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NYC Fashion 業界で稼ぐ - 自分の年俸は自分で決める

私は、2000年より New York のファッション業界で Technical Designer (テクニカル・デザイナー)として働いています。

日本では、存在しないアメリカのファッション業界特有の職業かもしれないです。どんな仕事なのか、ご興味ある方は、下の記事で、実例をイメージ付きで紹介しましたので、どうぞご覧ください。

仕事の仕方としては、full-time (正社員)freelance (フリーランス) の両方で+20年間、働いています。

フリーランサーで仕事を請け負う時は、ほとんどが時給で報酬を得ます。この時給、又時給交渉についても、下記の記事に書いてみました。

さて、今日は正社員として採用される時の報酬がどの様に決まっていくのかについてです。

ニューヨークに限らず、又ファッション業界に限る事なく、アメリカでの正社員のお給料は年俸で提示されます。

そしてこの金額が、通常二週間ごとに支払われます。小切手で受け取ったり、直接銀行振り込みであったり、それはその雇用主によります。最近では、ほとんどのが銀行振り込みの形を取っています。

この年俸がどの様に決定されるのか?至ってシンプルです

1. 雇用主側からの年俸枠の提示
2. 自分の年俸希望額の提示
3. 交渉後/交渉無しで年俸決定

1. 雇用主側からの年俸枠の提示
求人が直接、求人サイトに掲載されていても、リクルーターやヘッドハンターを通して知らされても、必ずと言って良いほど、代替の支払われる年俸は、情報として事前に知ることができます。(日本でもそうだと思います。)

2. 自分の年俸希望額の提示
直接自分で応募する時(履歴書を送る時)は、自分の年俸の希望はまだいう必要はありません。でも、リクルーターなどのエージェントを通してきた時は、エージェントに履歴書を送付する時点で、自分の希望の年俸を伝えます。普通、エージェントが、求人の提示額と大差がない事を確認します。

書類審査に通り、interview (面接) が行われる時に、必ず年俸の話になります。現在 New York州では、面接の際に、前の仕事でいくらの報酬を受け取っていたかを聞く事は、法律で禁止されています。

そこで大抵、この様に質問されます。
"How much are you looking for?"
"How much would you like to make?"
"How much are you interested in?"

少しづつ言い方が違いますが、全て「いくら(の報酬が)欲しいですか?」と、聞いているのです。

これまで、フリーランシングと正社員への面接を多分120以上受けてきて、この報酬の質問で、ハッキリと"money" とか、"anuual salary"といった単語が使われていた事は、ほとんどなかったです。

話の流れから、この質問が報酬についてなのだな、という事は明確にわかります。

さて、こう聞かれて、どの様に答えるかです。決して、「いくらでも、雇っていただけるのなら満足です。」などと、バカなことは言いません。

報酬については、必ず聞かれるとわかっているので、きちんと自分で金額を決めておかなければダメです。

"I would be happy to make $xxx.xx"
"I am looking for $xxx.xx"
"I'd like to make $xxx.xx"

これらも、多少言い方に違いはありますが、「私は、$xxx.xx 頂きたいです。」と、ハッキリ答えます。色々、状況によりごちゃごちゃ言いたくなる様な雰囲気でも、迷わずに先ずはっきりと金額を提示します。

もし何かそれに付け加えたいことがあれば、その後でさらにはっきりと説明すれば良いのです。

さて、この先に私が実際に正社員として仕事をした7社での、年俸の移り変わりを表にしたものを、添付いたしました。

これを見て頂けると、雇用主を変えて行く事で、どの様に報酬が大幅に上がって行くのかが、一眼でお分かり頂けると思います。

実際に表を元に、最後の項目;3. 交渉後/交渉無しで年俸決定 についても少しお話しします。

実は、下記のnote での有料記事というものは、どんなものなのだろうと、経験してみたいなと、思っていました。

全くの他人の私の、年俸の歴史など、どれだけ価値のある情報なのか、私自身全くわかりません。又、見てくださった方のお役に立つのかも、わかりません。

まだ始めて3ヶ月ほどで、お金を頂戴する事に、値するかどうかも不確かで、なんだかとても恐縮なのですが、トライします。

会社を移る事による昇給の推移

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