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【演奏曲紹介】しあわせ運べるように / 臼井真
こんにちは!NEW-S Wind Ensembleです!
本日で「つながる祈りの演奏会」まで、あと50日となりました。
ということで、今回は50日前記念ということで、演奏会のプログラムの中で唯一未発表だった曲をご紹介したいと思います。
しあわせ運べるように
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「つながる祈りの演奏会」の演奏曲として最後に発表する曲は、臼井真作曲「しあわせ運べるように」です。
すでにフライヤー第二弾の裏面では、演奏曲としてラインナップされていましたが、改めて正式にご紹介いたします。
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「しあわせ運べるように」は、阪神淡路大震災発生後間もない1995年1月末、当時神戸市内で小学校の音楽教諭をしていた臼井真氏によってつくられた、児童合唱作品です。
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震災によって深く傷ついた神戸の街の復興を願って作曲されたこの曲は、学校現場をはじめとする多くの場で市民に歌い継がれ、現在では「第二の神戸市歌」として各種式典などでも歌われています。
今回、「つながる祈りの演奏会」で震災から30年間の道のりを辿るうえで、阪神地区の人々、特に神戸市民を長年支え続けたこの曲は絶対に外せないと考え、本演奏会で演奏をすることに決めました。
金管アンサンブル版へのアレンジ
演奏会でこの曲を取り上げるあたって、今回は本作品を金管アンサンブル用に新しくアレンジしていただき、その楽譜を少人数で演奏することにしました。
つまり、金管アンサンブルへのアレンジはNEW-Sが委嘱したもので、金管アンサンブル版の「しあわせ運べるように」は初演ということになります。
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80人以上の奏者で作り上げる「つながる祈りの演奏会」、その中で静かな祈りを表すシーンとなるように、この曲は少人数でのアンサンブルで演奏することを選びました。
金管アンサンブルへの編曲については、臼井真先生の作品を管理している事務所に許可を得た上で、神戸学院大学OBの長山恵太さんに依頼しました。
ビーナスブリッジのトランペット
編曲に際して長山さんとの打ち合わせの中で、「静かさ」や「祈り」をテーマにすることに加えて、ある理由から、冒頭をトランペットのソロにすることをリクエストしました。
震災の発生した1月17日早朝、毎年、神戸市の諏訪山公園にある「ビーナスブリッジ」という場所で、1人のトランペット奏者による演奏が行われています。
奏者の名前は松平晃さん。震災の前日に神戸で公演を行ったことが縁で、1999年から毎年演奏を続けてきました。
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震災に音楽でつながる、そして祈る。
今回の演奏会を開催するにあたって、20年以上前からこの取り組みを続けてきた松平さんにリスペクトの意を込めて、金管アンサンブル版「しあわせ運べるように」の冒頭でオマージュすることにしました。
「しあわせ運べるように」の演奏を通じて、30年間市民の皆さんを支え続けてきた音楽に、この演奏会で触れていきたいと思います。ぜひ会場でお聴きください。
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