米軍がイエメン(フーシ派)と交戦状態!作戦名は「繁栄の守護者⁉︎」石油貨物の40%が通過するマンダブ海峡封鎖の危機!
今回の動画はこちらです
イスラエルのネタニヤフ首相が、米国のバイデン大統領に対し「イエメンのフーシ派に対して今すぐ行動を取らなければ、イスラエルが戦争を仕掛ける!」と恫喝したとFOXニュースが報じていました。
実はこのニュース、10日も前の記事なんですが、師走、年の瀬、ホリディシーズンで忙しい大半の人々が多忙で、中東の紅海周辺海域で、今にも戦争が勃発しそうな現状に気付いていないように思います。私もその1人でした。
ただ、現在の状況がどれほど大変な事態を引き起こすリスクがあるのか、地政学的にいかに危ういかに気付かされたことがありますので、今回は年末でお忙しいとは思いますが、少しだけお付き合い下さいね。
まず、FOXの報道を見ていきますと、
イランを強い後ろ盾に持っているイエメンの過激派組織「フーシ派」は、イスラエルとハマスとの戦闘が始まって以降、中東でイスラエル軍や米軍に対し敵対行動を取り続けています。
イスラエルメディアの『N12News』の報道によりますと、イスラエルの国家安全
保障参謀長が、紅海とバブ・アル・マンダブ海峡(世界の石油の40%がこの海峡を通って輸送されている)で、イスラエルと友好関係にある国籍の複数の船舶を攻撃し、拿捕したことに激怒しており、今すぐ「フーシ派」を排除するよう米国
に迫ったということです。
これを受けて、米軍艦が、紅海で商業用のコンテナ船を狙っていた「フーシ派」の無人機3機を撃墜しました。
フーシ派グループは、イスラエルに向けても弾道ミサイルや、武装ドローンを発射し続けています。
この件についてFox News が、ホワイトハウスや国務省、ネタニヤフ首相のオフィスにコメントを求めたそうですが、コメントは得られなかったそうです。
ここまでが10日前のニュースです。12月19日現在は、中東の紅海周辺海域で、一触即発・開戦前夜、というかすでに「交戦状態」となっているようです。
米海軍は、「ドワイト・D・アイゼンハワー空母打撃群」が、フーシ派への攻撃の選択肢を増やすために、アデン湾に移動させたと米国防総省が発表しました。
攻撃オプションは指揮官に提示されていますが、スケジュールや承認についてはまだ発表されていないということです。
ただ、X(旧Twitter)上では、すでにアデン湾周辺で交戦状態に入っている動画や画像が多数アップされています。
また米国はイスラエル行きの船舶を保護する新たな“軍事連合“を発表しました。
作戦名は「繁栄の守護者」。この連合には、以下の国々が含まれています。
🏴イングランド
🇧🇭バーレーン
🇨🇦カナダ
🇫🇷フランス
🇮🇹イタリア
🇳🇱オランダ
🇳🇴ノルウェー
🇪🇸スペイン
サウジアラビアとUAEはこの作戦への参加を拒否しました。
軍事作戦ですので、時系列などの詳細は極秘のようですが、12月16日付で入ってきた情報によりますと、
米国中央司令部が、紅海で作戦中の「アーリー・バーク級誘導ミサイル駆逐艦USSカーニー」が、フーシ派支配地域から発射された14基の無人機を撃墜し、
航空システムとの交戦に成功した!と発表したということです。
これはすでに、同海域で交戦状態に入っていると言ってもおかしくないですね。しかもイエメンという他国を巻き込んでいるのですから、第五次中東戦争勃発の危機と言っても過言ではないと思います。イスラエルがハマスを攻撃する際に、
すでに「宣戦布告」をしているわけですから…。
これほどの大きなニュースですが、実はアメリカ国内でも、現在紅海で起きている交戦状態を、大半の大手メディアが取り上げていません。
恐らく、クリスマス休暇中(その他の宗教の人々はホリディシーズン)の国民に、きな臭い不穏なニュースで、クリスマス消費にケチをつけたくないのかもしれません。
「米軍とイエメン(フーシ派)が戦闘状態に入れり」と発表されるのは、1月に入った直後かもしれません。アメリカ人にとって、元日を除いてお正月は無く、
1月2日以降は、平常通りだからです。
1月3日にトランプ前大統領が、イランのスレイマニ総司令官を排除した際も、お正月気分でのんびりしていた日本人は、非常に驚かされました。
日本の首相官邸も外務省も、経済産業省も、2024年のお正月はのんびりとは
出来ないかもしれません。何故なら、日本にも大いに影響がある海域で戦争が
起きようとしているからです。
1ヶ月前に「日本郵船」の貨物船が、紅海でフーシ派に拿捕された事件がありましたが、あの時に気づかなきゃいけなかったのだと思いました。
報道で何となくは聞いていましたが、「邦人は乗船していませんでした」という文言ばかりが目立ち、あまり大した被害ではありません、といった報道スタンスのメディアが多かったように記憶しています。
しかし、同海域のマンダブ海峡からは、すでに西側諸国の貨物船会社が、次々と撤退しており、これからは荷物が届かないことや、大規模な遅延が発生すると
予測されます。「マンダブ海峡」を通過する代わりに、航海ルートを大幅に変更
するため、コンテナ船の輸送費が高騰して、物流が大混乱をきたすとも言われています。
しかも、このマンダブ海峡は、世界の石油の40%が通過していたため、中東から
の石油の輸入に依存している国々では、石油ショックが再来する!と警告する配信者の方々がおられました。
