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揚げパン好きとしては無視できない。名店の味を受け継ぐ「モンパルナス」のピロシキ

「大阪の庄内駅前にあるマクドナルドが異様に美味しい」という投稿がバズりにバズっています。

テレビの取材も入ったようですし、各SNS上でも「行ってみた!確かに美味い」といった話が盛り上がっているので、みなさんもご存知かと思います。

聞くところによると、週末には整理券が配られるほどの盛況だとか。

ここまで話題になると、ミーハーとして無視できませんよね。

休日は並ぶことが予想されるため、平日の合間に庄内へ行ってみることにしました。

11時半に着。

ランチタイム前ですし、この時間ならスッと入れるだろと思いながら、どんなもんかなとお店を覗いてみるとですね

すでに並んでるわけです。

とはいえ、5〜6人ほどだったので行列のレベルで言えばマシなほうでしょう。

仮にこれが旅先で、ここにしかないお店なら迷わず待ちます。

しかし、ここはマクドナルド。世界中に展開するキング・オブ・チェーン店です。

なんでマクドナルドにわざわざ並ばなきゃいけないんだ、という気持ちが一瞬にして沸点に達しましてね。

すでに結構な人が食べて感想も言ってるし、今更感も否めません。

「待つのがめんどくさい」という結論に達し、その場を離れました。

おそらく来月末くらいにはブームも収束していると思うので、落ち着いた頃に顔を出そうと思います。


しかし、マクドナルドを諦めたからといって空腹であることに変わりなし。

せっかく庄内に来たのであれば、何か食べて帰ろうと思案していたところ、「ピロシキの美味しいお店がある」という情報を思い出しました。


ピロシキといえば、「揚げパン」の範疇に入ると考えられるので、揚げパン好きとしては無視できません。(※焼いて作るタイプのピロシキもある)

しかも、この「モンパルナス」という店は、関西エリアで長年親しまれてきたロシア風の洋菓子や調理パンを製造・販売するパルナス製菓(2002年に自主廃業)から独立されたお店というじゃありませんか。

先代の社長が1974年にパルナス製菓から独立し、尼崎の人気店として半世紀近く営業された後、コロナ禍に見舞われ、2021年から豊中に移転し再スタートを切られたようです。

公式サイトによると

モンパルナスのピロシキは、先代社長がパルナス製菓時代に、ロシアの職人さんに教わり従業員に指導していた、そのままの製法を受け継いでいます。

モンパルナス公式サイト

とあります。

本場の味を受け継ぎしピロシキということであれば、俄然食べてみたくなるのが人の常というもの。

てことで、庄内駅から商店街を抜け、静かな住宅地の中にあるお店へ向かいます。

よさげな雰囲気じゃないですか。

テイクアウトはもちろん、イートインも可能なようです。

先ほどの駅前の喧騒とは打って変わって静かなもんですよ。

これが噂のピロシキ。
神々しい輝きを放っています。

見るからに美味そう。

通常のピロシキと、カレー風味のピロシキをひとつずつ注文。

イートインの場合は、ドリンク1オーダーなので、ピロシキセットにしてアイスコーヒーをオーダー。

しばし席で待ちます。

イートインスペースは1人でも利用しやすいカウンター席と、複数人で利用しやすいテーブル席が用意されています。

ゆっくり食べられるのいいですね。

※これより壊滅的に下手くそな写真が続きます。ご容赦ください。

通常のピロシキ
カレー風味ピロシキ

これが名物の名を欲しいままにしているピロシキ。
揚げられた割に見た目は口当たりが軽そうな印象ですね。

中を割ってみると、具は玉子・玉ねぎ・牛ミンチ。

いただきます。

・・・うおぉぉぉ
生地がもちもちふわふわの食感。

中の具材も優しい味わい。

ピロシキ=濃い味という固定観念を持っていたので、若干のギャップ。

最初は「少し物足りないかな」と感じましたが、ところがどっこい食べ進めていくとですね、もうすっかり虜ですよ。

とくに生地が美味いのなんのって。
もちもちで最高なんです。

この生地の食感と味を楽しめるという意味では、中の具の主張が強すぎないことが正解なのかもしれません。

ベストバランスじゃないですか。

美味い。

長く愛されてきた理由を垣間見た気がします。

関西の名物だったんなら、もっと早く知りたかったぜ。

続いて、カレー風味。

いや、言い訳させてください。
手で半分に割ったもんですから、撮るのがむずくて。
壊滅的に美味しそうな写真を撮れなくてほんとにすみません。

キレイに整えればいいじゃないかというご意見ごもっともなんですけど、それよりも熱々の内に早く食べたい欲が勝つんですよ。こればかりは仕方ありませんよね。

スタンダードなピロシキと比べると、スパイシーさが増して美味い。

自分の中のピロシキに対する固定観念が、いい意味でガラガラと崩れていく音が聞こえました。

今まで食べたものは生地の油分が強かったり、中の具もクセが強いものが多かったりしたのですが、モンパルナスのピロシキは口当たりが軽く、あっさり目。

飽きの来ない美味しさがありますね。あと18個は食べられたと思います。


食べ終わってから気づいたんですけど、どうやらボルシチもあったようです。完全に気づくのが遅かった。

次回の宿題にしたいと思います。


モンパルナス
大阪府豊中市庄内西町2丁目15−8 グランツ豊中 1F

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