親ばか×3メガネ
ゲンとショウは、スイミングスクールに通っていました。
夫も私も泳げなくて、子どもたちは泳げるようにしときたいと思っていたからです。
親の夢を乗せられた形のスイミング。
本人たちは希望していないけれど、泳げない親が泳げるようにしたかった、
それだけの理由です。
3才から始めたゲンは、すぐに泳げるようになりました。
水も全く怖がらないし、身体も大きくて、どんどんうまくなっていきます。
水が怖くて泳げない私は、天才じゃないかしら?と思っていました。
小学校の中学年頃だったと記憶しているのですが
コーチに『先生、いつくらいになったら、ゲンはオリンピックに出られますかね?』と尋ねたところ
コーチ「、、、(しばしの沈黙)。お母さん、そんな選手だったら、小さい頃から既にすごい記録を出していますよ、、、」と、即答されたのです。
えっ???ゲンはオリンピックに行かないの??
すごい選手になるんじゃないの??
と、真面目に驚いてしまいます。
そう。
私は、本気でゲンがオリンピックに行くもんだと思っていたのです。
違うのかぁ、ただ普通に泳ぐのが上手なだけだったのかぁ。
本気でびっくりしました!コーチの言葉に心底驚きました!!
そんな感じで、うちの子天才!メガネをかけていたのです。
いつでもどこでもメガネをかけていたのです。
本人は全くメガネをかけているつもりはないのですが。
私は親バカではありません。
ばかが3つつく親バカなのです。
ゲンとショウが大人になった今も、変わらずそのままの親ばかばかばかです。
死ぬまでこの親バカは治ることはないと思います。
今も昔も、子どもへの親バカ度に変化はありません、、、。
誰がなんと言おうとも、うちの子天才、うちの子すごい
いつなんどきも、そう思って生きてきました。
こんなアホな親に育てられると、自己肯定感がとても高い子供が育ちます。
今も2人の息子は、揺るぎない自信を持っているようです。
現在、その親ばかばかばかは、お嫁さんや孫にも向けられています。
バリキャリのお嫁さんたちの才能に驚き、才能を活かす姿に感動しています。
おしゃれでキレイで素敵なんです。
びっくりするくらいなんでもできます。
親ばかばかばかでよかったと、今も思っています。
オリンピック選手にはなれなかったけれど。
新堂きりこ
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