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表面上のカーボンニュートラル対策には違和感しかない。日本企業よ、そろそろ本音で話してみないか。

黒船的ルールへの服従

環境破壊による地球温暖化を阻止すべくCO2削減は世界的な政策となり、それは各企業に生産・流通プロセスの大きな変革をもたらしていることは周知のとおりだ。
もちろん、環境に負荷をかえることは良いことではなく、できる限り地球に存在しているあらゆる有機物、無機物に負荷を与えない方が良いに決まっている。
ただ、疑問を呈したいのは、2015年の国連でサミットで全193カ国によって採択された「Sustainable Development Goals」が日本で何らの議論もなく、社会課題として認知もされないまま「CO2を出すことは悪だ」という価値観が黒船的に日本を被覆し出したことである。そしてSDGs対策カーボンニュートラル対策という数値目標のみに縛られた日本企業は、そこに魂なくただただ、服従している様は違和感でしかなく目に余るというのが今の現状だ。

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パフォーマンスとしての環境対策

よって、機会があるならきいてみるとよい。「御社でCO2対策としてどんなことをはじめてますか?」ときくと「今ままでそんなこと考えてなかったけど、そろそろ対策をはじめないと・・」「そうはいってもコストが・・・」こんな話ばかりで、本気で地球環境のことを考えて何かに取り組んでいる企業など、ほんの一握りなのだ。それよりも単にパフォーマンスとしてカーボンニュートラル対策、カーボンフットプリント対策をはじめなくては、ということにすぎない。

環境問題に興味がなかった経営者

それが証拠にその会社の経営者の私生活をみてみると、環境のことを考えての生活様式など取り入れてる社長は一握りだろうし、興味もないであろう。

だから彼らに本気でCO2対策や環境改善について考えろ、という方がおかしいのだ。
なぜなら彼らは高度経済成長を経て利益の追求そして株価の上昇こそ至上命題でありそれを阻止するような、目に見えないところでコストをかけて利益率を落とすようなことは求められていなかったからだ。
批判を恐れずに言うなら、今までうまくいっていた経営者のほとんどは移動はだいたい車、休みはゴルフでまた車。食べ物も接待による高級食材。
そして、体にはどんどん毒素と脂肪がたまり、健康を害していく。(もちろんすべての経営者がこうではない。)
環境改善とは真逆の生活をしてきた人たちなのだ。そんな彼らに「環境のことを考えて」は適材適所というHRの大原則から逸脱しすぎている。

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今こそ本気で話してみよう

表面上だけの小手先で急かされるようにしてビジネスには危険を感じている。そこに魂が入っていないものは長続きはしない。
本気で取り組んだフリをみせても、どうしてもボロがでる。

日本人は器用だし真面目なので、世界がルールを制定すると、それに従おうとするし、数値目標を掲げられると必死でクリアにしようとする。
しかしだ。そのルールは何のためなのか?そのルールは本当にどんな地域エリアでも何の例外もなく適用されるべきものなのか?
数値目標をクリアにしたとして、果たしてそこに生活する人々に快適で文化的で安全なサービスを提供できるのか?

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表面上だけのルールや世間体だけに踊らされ、欧米に追随するように思考停止になり立ち振る舞うことはもうやめないか。
欧米の事例からは多くの学びがあるが、一旦それを自分たちのフィールドで検証し、自分たちのビジネスにどのように反映させるべきか、数値目標は妥当なのか経営者から本気で考え直してみないか。
そして、自分たちなりのあるべき指針を決めていけばよいではないか。
そしてグローバルなルールと齟齬が出る場合、それこそ日本政府が国連で話し合うべきことだ。
ルールは押し付けられものじゃない。自分たちでルールを作ってこそ民主主義だ。

たとえそれが世界的な策略だとしても

一方、気候変動や温暖化などは、宇宙規模の話でありCO2削減だけで解消できるものではない。CO2削減、カーボンニュートラル等は、常任理事国連合が諸外国へ干渉するための口実であり、欧米が世界の製造業に対しレギュレーションを示し、覇権を奪還するための策略だ・・・。という意見もある。

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しかし、そこでスタックしたとしても、それはビジネスである以上あまり賢明ではない。すでに世界の潮流は決まってしまっているのだから。
だからこそ、日本はもっと海外の潮流を知るべきだし、そのために自分たちはどのように振る舞うべきなのかを単なるトレンドで終わらすことなく、アイデンティティとして確立させるまで思考し尽くすことが大切になるのだ。
思考せず、ルールだからと傅くことが衰退の根源であると強く言っておきたい。

カーボンニュートラル対策としての新規事業やイノベーションという前にまず、経営者自身、会社自体で今後の地球環境との向き合い方を本音で話し合ってみる。このステップを設け、自分たちなりのルールをつくる。まずはそこからはじめてみないか。

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