#心に残った番組 「映像の世紀 バタフライエフェクト~ベルリンの壁崩壊 宰相メルケルの誕生~」
初回放送日: 2022年4月18日
今日、たまたま再放送を見て、大きな勘違いをしていたことに気がつきました。
最初にこの記事をアップした時、サブタイトルを「ロックが壊した冷戦の壁」としていましたが、私が感想を述べたのは、主に「ベルリンの壁崩壊 宰相メルケルの誕生」でした。
お詫びして訂正いたします。
申し訳ありませんでした。
(本文は当初のままです。)
今回、あらためて番組を見て、民主主義に対する信念を貫いたメルケル氏の深い思いに、胸打たれました。
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いつも見ている、というほどではないけれど、時々、とても印象深く心に残る番組があります。
その中のひとつ「映像の世紀 バタフライエフェクト」。
「バタフライエフェクト」とは、複雑系の物理学(カオス)における初期値鋭敏性を例えたもので、よく「東京で一羽の蝶が羽ばたけば、ニューヨークで嵐が起こる」というような表現をされます。
番組HPには、タイトルとともに「一羽の蝶の羽ばたきが嵐を起こす」と書かれています。
2022年12月30日に放送された「ロックが壊した冷戦の壁」は、「ベルリンの壁」を崩壊に導いた、3人のロックシンガーの物語。
でも、私の中では、ドイツ前首相メルケル氏のエピソードが、強く印象に残っています。
以下、放送直後に、SNSに上げた感想です。
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音楽が持つ力。
まさに蝶の羽ばたきのような小さな力が、いつの間にか大きな流れを生み出し、嵐を起こし、世界を変えた。
ドイツのメルケル前首相の嵐のような半生も、音楽とともにあり、思いもよらない場所へとたどり着いた。
彼女の退任式に演奏された音楽は、若かりし頃、彼女を支えたロックだった。
ロックは、ただのノリのいい曲ではない。
社会や人生に対して抱えた様々な鬱屈を、音楽に託した叫びだった。
自由への叫びが、やがて人々の心を動かし、壁を壊し、歴史を動かした。
音楽隊が奏でる曲を聴きながら、彼女は何を思っていたのだろう。
人間が、人間らしく、自分の意思に従って生きること。
それが当たり前でなかった時代があり、今も、当たり前でない場所がある。
すべての人が、ひとりの人間として、尊重される世の中のために、戦い続ける人たちがいる。
それは、特別な誰かではない。
誰もが、一羽の蝶になれる。