先生と、ホステスと、オープンマリッジ。
私はとてもハッピーでラッキーな人間だと思う。
旦那様は真面目で優しくて学もあって、先生と呼ばれる仕事をし、私を受け入れてくれている。
こんな神様は他に居ない!!
と思う反面、
私のおかげで彼がハッピーであるという根拠の無い自信がある。
前述の通り、私はしがない高卒ホステス。
彼に対してしていることは、週に数回の洗濯(週1以下もありうる)と、毎日一汁一菜の夕食(味の保証なし)とその皿洗いくらいである。
冗談抜きに、それだけ。
気が向いたら洗濯を畳み、週4日はスナックでアルバイトをする。酒は飲まないけど、ロングスリーパーなので10時間は寝る。掃除機は音が苦手なのでしない。ゴミも出さない。
いつもニコニコして、その日あったことを聞いて話して、毎日好き好き言って、毎日その真面目さなり優しさを褒め感謝を伝え、週末はくっついて居たがる。それが私の毎日。
寄生虫と言われても、その通り!しか言葉がない。
だが、旦那様にはその寄生虫が必要なのだから仕方ない。
これは惚気ではなく私の生き方なのだと思う。
彼にとって大事なのは『どれだけ認めてくれるか』なのだと思う。
一方、私にとって大事なのは『話し合えること』なのだ。
お互い、離婚するレベルの”許せない事”は
『妻が仏頂面でいて、労いの言葉すらない事』
『夫が「もういいよ」と話し合いを放棄する事』
これが決まった時、我が家はオープンマリッジになった。
きっかけはあった。
付き合って3年以上週4回していたセックスが
同棲したら1年間全くなくなったのである。減るどころかZERO
付き合ってた頃から、セックスを誘うのは私。動くのも私。片付けるのも私だった。多少の不満はあったものの、喜ぶ彼を見るのは好きだった。
同棲したら、断られ続けた。
何度誘っても『疲れてるから』『歳だし』『子供起きちゃうから』『友達は同棲したらしないのが普通って言ってた』などなど。
めちゃくちゃ喧嘩した結果
「疲れているのも、体がしんどいのも、物音に気を使うのがイヤなのもわかったから、『俺もしたいんだけど』今日は無理って言って欲しい」
という結論に落ち着いたのだ。
この結末になる私をどうか誰か褒めて欲しい。
なぜなら、私はセックスがしたくて誘っている訳では無いから。愛情表現の第一言語がスキンシップだからだ。
ゲイリーチャップマン著の【愛を伝える5つの方法】をご存知の方もいるだろう。
ともあれ私は、知らず知らずのうちに言語が違うことを理解し、本質はセックスではなく『愛を伝えて欲しい』という結論に至ったのである。
『したいけど、ちょっと無理』と言われれば、
「そっかぁ、私としたいのか〜。でも出来ないんじゃしょうがないね」となる。私だけかもしれないが、私はなった。
長くなりそうなので一旦〆
つづきます
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