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それは「ワガママ」じゃない。

恋愛において、わたしはかなり「欲しがり」だ。

電話は毎日したいし、毎日愛してると言って欲しいし、毎日どれだけわたしのことを好きか伝えて欲しい。常にくっついていたいし、常にわたしに注目して欲しいし、彼の人生の中心が自分であってほしい。

そんなにも求めるわたしはワガママな女だと思っていたし、ましてやこんな要求を相手に求めてはいけないと思っていた。


昨日のnoteにも書いたのだけど、先日彼と大きなケンカをして、わたしが一方的に怒り、彼が謝り続ける日々が続いた。

2週間経っても、ふと思い出すたびに怒りが混みあてげくる。そんな中でも少しだけ冷静になり、なぜ自分はこんなにも怒っているのかを考えてみると、この怒りは、悲しみから込み上げてくるものだった。

その悲しみとは、「わたしが100%愛を注いでいるときに、彼はそうじゃなかった」という想いだ。

わたしは臆病なので、相手が自分に好意があるかわからないときに、こちらから先に好意を見せることはできない。同じように、相手が自分に100%本気じゃないときに、自分が100%になることもできない。

わたしは彼がわたしに100%本気で向き合っていると思っていたから、100%の愛で彼に接していた。でも実は、彼は100%じゃなかったんだ、とこのケンカで感じ、どうしようもなく悲しくなったのだ。


つまり、わたしはただただ相手に無条件で愛してほしいわけでも、相手の方が大きな愛をくれていることに安心したいわけでもない。

わたしは、彼のことを100%愛するために、彼にも100%愛して欲しいのだ。

わたしは、愛するために、愛して欲しいのだ。




それに気づいたとき、「わたしはワガママなんだ」という思い込みが消えた。なぜならわたしが本当にしたいことは、100%の愛を相手に与えることだからだ。

そしてこんなこと言ったらワガママだよな、と相手に遠慮して伝えられなかった自分の要求が伝えられるようになった。なぜならこれはただの一方的なワガママではないと気付けたからだ。



自分のこうしたい、ああしたいという欲求は、決してワガママでもなんでもない。そこには必ず理由があるはずだ。

なぜそうして欲しいのか?

そうしてもらうことで何を得たいのか?

それを考えると、自分の本当に欲しいものが見えてくる。


そしてそれを相手に伝えること。なぜそれをして欲しいのかを相手に伝えれば、ただ「こうしてほしい」と伝えるだけよりも、欲しいものが得られる確率が高まる。


自分の要求に、正しいも間違っているもない。

ただうまくいく伝え方とうまくいかない伝え方があるだけだ。

自分の本当の欲求を理解し、それを伝えよう。

そしてもしも欲しいものが得られなかったとしても、自分が自分の本当の欲求を理解できた事実だけでも、大きな救いになる。


自分を、知ろう。

自分のいちばんの理解者に、自分がなろう。

そうすれば、きっと少しは楽になる。


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