々を散らした六花亭の包装紙の作者でもある坂本直行の美術館がある、とネットに書いてありました。
7.六花の森
駐車場から受付まではすぐでした。そこからは別世界の自然が広がっていました。
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ありきたりな感想ですが、まるで日本ではないような、北海道にしても別世界すぎるような庭園が続いておりました。
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森の中にポツポツと建っている小さな家に、坂本直行の作品や六花亭とのゆかりの説明が展示されていました。特に、六花亭が60年以上も支援を続けている児童詩集「サイロ」の表紙を、坂本直行が描いていたという関わりには、とても感動しました。
また、日高連峰を繰り返しスケッチをする写真もありましたが、雪の中スキー板を履いたまま背筋を伸ばして描いている姿を見て、こちらの襟も正さねば、との気持ちになりました。
六花亭の包装紙や開拓時代の十勝に、こんなに豊かな物語があることを知り、この森に来て良かったと思いました。
8.六'cafe(ろっかふぇ)
帰りに、"六'cafe”という併設のショップに寄りました。
お土産の菓子を買ったのですが、レストランもあり、メニューを見たところ奥さんが所望していたマルセイアイスサンドもありました。結局、帯広の店舗に行かなくても、ここで食べられることがわかったので、頂くことにしました。一緒に、工場で作りたてのマルセイバターサンドも頼みました。
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奥は昨日も頂いたバターケーキ(くるみ)
アイスサンドは冷たくて美味しかったです。
工場からのできたてのバターサンドは、フレッシュさが印象的でしたが、味がちょっとまとまっていないなと思いました。私は普通に店舗でならんでいるマルセイバターサンドの、クッキーとバターとが混然一体となっている豊かな味わいの方が好みです。それでも、「ここでしか食べられない」というのは魅力です。
六花の森でお昼まで過ごしたので、レンタカー返却の時間も考えて、アートヴィレッジは行かないことにしました。また、次の機会を楽しみにします。
それだけ、六花の森の印象が心に残りました。
9.帰路
道東自動車道を、今度は西に向かって千歳市を目指します。
トマムICのあたりで、ザ・タワーが見えました。
16時頃にレンタカーを返却して、マイクロバスで新千歳空港まで送ってもらった後は、土産物屋さんで富良野のチーズを探し当てて、姉への土産にしました。後は、制限区域内で椅子に座って旅行のメモを書いたりして時間を潰していました。
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19時25分に新千歳空港を出発するJAL 3118便セントレア行きに搭乗し、予定通り21時過ぎに到着しました。
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航空会社がJALとPeachとの違いはありますが、19時新千歳発で21時にセントレア着というフライトは、今年3月も経験していたので、それほどストレスなく家路につくことができました。
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noteに旅行の記録を書いて振り返っているおかげもあると思いますが、自分がなぜトマムが好きなのか、その理由が少しずつわかってきました。
とりわけ初夏は、新芽の息吹きが感じられるからなのでしょう。
また、新しい発見を目指して、「次のトマムはいつにする?」と相談している日々です。
10.おまけ
富良野で牛乳を買ってあったので、リゾナーレの売店で購入したトマム牛乳との飲み比べをしてみました。
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コップに注いで見比べてみたところ、トマムの方が少し濃厚な色合いでした。味は、どちらもとても美味しいですが、富良野の方がサラっとした感じのようです。
日常的には富良野で幸せになれますが、牧場で牧草に囲まれながら飲むのでしたら、やっぱりトマム牛乳かなと思いました。
でも、昭和世代としては、富良野牛乳の紙製のフタにはぐっとくるものがありました!