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「私が殺したのではない。この銃が殺したのだ。」
うーん、なら無罪かぁ。
※宇野精一『孟子』のパラフレーズです。思想をギュッとしました。
「僕は悪くない!社会が悪い!」
よくある他責思考ですが、一理あるのかもしれない。
国が人口減少や食糧不足で苦しんでいる中、もし政府が何も対策を講じていないのであれば、大問題です。
そりゃあ、総理大臣の支持率が永遠に伸びないワケだ。
「上達しないのは、僕のやり方が悪い!」
国や自治体レベルの問題はさて置き、
すべてを国のトップの責任にできるわけではない。
スキルの獲得や目標達成といった個人の活動については、
可能な限り、自分自身に責任を認めたほうが、上達が早いのではないか。
Splatoonで負けたとき、味方が弱いからだとか、敵が強すぎたからとか言っても仕方がない。
私がどうすれば勝てたかを考えなければ、次も確実に負けるでしょう。何せ、そうしないと、状況が何も変わらないのですから。
どんなに社会が悪いとしても、個人の努力をサボって良い理由にはならない。
全部私のせいなのだ。
「私がモテないのはどう考えても私が悪い!」
「全然振り向いてくれないなぁ。こんなに好きなのに…」
私が相手をどれだけ好きであろうと、また、それを伝えたとしても、
相手の好みの異性のタイプを変えることはできません。
それなら、相手の好みのタイプに私が近づくしかない。
清潔感が足りないなら、髪を切り肌をきれいにする。
筋肉が足りないなら、2日に1回ジムで汗を流す。
年収1000万円の男が好みと言われるなら、真面目に働くか、年末ジャンボを買う。
相手に期待しちゃいけないとは、よく言われることですね。
その理由はずばり、自分自身で相手を捻じ曲げることは、相当難易度が高いからということ。
本当に相手を変えたいなら、孟子よりも洗脳やプロパガンダを学ぶことをおすすめします。
「強者は弱者に厳しい!」
料理初心者のあなたが、カレーの作り方を学ぶとします。
先生「あなたは料理初心者なのだから、今回は人参は切らなくていいですよ。そのまま鍋にぶち込んでください。」
このように言われた場合、あなたはその通り行動するでしょうか。
「いや、せっかくならどのくらいのサイズで切ればいいか教えて下さいよ…」
そう思うことでしょう。料理を学びに来たのですから。
強者は、物事を他者に教えるとき、手を抜くものではありません。
0からスマブラのプロを目指す人に、反転空後を教えないわけにはいきませんし、会社で事務仕事をする人間は、Vlookup関数からは逃げられない。
強者と同じことができなければ、強者とは呼べません。
技術を習得できる人間は、練習に耐えられる人間だけです。みんなが強者になれるわけではない。
孟子先生は自分自身に厳しく、弱者にも厳しい。
強者として生きることこそ、あるべき道であると言っています。
うーん、なかなか険しい道です。
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おわり
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