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三十槌の氷柱を見に行った。
2021年1月中旬、ある晴れた日。
秩父市大滝の山中の川辺にある、三十槌の氷柱を家族で見に行ってきました。
離れて暮らす叔母が遊びに来たため、祖父(アラウンドナインティ)と母、叔母(アラ還)と私(アラサーと主張するには苦しい)の4人の日帰り観光です。
かつて荒川に勤めていて道に慣れている母が運転し、山道をぐんぐん奥へ入り込んでいきます。
某鬼の漫画の人気を受けて市が観光名所にしようと画策している竈三柱神社の前を通り過ぎたあたりから、「三十槌の氷柱はこちら」という案内の看板が多く見られるようになりました。
その案内に従っていくと、たどり着いたのは「つちうちキャンプ場」入り口。
入場料はありませんが、環境整備協力金として大人ひとり¥200払いました。
驚いたのは、入り口でストックを貸し出してくれたこと。
係の方「かなり急な坂を下りますので、ぜひストックをお持ちください」
素直に従う老齢の家族たち。
私も足腰にはまったく自信がありませんので、しっかり借りました。
キャンプ場の内部を通って氷柱が見られる川原に降ります。
キャンプ場はかなり急な傾斜にあり、ずらっと数多く建っているバンガローの隙間を縫うように、滑り止めの刻まれた坂の通路を下ります。
確かに、急。
ストックを貸し出すのも納得。というか、2本借りればよかった。
どう見てもクロスカントリーなやり方で歩いたほうが絶対楽だし安全。
しかし今さら戻るわけにもいかないので、おとなしく降りる私たち。
こうして坂を下り終わると、目の前に石がゴロゴロした川原が現れ、冬の谷間を渡る風がびゅうびゅうと吹いて顔にあたります。
あれ、市内(※合併したので大滝も現在は市内です)は晴天で快適だったのに、ここは妙に寒いよ?
厚手のジャケットに手袋、スヌード、毛糸の帽子と完全防寒で来たのに寒いよ?
氷柱を見学予定のみなさん、冬の山間部の寒さをナメないでいただきたい。地元在住でもびっくりするほど凍えます。
そして凍り付くような冷たさを感じさせる川に架けられている金属製の橋を渡り、しばらく歩くと、目の前にどーん! と現れるのが、
こちら、お目当ての三十槌の氷柱です。
観光客もちらほらおられますが、平日なので”密”になるほどではない。
しかし、冬用の帽子もかぶらず手袋もせず、都会の服装で見学に来てしまったカップルの後姿を見た時は、さすがに同情しました。
川原のため足場は当然悪いです。氷柱に見とれて歩くと転びますのでご注意を。
氷柱にたどり着くまでにウッドルーフキャンプ場から下りてくると思われる坂道が川原に合流します。
こちらのほうが歩く距離は少ないと思われますが、坂道が急なのは同様でした。
そして最初の氷柱を通りすぎ、次に見えるのが、こちら。
看板によると、最初の氷柱は自然にできたもの、こちらは人工だそうです。
さすが大迫力!
で、写真撮影されてる方もこちらのほうが多かったですね。
以下に何枚か私の撮影した写真を載せます。
水の色が碧くて深くて、いかにも冷たそうですね。
ちなみに、氷柱が終わった先はこんな感じ。
こうして大自然を堪能した私たちは、ふたたび急な坂をえっちらおっちら休みながら上って駐車場に帰り、暖かな市内に帰宅したのでした。(今は大滝も市内なんですが、感覚的にどうしてもこう言ってしまう)
なお、駐車場に戻るまでにけっこうな運動量があるので、氷柱で感じた寒さは解消し、むしろ汗をかいて暑いくらいです。
風邪をひきやすい方はそのことも考慮して見学に行ったほうが無難。
大満足の日帰り観光旅行でした。
(おわり)