イスラエルへの攻撃:裏ボスはイラン?
イスラエルではハマスからの攻撃が始まって以来72時間経った現在、なんと1200発のロケットがイスラエルに向けて発射された。アシュケロンでは、1時間で200弾もの攻撃を受けた。エリックの「Watchman on the Wall (城壁の見張り人)」と言うイスラエルに関しての人気チャンネルのアップデートを紹介します。
ハマスによるガザからの攻撃は決して初めてではないが、今回明らかに違う点があるとエリックは指摘しています。
1)攻撃エリアが今までと比べ物にならないほどの広範囲
今までも、アシュケロンなど主にガザに近い南部を中心に攻撃があったが、今回はエルサレムにもロケットが撃ち込まれ、さらに北のテルアビブ、ハイファなど、またアブラハムの故郷であるベエルシェバまで攻撃が及んでいる。
2)攻撃頻度とロケットの数が今までと比べ物にならないほど多い
直近の紛争は2014年の夏で、その時は散発的に攻撃があったが、今回はひっきりなしに雨のようにロケット弾が降ってくる。それをアイアンドームで迎撃している。ビデオを見ていると止むことのない花火のように見える。また、地元の人によるとロケットが格段にスケールアップしているそうだ。
テルアビブはイスラエル人口の70%が住んでいる大都市。テルアビブ、エルサレム、ハイファと言う大都市がひっきりなしの攻撃を受けているのだ。
これが仮に日本だったら?さっきまで公園でアイスクリーム食べたり、仕事していたのが、突然に空襲警報。しかも予行演習でもなんでもなくて、本当に雨のようにロケットが空に広がっている。人々の恐怖とトラウマはどれほどだろうと思う。
3)ユダヤ人とアラブ人が共存していた町で暴動が起きている
テンプルマウント(黄金のドームがあるところ)付近で、暴動があるのは皆さんもテレビで見たかもしれない。しかし、今回はそこだけに止まらず、ロード、ハイファ、ジャファ、アッコーなど、ユダヤ人とアラブ人が比較的平和に今まで共生していた地域で暴動が多発している。ロードに関してはシナゴーグが燃やされた。まるでクリスタルナハトのようだとロード市長は言うが、これがドイツじゃなくてイスラエル国内で起きているのだ。
現在(5/13)の被害状況
・イスラエル側では6歳の男の子を含む七人の民間人が亡くなった。他にIDF(イスラエル国防軍)も負傷者が出ている。
・パレスチナ側では民間人を含む30人以上の死者が出ている。そんな中で、IDFは6人の指導者級の人々の殺害に成功している。
「けんか両成敗なのか」
けんかを売っているのは明らかにハマス側だ。大きな問題は、世論を誘導するために、ハマスは意図的に国防軍が女性や子供を負傷・殺害させるように誘い込むことだ。例えばロケット発射台の前に女性や子供たちを並べる。校庭からは発射して国防軍が報復すると「イスラエルは学校にロケットを撃ち込んだ」と非難する。もしくは一般市民を戦略的に重要な場所に置くことで実質人質にとり、攻撃させない。
ここがイスラエル国防軍の頭の痛いところである。エリック氏は、「IDFは世界で最も人道的な軍だ」と主張する。国防軍はパレスチナ市民へ被害が及ばないように出来うる限りを尽くしている。それをハマス側は知っておきながら、自国民を使って罠を仕掛け、責めて、メディアや国際機関(国連とか)と一緒になって世論を煽るのだ。
同時にイスラエルは、だからと言って手を緩めるのではなく、むしろピンポイントで報復することにより、この惨事が繰り返されないように努めると明言している。
裏の大ボスはイラン
これを仕掛けているのは誰か?ハマスは蛇の尻尾でしかなく、蛇の頭はイランだとエリック氏は言う。アヤトーラは数日前にこう語っていた。「イスラエルは、政情不安定、アラブとユダヤ人との紛争、政治的不和(イスラエルは2年半で4回選挙を行っている)で弱っている。イスラエルの親友もちょうどいなくなった。」
「イスラエルの親友」とはもちろんアメリカの事だ。トランプ大統領の時には、大使館をエルサレムに移すなど、契約関係を確認した仲だったが、バイデン政権に変わり、早速イランとの核合意の復帰を目指している。トランプはイランに120億ドルが流入するのを阻止した。バイデン政権は核合意の復帰条件を何にして、違反を繰り返してきたイランをどんなふうに監視すると言うのだろうか?
エゼキエル戦争??
トルコのエルドアンはイスラエル政府を敵視していて、「テロリスト国家」と呼び、イスラエルに対してアラブ諸国が団結するようにと呼びかけた。おまけにロシアと最近電話階段を行っている。エルドアンが願っているのはカリフ政権を作り、その長の座に就く事だ。
このようにしてトルコ、ロシア、イランが近づき始めている。
聖書を知っている人なら、これはエゼキエル38ー39章ではないかと思っているかもしれない。登場国と思われるロシア(ゴグ)もシリアまで近づいているのは確かだ。ペルシア(イラン)、パレスチナ、トルコも包囲網をはばめている。
南国境のレバノンには、ヒズボラの15万発がイスラエルを向いて並んでいる。イエメンも目が離せない。事実、イェメンから砲撃があることも想定して、アイロンドームの一つをエラット(紅海付近の町)に置いているぐらいだ。
イランは何をしているのか?
イランは、イスラエルや世界各国の反応を試している段階だとエリック氏は言う。「国防軍はどんな動きをするだろうか?」「国際世論はどれくらい反応するだろうか?」ハマスに資金を提供しつつ、彼らはそれを観察している。
懸念しなければいけないのは、本丸のヒズボラが動き出した時だ。ヒズボラはハマスとは全くレベルが違う。イランがヒズボラを動かしてきた時は、本当に大きな戦争に発展してしまうかもしれない。
But GOD!
聖書には「イスラエルに触れるものは神の瞳に触れるものだ(ゼカリア書2:8)」とある。また「イスラエルにちょっかい出すものはひどく痛手を受ける(ゼカリア12:3)」とも書いてある。
確かにイスラエルの歴史は苦痛と苦労の連続だった。しかし2000年も散らされた後に、再び建国し、言語も回復させた国なんて他にあるだろうか?この2000年の間に、多くの偉大な帝国が興されては滅亡していった。その中でもイスラエルは立ち続けている。イスラエルが今こうして繁栄し、ヘブル語を話し、各分野で貢献していることが、神は確かに存在することの証ではないだろうか。
おまけ:
「ユダヤ人がパレスチナ人の土地を奪った」という歴史観が広く浸透しているがそれは事実ではない。シェアしたい動画があるのでまた書きます。