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うまくいくようにできている
晴れた日に四十九日を迎えた。
息子たちも帰省し、親族のみで法要を行った。
久しぶりに全員が集まり、読経後、車で5分の父が用意していたお墓に向かう。
そのお墓は、分家のためまだ誰も入っておらず、今回の夫が初入居?で、これから歴史を作っていくであろうお墓だ。
見晴らしの良い土地で、明るい日差しが降り注ぐ場所。
これなら寂しくないだろうなぁ、夫の生まれ育った町だから、きっとホッとしているだろうなぁと感じられて、参列したみんながスッキリ明るい顔だったのがとても嬉しかった。
誰も泣かず、悲しまず、夫の人柄のような、とても明るい納骨式だった。
こんな風に明るく送られては、本人少し悲しかったかもね、と思ったけれど、この日を迎えて、私も久しぶりに憑き物が落ちたような感覚で、とてもスッキリした。
不思議だなぁ、ちゃんと時間が経つことで、お別れができるようになっているんだなぁ。
春の明るい日差しも後押しをしてくれているようで、みんなの気持ちが一つになっているような、家族を一つにしてくれるいい機会だった。
夫が亡くなって、家族が近づけた気がする。
泣いて落ち込んでいても、誰かが助けてくれて、今日の日を迎えることができた。
一人だったら乗り越えられなかった。
今更ながら、家族みんなに感謝したい。
本当にありがとう。
まだ全快とは言えないけれど、かなり元気になっている。
来月はグンと元気になる気がするし、過去にいつまでもとどまってはいられない。
人生は思うほど長くないし、いつどうなるかわからない。
やりたいことをやらなきゃ勿体無い。
まだまだやりたいことがいっぱいあるのだ。
もうすぐ桜が咲くし、春の花もいっぱい咲く。
残された時間で私の花を咲かせたい。
どんな花になるのかはわからないけれど、咲かせてみたい。
花咲く日を楽しみに生きていこう。
(46日目)
新堂きりこ
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