2024年 秋のトマム旅行 (2日目~帰宅)
はじめに
9月29日(日)と30日(月)に行ってきました、北海道旅行の報告の4回目です。
たった2日間の旅行でしたが、あと一つだけ報告したいことがあります。
もし、よろしければ読んでみて下さい。
旅行1日目と2日目朝の報告は、下のリンクからどうぞ。
1.富良野へ
星野リゾートトマムを後にして、富良野を目指します。位置関係は図のとおりです。
車で一時間ほどのドライブですが、山道を縫いながら走っていると開けた土地に入り、そこが富良野という感じでしょうか。広い北海道ですので、あっという間に着いてしまうくらいの距離感と、私は思っています。
目的地のカンパーナ六花亭は、今年6月の北海道旅行でも行った場所です。
その時にはブドウ畑はまだ青々とはしていなくて、曇り空のため向こうの山々も見えませんでした。
それなので、「絶景トマムトレッキング」で9月にまた北海道に来れたなら、必ず行きたいと考えておりました。
ただ、ネットでの情報では、ぶどう園の収穫は8月末から始まっているとのことだったので、私達が訪れる9月末日には収穫は終わっているかも…という心配をしていました。「山梨のブドウだって8月から出回っているものね」と妻と話し合っていたのです。
しかも、朝にトマム山から見た富良野方面は雲海に隠れていましたので、お天気もどうかなぁと期待はしないで車を進めていました。
2.秋晴れの実り
ところが、悪い予想は外れてくれて、前回はぐるぐると探した道を辿っていくと、青空の下にカンパーナ六花亭の赤茶色の屋根が見えてきました。
駐車場のすぐわきにブドウ畑が連なっています。車を停めてすぐに斜面を登ってブドウの枝を確認しました。
「たわわに実る」とは、まさにこのことを言うのかと思うほどの実り具合でした。泥棒にされてはいけませんので、手で触れるのは憚りましたが、どのくらいの重さなのだろうと想像せずにいられませんでした。
もう一つの目当てだった十勝連峰ですが、お店のテラスからしっかり拝見することができました。
私は雪山は好きなのですが登山はしないので、山の名前は全然知らないのです。テラスで同行の人達に、山を指して名前を教えてあげている女性の方がいらして、うらやましいなぁと思いました。
できたら、私にも教えてほしかったです。
お店の中に入って、土産物やご自宅用を買い込んでからイートインコーナーへ行きました。今回は、くるみのバターケーキのサービスは無かったです。
もちろん、ご自宅用に箱なしの包装のものを買いました。
3.カムイミンタラ
有名な併設ギャラリーの"神々の遊ぶ庭"(やはり入場無料) も見学させてもらいました。衝撃を受けたのは、「カムイミンタラ」というギャラリーの名称の由来になった言葉でした。
この後、"ミンタル" という新得町のチーズ工房に行く予定だったので、不思議な縁を感じたのです。その工房の母体である共働学舎 新得農場のサイトにも、「広場」「人の行き交う場所」の意味のアイヌ語から名前をつけたことが記されていますので、"ミンタラ" と ”ミンタル" 、語尾は違いますが意味は共通しているのだと思ったのです。
ただ、ギャラリーを出た後、鐘の音を録画するのに夢中になって時間を過ごしてしまいました。そのためカンパーナ六花亭で時間オーバーとなり、新得町にあるミンタルに寄るのは断念しました。
4.六花亭の鐘(カンパーナ)
"カンパーナ"(イタリア語で鐘の意味)というだけあって、ここには鐘楼のついた塔が建っています。来てすぐに鳴り始めたのですが、タイミングが悪くて動画に撮れませんでした。
テラスで十勝連峰を眺めたり、ギャラリーに行ったりして時間を使い、さぁミンタルへ行こうと駐車場に向って時計を見たら13時50分でした。多分、13時から1時間近く滞留していたのだと思います。
