2023.7.20

これまで貯めてきた画像を整理しながら、報告会に向けての資料を作成する。

時間の関係で、展示を見れていなかったブレラ美術館に行く。

天井に続くキリスト教の壁画。

メディア、物語。

現代においても、人間が求めるものは変わらない。

不思議な気持ち。

中世ヨーロッパの絵としたら、日本なら戦国、江戸くらい?

服装はかっこいい。

これらの絵に共感とかはないが、社会情勢を反映しているように感じる。

Cima da Conegliano

Polittico di Santa Maria delle Grazie

Bramantino

Michele da Verona

Antonio Vivarini

VINCENZO FOPPA

あまり見慣れていない形と色を見過ぎて、ソファで脳がシャットダウンした。

数分後に目を覚まして、VINCENZO FOPPAの絵をじっと眺める。

なにかひらめきのようなものを感じる。

つくりたいという衝動。

中世のイタリアのビジュアルと、日本の古代的なビジュアルが溶け合ったようなスペクタクル。

そのビロードの紋様や、金縁が違ったっていい。

そのドレスが違ったっていい。

シュールレアリズムなものがあったっていい。

そこに歴史的な引用をしたい。

それは、ファッションでもあり、アートだ。

日本の、ましてや秋田に住んでいる誰かが買いたいと思うようなものでもないかもしれない。

しかし、僕はそれをやりたいと思わざるを得ない。

なぜ、それをしたいんだろう。

やはり、昔、兄のお下がりばかり着させられていたことに不満だったからだろうか。

あまりにも視覚的に貧しい世界、自分にとって鬱々とした、退屈な世界をぶっ壊したいからからだろうか。

しかし、動機なんてどうだっていい。

自分のなかにある美を駆動させ、手を使って産み出し、誰かに見せる。

ただ、それだけだ。

電車から見える景色は、スイスの田園地帯が続く。

興味深い景色であると同時に、多くの風景は、田舎の秋田と変わらないじゃないかとも思う。

それを知れたことは、自分にとって意味のあることだ。

いつの間にか、ドイツ語の建物が増えてきたと思ったら到着。

古い街並みが綺麗。

ミラノとはまた違う。

音楽に合わせて、ゆるやかなダンスを踊る人々。

何かの祭りとかではなさそうだが。

ドミトリーに到着してすぐ、疲れからか睡眠。

夜中12時頃起きるも、窓の外が賑やかで、散策する。

ベルンの一角は、夜の方が、艶やかな表情をしている。

キャンドルをたいて、夜中までカフェで人々が話している。

他愛のない話かもしれないが、なんかすごく自然なことのように思えて嬉しい。

暗くて広い湖の端を、小さなあかりが灯っている。

昔、カブトムシをとりに、深い森の中にある大学に行ったのを思い出す。

明日は、インタラーケンに泊まるから、夜の街は今日しか見れなかったからよかった。