「生活防衛ラボ」さんや、「越境チャンネル」さん、「真実を知り、身の安全を考える」チャンネルさんといった配信者の方々は、大手メディアが大きく報道
しないこの「物流危機」について、ずっと追って配信されています。
事の重大性を気づかせてくれてありがとうございました。
一方、先月拿捕された「日本郵船の貨物船」が、その後どうなったかご存知でしょうか? この件もあまり大きく報じられていませんが、実はまだ解放されて
いません。
12/18付のNHKの報道によりますと、
日本企業が運航する貨物船が、先月紅海を航行中にイエメンの反政府勢力に拿捕されて、まもなく1か月となります。
反政府勢力を支援する「イラン」の政府高官が、NHKのインタビューに応じ、
船の引き渡しや船員の解放に向け、反政府勢力に対し働きかけていると明らかにしました。
イスラエルを敵視しているイエメンの反政府勢力“フーシ派“は、先月19日に紅海を航行中だった日本企業が運航する貨物船を、イスラエルに関わる船だと主張して拿捕しています。
これについて日本を訪れているイランのバゲリ外務次官が18日、都内でNHKのインタビューに応じ「当初から問題を解決するためイランはフーシ派に対し影響力を行使してきた。問題が解決するまで働きかけを継続するつもりだ」と述べ、船の引き渡しや船員の解放に向けフーシ派に働きかけていると明らかにしました。
しかし、実現する見通しなど詳細については“言及を避けた“ということです。
年の瀬、師走、ホリディシーズンで、世界情勢どころではない私たち一般庶民ですが、このことだけは、頭に入れておいた方がいいかもしれませんね。
特に日本は中東の石油にいまだに依存していますので。
ニューヨークに住んでいる私の周囲の人々も大半が、今紅海で何が起きているかを知らない人が多いので、日本でも関心が薄いのは仕方ありません。
しかし各国の政府は、実情を把握するのに躍起です。自国のエネルギー危機に
関わる事態ですから、国の官僚たちは、今ごろ立ったり、座ったりしている
状況ではないでしょうか。それほどの重大事項なんですね。
“オイルショック“と“アラブボイコット“。この2つのキーワードで、どれほどの中小企業が倒産していったか、その歴史をかいくぐった中小企業の経営者たちなら、すぐにピン!と来る事件なのに、いまだに気づかない人が大多数だということが残念でなりません。
あの時、なぜ私たち日本人が石油ショックを乗り越えられたのか?
当時の田中角栄首相が、ヘンリー・キッシンジャー国務長官(当時)に対して
「あんた、アメリカの油を日本に回してくれるのか?」と詰め寄ったところ、
キッシンジャーが、首を横に振ったので、親イスラエル路線から、親アラブ路線へと、外交政策を180度転換し、アラブ諸国を歴訪して自ら交渉して歩いてくれたおかげで、私たちはご飯を食べることができて、石油ストーブで暖を取ることが
出来たのです。当時は、第4次中東戦争の勃発で、狂乱物価と呼ばれた時代でした。
では何故、米国は平気で中東に戦争を仕掛けることができるのでしょうか?
それは、米国は中東の石油にほとんど依存していないからです。
世界一の石油埋蔵量をもつ南米のベネズエラから、石油を調達することが可能
なので、海峡封鎖が起きたとしても、別に痛くも痒くもないのです。
そして、どこもかしこも掘り尽くして無くなったあとで、ようやく自国の領土に眠っている石油やシェールガスといった、天然資源を掘り始めるそうですよ。
20年前と全く変わっていません。中東を取材していた当時、ヨルダンの英字新聞のジャーナリストらが「米国はずるい」とこぼしていたのを思い出します。
ところで先日、アメリカ人が、お金がなくてイライラし、些細なことでキレる人が増えている「さようなら中流」という動画を出しましたが、本当に最近、私の
周囲にいる人々がキレやすくなって驚いてしまいます。
昨日は、私が水槽の水替えをしていたら、家主の息子のジョージが、「どんだけ水使ってんだー!」と、旦那シャマの携帯に激怒して電話してきたんです。もの
すごい剣幕でした。
アメリカの場合、水道代は大家が支払うので、その点は申し訳ないとは思いますが、あそこまで怒鳴られたら、ショックでフリーズしてしまいました。
そして今日は、我が家の旦那シャマが、玄関にある段ボール箱を見て
「またなんか買ったのかーー!」って激おこ状態に!
普段は仏様のように温厚な人なのに、昨夜のジョージの怒りのオーラが彼を汚染して、もうびっくりして手が震えるほどでした。
全ては生活必需品(消耗品)で、来年2024年には中東で戦争が拡大し、「狂乱物価」が起きる可能性が高いので、今のうちに買っておく必要があったと何度も説明して、ようやくわかってもらいました。
Netflixで話題騒然となっている「終わらない週末」の、ケビン・ベーコン(いわゆるプレッパー)で、周囲から理解されない変人・あたおか・基地外扱いされて
いるNYサバイバルですが、普段は本当に温厚な旦那シャマが、
「俺を取るのか、魚を取るのかどっちかにしないと、俺たちホームレスになるぞ!」とまで言わしめたので、お魚さんをネットで販売することにした次第
です。
ということで、大変な年の瀬ではありますが、どうか皆様、中東での戦争が拡大する前に、対策できる人は是非とも今年中にして、2024年をお迎えいただければ
と思います。
ここまでありがとうございました。
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