相手を理解しようとしない。
わたしは「ネイティブくらいのスピード感で英語を話したい」とは思うけれど、「ネイティブみたいに英語を話したい」とは思わなくて。
なぜならわたしは「英語が話せるようになりたい」のであって、「ネイティブみたいになりたい」わけじゃないから。
文字にするとこのふたつは明らかに違うけれど、これらを混同している人は意外と少なくない。
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ネイティブがスラングを使って話したり、メッセージにたくさん省略言葉を使ってくるから意味を教えて欲しいという声をよくいただくのだけど、わたしはそれらをほとんど知らなくて、教えることができない。
知らなくてもじゅうぶんコミュニケーションが取れてきたし、なにより外国人であるわたしたちに対してスラングをばんばん使って来る人と、あまり仲良くなりたいって思わないから。
映画や海外ドラマ、洋楽の歌詞で使われるスラングを理解したい気持ちはわたしも同感。彼らの文化が好きだから、使う言葉を理解したいという気持ちもすごーくわかる。
でも、もしわたしが日本語を学んでいる外国人と話す機会があったら、なるべく若者言葉や流行っている言葉を使わないようにすると思う。相手がわかりやすいように話したいって思うから。
だからたくさんスラング使って話されたり、省略文字わんさかのメールを送られたら、この人はこっちのことは無視して、話したいように話しているんだなって思ってしまう。そういう人と仲良くしたいかと言われたらきっとみんなノーだと思う。
英語を学んでいるわたしたちにとって、ネイティブは「上」の存在に感じてしまう。でもコミュニケーションの上では、わたしたちはいつだって対等。
だからどちらか一方だけが相手を理解しようと努力しているのは、あまりいい関係性とは言えないんじゃないかな。
英語が未熟なぶん、勉強して彼らが言っていることを理解できるように努力する!でも彼らもこちらがわかりやすいように伝える努力をする。
それがイーブンな関係。一方だけががんばって、一方は相手のことを何も気にしない関係は長く続かない。
もし英語を話せるようにりたい人がいたら、いちどぜひ「どんな人と仲良くなりたいか」「どんな人と英語でコミュケーションを取りたいか」を考えてみてください。(これはすごーく大事です!)
英語を学ぶためにとにかく相手に合わせるのは、無意識のうちに自分で自分を彼らより下に置いていて、自分を下に置いた状態で話しているといくら英語がうまくなろうと劣等感は消えないし、いつまでたっても満足できる英語力にはたどり着かない。
ネイティブだろうかなんだろうが、みんな対等。
わたしと彼らは、対等。
そこに英語力は関係ない。
対等に接してくれる人とだけ、付き合おう。
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