実験室で作られた鶏肉を米FDAが認可/まもなく培養肉がスーパーに並び、レストランのメニューにも登場!
FDA(アメリカ食品医薬品局)は、動物の細胞から育てた製品である「ラボ・グロウンミート」を、人間の食用として初めてアメリカの2つの生産者に承認しました。
昨年、FDAはUpside Food社が開発した、実験室で作られた鶏肉を「食べても安全」であると発表し、「細胞培養鶏」を作るカリフォルニア州の生産会社が、
製品を販売し始めています。
アップサイド・フード社は、生きた動物である鶏の組織から細胞を採取し、その細胞を用いてバイオリアクターと呼ばれるステンレス製のタンクで肉を培養し製造しています。
FDAは声明で、Upside Foods社の製造と培養細胞材料を評価し、培養された鶏のフィレ肉の安全性について
「これ以上の疑問はない」と発表しました。
FDA長官は、「世界は食の革命を経験している」と声明で述べており、細胞培養技術の進歩によって、食品開発者は家畜用の鶏肉や、魚介類から得た動物細胞を、食品の製造に使用できるようになったと評価しました。
こうしたラボ・ミート製品は近い将来、アメリカ市場に大々的に投入されるようになると予想されています。
また、今年の初めには、2つ目のラボグロウンチキン製品がFDAに承認されました。
GOOD Meat 社の鶏肉は、昨年11月にカリフォルニア州の "UPSIDE Foods "が、培養した鶏胸肉をFDAが認可したのに続き、FDAから「疑問なし」とのレターを
受け取った2番目のラボミート製品を開発しました。
ロイター通信によると、これは「FDAが、グッドミート社の人工鶏肉製品は、人間が食べても安全であるとの結論を受け入れたことを意味する」と報じています。
そして今、実験室で作られた鶏肉が、レストランのメニューや、スーパーなどの店の棚に並びつつあると、ABCニュースが報じました。
アメリカでは、一般に販売される培養肉の表示方法や、製造施設の検査方法を決定するのは、アメリカ農務省がガイドラインを作成しています
アメリカ農務省のデータによると、昨年、アメリカ人が消費した赤身肉と鶏肉は約750億ポンドと推定されています。
これは、アメリカ人1人当たり、約225ポンド(約100kg)の肉を1年間で食べたことを意味します。
「私たちが今食べている肉の量と、今後30年間生産しなければならない肉の量との間には、大きな溝があります。その溝を埋めることができるのが、私たちが開発する「培養肉」なのです」と、開発担当者が語っています。
培養肉は、ビタミン、脂肪、糖分、酸素を混ぜたものを与えた「動物の幹細胞」から、鉄製のバイオリアクターで培養されます。
その結果、動物を飼育したり屠殺したりすることなく、本物の肉組織を摂取ことが可能だと言います。
ということで、アジェンダ2030に向けた、人工肉を食べさせる動きが、アメリカでは加速しています。
日本では、昆虫食が議論を呼んでいるようですが、
今後、タンパク質をどのような形で摂取するかが課題になるのは、目に見えて明らかですね。
アメリカでは、また酪農場で不審な爆発事故が発生し、18000頭もの乳牛が犠牲になるという大火災が発生しました。
https://www.nytimes.com/2023/04/13/us/dairy-farm-fire-explosion-texas-cows.html
米メディアの報道によりますと、テキサス州ディミットにある酪農場で爆発が起きて炎上し、従業員1人が重体になったということです。
テキサス州ディミットの酪農場で、月曜日の午後7時ごろ、従業員1人と数千頭の牛が搾乳パーラーに閉じ込められたと消防に通報がありました。
救急隊が女性作業員を救出し、ヘリコプターでテキサス州ラボックの病院に搬送しました。
酪農場では、約18,000頭の乳牛が犠牲になったということで、テキサス州の歴史上、最も深刻な牛舎火災となりました。
2013年から牛舎火災を追跡している非営利団体、アニマル・ウェルフェア・インスティテュートのデータによると、
今回の牛舎火災は、全米で少なくとも20年間に一度あるかないかの「牛の大量死」となった。
爆発の原因は、現在も不明で、当局が調査中だということです。
また、非常に気になるニュースとして、中国軍が、空母による台湾「封鎖」シミュレーションを受け「戦闘態勢に入った」と発表したとFOXニュースが報じています。
先般、中国軍は、台湾を封鎖することを想定した3日間の大規模な戦闘演習を終え、今週の月曜日に「戦う準備が整った」と発表したと報じられています。
中国軍は、いつでも戦う準備ができており、いかなる形の『台湾独立』や、外国からの干渉も断固として打ち砕くと発表したことで、中国が軍事的プレゼンスを高める中、台湾の周辺海域の緊張は、軍事演習を終えた今も高まったままです。
台湾海峡が封鎖されれば、当然、日本のシーレーンが大打撃を被ることは、皆さんもご存知のことと思います。
もし、貨物船の航路が封鎖された場合、
石油価格は再び急騰し、日本に入ってくる食料や物資が極端に不足して、食糧危機が間違いなく起きると言われています。
今週末は、今一度、ご家庭でのエネルギー対策や、食料品の備蓄について、考える機会にしていただければ幸いです。
NYサバイバル家では、現在、ミニトマトとレタスとネギを、アクアポニックス(お魚の水槽の水だけで)、土なし、肥料なし、太陽光なしの条件下で栽培することに成功しました。
今は、空いた場所で、野いちごの種を植えて、レモンと柚子の苗木を取り寄せて、アクアポニクスの水だけで、レモンや柚子やイチゴの収穫まで可能かどうかを実験しているとことです。
去年は庭で大失敗したサツマイモとジャガイモの袋栽培を、今年はなんとか収穫まで、持って行きたいと考えております。
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