上手くいかない人がやってしまいがちなこと1：手段の目的化

2023年3月18日 15:16

わたしは起業して自分の英語スクールを立ち上げ、今までたくさんのたくさんの生徒さんを見てきた。そして英語系YouTuberという立場から、たくさんの英語学習者の相談に乗ってきた。

そこで気づいたのは、上手くいかない人にはいくつか特徴があるということ。今日はそのひとつ、「手段の目的化」について詳しく書きたいと思う。

手段が目的化するとはつまり、目的を達成するために何かを始めたのにもかかわらず、途中からその行為をすること自体が目的となってしまうケースで、本当に多くの場で見られる。

例えば英語学習だったら、単語の羅列ではなく正しい文章で話せるようになりたいから文法を学び始めたのに、文法の問題を解くことが目的化してしまい、ただ毎日ワークをこなして終わりでまったく身になっていない、などがそれに当たる。

もし「正しい文章で話せるようになりたいから文法をやっている」という目的が常に頭の中にあれば、文法を学んだ後に例文を音読してみるだとか、使えそうな表現をメモするだとか、そういった行動を取れるのだが、手段が目的化すると、それができないのだ。

他にも起業であれば、ファンを作るために自分の想いをSNSで発信しようとしていたのに、いつしか投稿すること自体が目的となってしまい、「とりあえず何かしら投稿すればオッケー」と、中身のない内容になってしまったりなどがそれに当たる。

これをやってしまうと、何も上手くいかない。英語力も上がらなければ、フォロワーも増えずビジネスもうまくいかない。

(起業について大事なことはすべて起業女子会で伝えています)

これは気づかずうちに本当に多くの人がやってしまっているので厄介だ。

このそこら中で起こっているこの現象を止めるためには、常に「なんのためにやってるんだっけ？」と考える必要がある。

例えばわたしの場合。わたしがSNS投稿を始めたばかりの頃、YouTubeやインスタで英語を話せるようになる方法や、普段使える英語表現を紹介していた。

そのときのわたしの目的は「日本人の英語嫌いを取っ払って、英語のハードルを下げる」ことだった。なので「英語はむずかしくない！」「英語はこれだけの単語で話せる」などのコンテンツを発信していた。

この目的を基準にコンテンツを作っていたので、とてもシンプルだった。例えば他のYouTuberが当時やっていたような、「海外のカフェに行ってリアルな英語をシェア！」みたいなことは一切やらなかった。

なぜならわたしの目的はリアルな英語をシェアすることではなかったからだ。それは海外にいる英語ができる人なら誰にでもできることだし、ネイティブ級にペラペラなわけではないわたしが発信したところで、あまり誰かの役に立つ気がしなかったのだ。

それよりももっと、自分が英語を勉強してわかった「英語って意外と簡単だった！」「むずかしい単語知らなくても言いたいこと全部言えるんだ！」という気づきをもっとみんなにも知ってほしい。英語はカンタンだってみんなに伝えたい。という想いでコンテンツを作っていたので、何を発信するか、何を発信しないかがハッキリとしていた。

今は違うのだけど、わたしが運営する英語スクールの以前のコンセプトは「知っている単語だけで英語は話せる」で、日本人の英語嫌いを取っ払って、英語のハードルを下げるという目的に沿っていた。

その結果、このコンセプトに共感する方が英語を学びにきてくれていたし、わたしのビジネスがうまくいったのは、この部分を常に明確にしていたからなのだと思う。

今もし何かがうまくいっていないのなら。努力しているのになかなか結果が出ずに苦しい想いをしているのなら。

もしかしたら手段が目的になってしまっていないか、一度振り返ってみるのがおすすめだ。

自分のやっていることは目的に沿っているだろうか。それとも「ただやらなきゃいけないからやっている」だけになっていないだろうか。

目的が常に明確であれば、高い確率で結果が出る。なぜならそれは「正しい努力」だからだ。

目的のない行動は、無意味だといっても過言では無い。

常に「なんでやってるんだっけ」を頭の片隅に置いておこう。

自分の行動一つひとつを定期的に振り返ろう。

そうすれば努力は実る。

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