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天職を探すよりも、今やりたいことをやる。それが結果として仕事になる。
わたしは20代のころ、天職を探していた。
楽しくて、やりがいがあって、一生続けられるような仕事がしたかった。
それはなにかとずっと考え続け、いろんなことに挑戦しては失敗を繰り返し、ずっと長いこと天職探しをしていた。
けれどなかなか見つからなかった。いろいろやってみても、なんだかしっくりこなかった。早く見つけたい、見つけなければ一生しっくりしない仕事を続けるのかもしれない。そう思うと、焦りの気持ちもあった。
けれどあるときから、探すことをしなくなった。ちょっと疲れてしまったのかもしれない。もちろん天職には出会いたかったけれど、これだけ探しても見つからないのだから、もしかしたら探して見つかるものではないのかもしれない。
焦っても仕方ないし、流れにまかせてみようと思った。
そして探すのをやめたわたしは、「今やりたいことをやる」ことにした。今行きたいところに行く。今買いたいものを買う。今会いたい人に会う。
今できる、やりたいことをひとつづつやっていった。
そのなかのひとつに「語学留学」があった。学生時代に一度経験しているのだけど、結局話せるようにならなかったのだ。それがずっと心残りだった。
年齢的にまだいけるワーホリを使って、オーストラリアに留学をすることにした。
留学して英語が話せるようになって気づいたのは、わたしは英語が大好きなんだということだった。英語を学ぶこと自体が楽しかったし、少しずつ話せるようになっていくことがうれしくて仕方なかった。
わたしはコミュニケーションツールや将来のために英語を学びたいのではなく、英語そのものが好きで、ずっと触れていたいのだ。
そして自然な流れで、「大好きな英語を教えたい」と思った。
そして今、英語を教える仕事に就ている。
留学する前は「先生になろう!」なんてまったく思っておらず、何かにつながればいいな、くらいだったのに、人生っておもしろいものだなあと思う。
教えるのは今のところすごく楽しいし、なにより仕事を通じて自分の英語力もあがっていくところがすごく気に入っている。好きなことを仕事にして、好きなことにずっと触れていられて、もっとうまくなっていく。こんな最高なことってあるだろうか。
わたしは英語を教える仕事を、ずっとこれからも続けいきたいと思っている。
天職は探すものではなく、やりたいことをやっているうちに巡り合ってしまうものだ。
好きを追いかけているうちに、自分が本当に求めるものに出会うことができる。
だから難しいこと考えずに、やりたいことやろう。今すぐに。
そうすればきっと、気がつけば天職に出会っているから。