おそらく、14時にまた鐘が鳴るだろうから、せっかくなら動画に収めたいと妻に無理を言って、出発を遅らせてもらいました。
その甲斐あって録画できたのが下の動画です。しゃがんで見上げるように撮ったので、手ブレでプルプルしています。すみません。
また、大きな音がしますので、音量に注意して下さい。あと、オリジナルは鐘が動き始めてから鳴り終わるまでに3分くらいかかりますので、途中をカットしてあります。
私が撮った動画をチェックしている間に、妻が、塔の下に説明のプレートがはめこまれているのに気が付きました。
鐘はイタリア製だそうで、どうりで本格的(?) な音なんだと納得しました。
そして塔の部分は赤茶色を基調としていますが、微妙に色合いが多様でモザイクのようでもあります。そういったデザインを坂東優氏が手掛けたことがわかりました。
坂東優氏の彫刻といえば、1日目に行った中札内美術村の女性像もそうでした。帯広市の出身ということで、北海道や六花亭に縁のある芸術家なのだと思います。
こんな感じで30分はゆうに塔の下で過ごしてしまい、ミンタルに行く時間がなくなったと妻に言われてしまいました。カンパーナ六花亭でお腹いっぱい過ごせましたし、無事に静岡まで帰らねばなりませんので、そのまま新千歳空港に向かうことにしました。
ミンタルは、今後の宿題にとっておきます。
5.南千歳駅とジャンクション
新千歳空港の貨物ビル近くのエネオスで給油をして、ワンズレンタカーに向いました。余談なのですが、このガソリンスタンドで給油してからレンタカー屋さんに向かうと、必ず通るジャンクションがあります。自分で運転している時にも、レンタカー屋さんの送迎バスに乗っている時にも、そのジャンクションを通りますので覚えてしまいました。
このジャンクションのすぐ側に、トマムへ向かう石勝線に乗り換えるJR南千歳駅があるようです。今回のnoteでの報告を執筆中に、Googleの地図を見ていて気がつきました。
少しポエムチックな表現で言えば、このジャンクションはサマーシーズンからウィンターシーズンへ乗り換える交差路かもしれないと思いました。
6.帰路
トラブルなくレンタカーの返却も済み、送迎バスで空港まで送ってもらいました。妻がPeachのチェックインをしてくれている間はベンチに座り、ぼ~っとしながらSNSに旅行の中間報告をアップしておりました。
前々日の創業スクールの授業から怒涛のような3日間でしたので、言葉数も少なくなり、Peach MM466便に乗り込んだ後は、二人とも眠りこけてしまいました。自動車と違って飛行機は、寝ていても目的地に到着してくれるので嬉しいです。
定刻通り20時50分にセントレアに到着し、夜の伊勢湾岸道路と新東名高速道路を運転して無事に帰宅しました。
おわりに
""中札内美術村とカンパーナ六花亭と、6月に続いて六花亭めぐりの旅になってしまいました。でも、六花亭の食や芸術に向かう姿勢には目を見張るものがあります。それこそ、刮目して敬意を払うに値する企業と覚えました。
そして、トマムはこれからも通い続けたい第二の故郷です。
「何がそんなにいいの?」とよく聞かれます。私にもよくわかりませんが、通いたくなる何かがあるのは確かです。
"カムイ ミンタラ(神々の庭)”は、トマムにもあると私は信じています。なので、それを探しに行く旅をしているのかもしれません。
ただ、アイヌの人々にとってはヒグマも "カムイ" であり、"カムイ ミンタラ"とは「ヒグマの来る場所」という解釈もできるらしいです。
自然への畏怖の念、そして自分達の身の丈を弁えなければ、せっかくの旅行が台無しになりかねないことは、覚えておきたいと思います。
相変わらず、長い報告になってしまいました。
お読み下さって、本当にありがとうございます。
次は、スキーシーズンのトマムです!!!!