【VISIONING VOICE Magazine #1】 「応援経済で社会を変える」 〜 SAMURAI Security 濱川 智さん 〜
NEXsTokyoが主催する、ローカルおよび国内外の広域展開に挑むスタートアップが”次のステージ”に向かって羽ばたくために、サポートをしてくれる人やファンと繋がる番組VISIONING VOICEをインタビュー記事としてまとめたマガジン「VISIONING VOICE Magazine」がスタートしました 📖
「VISIONING VOICE」は4月より日経グループとコラボし、さらにパワーアップ!次のステージを目指すスタートアップ企業の3つの「カクシン(核心・革新・確信)」に迫り、起業家の想いを深堀りします。
今回はJUMPコース(東京発)のスタートアップ、SAMURAI Security(サムライ セキュリティ)株式会社 取締役CEOの濱川 智(はまかわ さとし)さんにインタビューさせていただきました!
<登壇者プロフィール>
濱川 智
SAMURAI Security株式会社 取締役CEO。2008年きずなクラフト創業 2018年より現業。エンゲージメント、おもてなしの専門家。
著書Webマーケティング関連書籍 2冊、日本のおもてなし文化のビジネス活用書 2冊、日経ビジネスはじめ 寄稿・連載多数
SAMURAI Security公式サイト:https://samurai-sec.jp/
Esporta:https://esporta.jp/
Yell TOYAMA:https://yell-toyama.jp/top
キーワードは「応援経済」!
ブロックチェーン技術を用いた分散型・民主主義の価値流通の仕組みを作る事業を行っている、SAMURAI Security(サムライ セキュリティ)株式会社 取締役CEOの濱川 智さん。
「社会に分散している英知をうまく結集して、新しい価値流通の仕組みを作ることで、明るく楽しい社会に貢献する唯一無二の応援テック企業になる」ことを目指し、地域応援通貨YEL(エール)を使って富山を盛り上げるプロジェクト「Yell TOYAMA」、仮想通貨資産を安全に預かるデジタル貸し金庫サービス「SAMURAI BANK」、応援の連鎖でスポーツビジネスを改革するスポーツテックサービス「Esporta(エスポルタ)」などの事業を行っています。
濱川さん:今までの価値流通は、お金の流れを例に挙げると、国のように信用力と権威をもつものでないと発行が難しかった。ですが、ブロックチェーンは、中央集権的に誰かを発行者にするのではなく、みんなで価値を担保するしくみ。信用力や権威ではなく、システムで支えているんです。そのため、新規参入の資金もおさえることができる。私たちは、誰もがやりたいと思ったら参加できる経済圏、「応援経済」の形成に挑戦しているところです。
【核心】スタートは観光バスの運転手!?
—— 濱川さんは元々観光バスの運転手をしていて、そこからコンサルティング系の会社に入り、その後独立されたとのことですが、どのようなきっかけがあったのでしょうか。
濱川さん:20代の頃はそもそもインターネット業界がなかったので、それまでは山梨県でのんびり運転手をしていました。でも僕が入社した時は、マイカーブームが到来し、会社が縮小するタイミング。まだ20代で若かったし、やっぱり成長産業に身を置きたいと思ったんですよね。そんなときにインターネットが出てきて、これはもう絶対に成長するだろう!と。当時は当然インターネットでの産業なんて初めてだから、経験者はいなくて、みんな色んな業種から入ってくる人間でカオスな状況で。そこで仕事をしていくなかで、どうせやるならこれをやりたい、あれをやりたいという気持ちがわいてきて…だったら会社をやめちゃおうかな、と。志を立てて創業するというより、「1人でやってみようかな」という気軽な思いでした。
—— 「黎明期のITに触れた」というのが、大きかったんですね。
濱川さん:当時、Yahooは衝撃でした。今まではテレビやラジオでのみだったニュースが、いつでもタダで見られる。登録すれば、自分のホームページまで紹介してくれる。一気に情報が民主化された気がしました。なんて開かれた世界なんだろうって…すごく可能性を感じたんでしょうね。よくわからないけれど、行こう!と。
【革新】時代を待つのではなく、作りたい
—— ITの最先端技術とも言えるブロックチェーンを活用した事業を通して、濱川さんが「アップデートさせたい対象」、つまり、世の中の解消したい課題は何でしょうか?
濱川さん:かつてインターネットが情報を解き放ったように、ブロックチェーンは価値を解き放ち、民主化すると考えています。誰もが自分の想いと情熱と技術があれば経済圏を作っていけるというところにすごく可能性を感じますし、実現していきたいです。
そして、仮想通貨の登場には驚きましたよね。最初にYahooを見たときのような感動がありました。将来的にはスマートフォンの中に”円”だけでなく、自分の応援する地域の応援通貨や、スポーツチームのお金や、アイドルのためのお金など…ポートフォリオが多様化し、価値が変わってくる時代が来ると思うんです。そんな時代が来るのを待つのではなく、仕組みを作る側に回りたい。その思いが、僕らがこの会社を創業した志の一つといえるのかもしれません。
—— コロナが広がっている中で、ITが担う役割も変化してきているのでしょうか。
濱川さん:変化してきていますし、変化すべき…ですね。今までITは「鬼に金棒」のように、強い人たちをどんどん強くする仕組みだったと思います。ですが、世界でさまざまな痛みが顕在化している今、弱者のために、ITはもっと社会を支えるための技術になる必要があるのではと考えています。もっと人に寄り添う技術として浸透していくよう、自分たちは活動していきたいです。
【確信】子どもたちの未来のために
—— 濱川さんの「欲しい未来」は何でしょうか。
濱川さん:明るく楽しく笑顔な社会、ですね。自分自身も会社も、「何々の問題を解決したい」みたいな創業の仕方をしていなくて、世の中を変えてきたのは科学と技術だと思って、そこにかけているんですね。なのでこの力を使って、自分たちの子どもの世代が「日本に生まれてよかった」「今の時代に生まれてよかった」と思える社会を作りたいし、そのときに自分も笑っていたいですね。
中央集権から分散化
—— 最後に、濱川さんが今後さらに広域展開をしていくにあたって、どんな人に出会いたいか、教えてください。
濱川さん:やっぱり僕らのテーマって「中央集権から分散化」なんですよね。僕は今東京にいて、ある意味経済の中央集権のお膝元にいるので、ここから分散化していきたい思いがあります。地方だけではなくて、いろんな思いを持った人たちがどんどんエンパワーメントしていって、つながっていくっていうのが僕らの経営理念でもあるので。志が同じ方向を見ていける人たちとつながっていって、いろんな経済の分散化がしていきたいなと。
そんなキーワードがヒットしましたら、ぜひお話したいです。
—— 濱川さん、ありがとうございました!
番組ではその他にも、濱川さんの今までのエピソードや、熱い想いが満載。
youtubeアーカイブより視聴可能ですので、併せてぜひご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?v=BfRQv5erTcY
次回はDIVE(地方発)コースのスタートアップ、フォレストデジタル株式会社 代表取締役CEO 辻木 勇二(つじき ゆうじ)さんをゲストにお迎えします。
https://nexstokyo.jp/onlinesalon/visioningvoice26-forestdigital/
■濱川さん、SAMURAI Securityさんに話を聞いてみたい、また、興味のあるみなさんは、コミュニティマネージャー・スタッフにご連絡いただくか、下記メールアドレスへお問い合わせください。コミュニティマネージャー・スタッフより繋がせていただきます◎
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