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最低最悪の無価値な自分をイメージして分かった『俺は宇宙だ!』という価値ある自分

自分にはいったいどれくらいの価値があるんだろう?

僕は以前、そんな疑問を持っていたんだ。

自分の価値を知りたい、というよりは、自分に価値があるという実感が欲しかったんだよね。

僕はね、自分に価値がないって感じていたんだ。

普段の生活では自分の無価値観を感じていなかったのだけど、僕の目の前にある問題を突き詰めていくと、「自分には価値がない……」って心の奥深くでいつも感じてるってことが分かったんだ。

自分に価値を感じていないし、感じるためには条件をクリアしなければいけないと思ってたんだよね。

お金をたくさん稼いで、高級マンションに住んで、良い服着て、美味しい肉食べて、飛行機はファーストクラスに乗って。

そんな条件をクリアしたら自分の価値があがるんじゃないのか?

そんなことを心の奥で信じていたから、自分の価値があがるように、人に認められるように行動し、ふるまってきたんだよな。


僕がメンターから教わったのは、

『あなたは何をしても何もしなくても十分に価値があり愛されている存在だ』

っていうことなんだけど、理屈では分かるけど、これを実感するってなるとなかなか大変なわけで。

骨の髄まで無価値観が染み込んじゃってるからさ、無条件で価値がある、無条件で愛されてる、なんてことが手放しで受け入れられないのよね。

だけど、自分自身で条件を創り出してるってことは、色々と勉強してきてわかってる。

そして、無条件で価値があり、愛されている存在だということも、心のどこかで知っているってのもわかってる。

だけど、その実感がまるでない。

だから、苦しいんだな。


そんなある日、こんなことを思った。

考えうる最低最悪の状態で、最低最悪の状況に陥ったとき、それでも僕には価値があるのだろうか?

ということで、横になり深呼吸し心を落ち着かせ、目を閉じ、イメージングを始めた。

僕がイメージしたのは、肉体的に不十分な状態で無人島の波打ち際に打ち捨てられているシチュエーションだ。

僕には、目玉がなく何も見えない。

耳もなく何も聞こえない。

声帯もなく声も出ない。

鼻、舌、歯、髪の毛、手足、性器がない。

あたかも江戸川乱歩の『芋虫』に出てくる須永中尉のような肉体で、無人島の波打ち際に捨てられているのをイメージした。

すると次のようなイメージがどんどんと頭の中に湧いてきたんだ。


僕の肉体は波にもまれ、砂で皮膚がこすられる。

海水が口に流れ込み、むせる。

日差しが肌をジリジリ焼いていく。

苦しい。

痛い。

そこから逃れようとする。

だけど、視力、聴力がないのでなんとなく安全そうなところに転がっていく。

すると、日陰にたどり着いた。

そこには草が生えていたので、喉の渇きもあり、草にむさぼりつく。

歯もなく舌もないので味は分からないし食べにくいが何とかいに流し込む。

「これでしばらくは生きられるかもしれない」

なんか不意にそんな思いが湧いてきた。

と、その瞬間、急激な腹痛。

耐えきれなくなって、その場で垂れ流す。

その匂いを嗅ぎつけ、ハエが集まってきた。

僕の肉体に大量のハエがたかる。

そこになぜかワニが登場。

強靭なアゴで僕にかみつく。

「ウッギャーーーー!!!!!」

声にならない叫び声をあげている。

焼けるような痛みを全身に感じる。

痛い、とにかく痛い。

「もういっそのこと殺してくれ!!」

僕は天に向かって、声なき声でそう叫んだ。

結局ぼくは、ワニに食べられてしまったんだ。


僕の肉体はなくなった。

だけど、僕の意識はまだある。

僕はワニの消化器官を通り、排せつ物として外に出た。

僕は、うんこになった。

そこに雨が降ってきた。

僕は雨に溶け、地面に流れ込む。

そして、地下に抜け、やがて海に出た。

僕は海水になったんだ。

僕の中を魚が泳いでいる。

すると、太陽に照らされて僕は空中に浮かび始めた。

僕は海水から水蒸気になり、やがて雲になった。

雲は次第に膨らみ、風に流され、世界中を漂った。

そしてある時、雨になって、森の中に落ち、木の根に吸い込まれていき、僕は木になったんだ。


僕はその時、あることに気が付いた。

「あれ? 俺って地球じゃね?」

イメージに任せて肉体を変化させていったら、自分が地球だってことに気が付いたんだ。

気づいたというより、分かったというかんじかな。

自分が地球だってことが分かったんだ。

すると面白いことに、僕は地球になったんだ。

僕は地球になったから、地球の中のことは見えなくなった。

その代わり、地球の外の世界が見えるようになった。

目の前に宇宙空間が広がり、様々な星が見える。

一番近くに月が見えた。

「あの月も俺じゃないかな?」

って思ったら、月も僕になった。

もう月は見えない。

その調子で火星も土星も僕になった。

そして、太陽も僕になり、太陽系も僕になった。

その時、僕に見えるのは太陽系の外側の世界だ。

天の川が見える。

銀河系が見える。

それらも僕になった。

そんなことを繰り返していったら。

「あっ、俺って宇宙なんだな」

ってことが分かったんだ。


単なるイメージングをしていただけなんだけど、途中からどんどんとイメージが自動で沸いてきて、しかもその実感が凄くある。

単なるイメージがあるというだけでなく、その実感を強く感じたんだ。

「もしかしたら、俺は宇宙なのかもね」

という頭での理解ではなく、

「あっ、俺は宇宙なのね」

という腑に落ちた実感なんだよね。

それを強く感じたんだ。


でね、そこで無価値観について考えてみたんだ。

地球って価値がないかな? 愛されてないかな?

宇宙って価値がないかな? 愛されてないかな?

いや~、宇宙に価値がないなんてことはないでしょ。

愛されてないなんてことがないでしょ。

宇宙の価値が下がるなんてこともないよね。

宇宙が愛されなくなるなんてこともない。

だとしたら、宇宙である俺が、価値がなくなるとか、愛されなくなるとか、そんなことないよな。

そんなことに気づいたんだよね。


僕はこれまで自分には価値がないって思ってた。

だけど、徹底的に価値のない自分をイメージしたら、自分は宇宙だということに気づいたんだ。

無条件で価値があり、無条件で愛されてる。

そんなことに気づいたんだ。

もしかして、これは妄想かもしれない。

だけど、そんなこと関係ないんだよね。

自分は無条件で価値があり愛されている。

この実感を得られただけで充分なんだよね。

この実感というのは、僕の生き方に大きな勇気と確信を与えてくれるものになったからね。

僕は宇宙だ!

この感覚は、これからの生き方でも大切にしていきたいなって思うんだ。

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黒崎英臣
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