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アカデミア創薬の実践ガイド: スタンフォード大学SPARKによるトランスレーショナルリサーチ

こんにちは。
今回、創薬化学の初学者やアカデミア創薬に興味がある方向けの書籍紹介をしたいと思います。
本書籍はエテルカルセチドEtelcalcetide)を生み出した KAI Pharmaceuticals の創設者がアカデミア創薬について書いた書籍になります。
アカデミアで創薬に携わり始める方駆け出しのメディシナルケミストにとって学びの入り口として最適な書籍になっています。

以下、私がこの本と出逢った経緯等について記載させていただきます。

本書籍は数年前、製薬会社に勤めていた際、当時の課長から薦められて読みました。
当時の私は恥ずかしながら、薬学部出て製薬会社で3~4年は働いていたのに、創薬関連の知識が十分についているとは言えない状態でした。
特に書籍を読んで勉強するということに関しては、入社してすぐにそれとなく関連書籍に目を通しましたが、積極的に学ぶという姿勢は少し乏しかったですね(今思えばもっとマジメにやれば良かったと思います)。

ろくに創薬化学を勉強してこないままメディシナルケミストとして働いてきたわけですが、ちょうどこの書籍をを紹介された時、テーマリーダーとしてこれからテーマ運営していくポジションを任された時期でもありました。
テーマリーダーとしてテーマの運営・管理をしていく上で「改めて最低限の知識は得ておこう」という思いでこの本を読みました。
本書はアカデミア創薬にフォーカスして記載されておりますが、創薬の基本的な部分を実際の例を交えながら書いてあるため、非常に理解しやすく、読んでて挫折しにくかったです。

前職ではこういった学びを生かす機会に恵まれることは少なかったですが、転職した現在ではこの本から得られた知識、考え方というものを大変重宝しております。
特に『企業研究者とアカデミア研究者のギャップ』を埋める上で大変有益でした。

興味がある方はぜひとも手にとって読んで見て下さい。
私はバイブルとして保管してあります。

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YoHSK
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