生まれ変わる日
下書きに書き溜めているのだけれど、こう毎回夫のことを書いていては、なかなか本題に進まない。
頭の中にある書きたい事は、夫のことありきなのでしょうがない。
アップする段階になって、同じような話ばっかりになっていても、これが今書きたいことなのだ。
しょうがないな。
結果、日々の日記になっているが、未来の私が読んだら、どんな感じがするのだろう、それも後で味わってみたいな。
この一連の、ひと月足らずの経験で、学んだことはたくさんある。
人は自分が経験したこと以外理解できない、ってこと。
友人のお母さんが亡くなった時、全く理解できていなかった。
もっと優しい言葉をかけて、彼女に寄り添ってあげられていたら、と今回初めて気がついて、そのままの気持ちを素直に伝えた。
身近な人が幸いにも健在で、彼女のつらさを感じ取ることができず、元気付けようとしていたけれど、全くもって的外れだった。
自分がその立場になるまでわからなかった。
心で寄り添ってくれる人がいると、ホッとすることも初めて知った。
そんな人どこにもいないと思っていたけれど、彼女は寄り添ってくれた。
わかってくれる人がいることは幸せだと思う。
自分のことは、そもそも誰にもわかるはずのないことだし、理解できるものではないし。
「死ぬ時も一人、生まれる時も一人、生きてる時も一人」なのだ。
顔形が違うようにみんな違う。
わかってもらおうと思うのがそもそも的外れだし、わからなくて当然なんだ。
自分がわからなかったことがわかるようになって、少し理解できるようになった。
経験に勝るものなしと言われるはずだ。
失うものは何一つないので、「生まれ変わった」ことにする。
細胞は日々生まれ変わっているというけれど、意識から完全に変えていこうと決めた。
こんな機会をもらったんだから、苦手だ、嫌だ、好きだ、嫌いだ、言わずになんでもやってみて、深追いはせず、ダメならさっさと方向修正して、次へ向かう。
残された時間を、残された命を、全力で生きる。
過去の自分は全部リセットして、新生「私」としてスタートする。
とにかく無駄なことで悩みたくないし、次へ行きたい。
しがらみとか噂話とか要らない。
世間の目とか、年齢とかも、関係ない、気にしない。
気にはなるけれど、所詮、人は自分のこと以外興味ないんだから、気にすること自体意味がない。
とかなんとか書きながらも、時間とエネルギーを取られてしまう人と会話する。
まだまだ、マイナスに引きずられてしまう。
久しぶりにダウンしてしまった。
もっとうまく防げる方法があっただろうに、気がつけなかった。
これまでなら気がつかなっただろうけれども、新生「私」は違うのだ、気がつけるはずだ。
経験を活かそう。
ステージアップしていこう。
まだ仕事をどうしていくか、皆目検討もつかないが、
自由に時間が使える今だからこそ、内面とじっくり向き合って、今後に繋げていく方法を探したい。
もうすぐ初めての月命日がやってくる。
新生「私」もまだ1か月。
まだまだ焦らなくとも大丈夫。
のんびりじっくり地に足つけて行こう。
(29日目)
振り返り
マイナスに引きずられた、「人」が誰だったか、全く記憶にありません。
悲しみにひたっていたい私は、やさしさや助けてくれようとしていることに全く気づけていません。
手を差し伸べてくれていたのだと思います。
過去書いたもの読んで、愚痴や泣き言、勘違い等、全てが愛おしいです。
あれはあれでよかったのです。
新堂きりこ