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水分は重要だ

昨日の朝のすっきり気分はどこへやら
暗いドヨンとした気分で、早朝4時過ぎに目が覚める。
どうせこの後眠れないので、起きる。
ココのところ、べったりな犬はまだ寝たらいいのに、一緒に起きてくる。
犬は犬なりに感じることがあるんだろう。
大きな環境の変化に気づいているのか、より一層べったりになってきている。

まだ暗く寒い中起きる。
家中の窓を開けて、空気を入れ替える。
これまでも、これからも続く、朝イチの日課。

その後、体重を測って、着替えて、白湯を飲む。
夫が亡くなって、直後は2キロくらい体重が増えた。
食べても飲んでもないのに、増えた。
今はいつもの体重に戻り、増減はほぼない。
たくさん食べても太らない、ただ水分を意識していないと、全く摂らずに1日が終わっていたりする。
水分は重要だ。

夫が死んでからスーパーにも行かない私は、何を食べているんだろう。
お嫁さんが美味しい料理を作ってくれていたから、それを食べながら「人が作ってくれたものは美味しいんだ」と感じてしまった。

これまでも、夫は胃ろうになっていたから、私一人分の食事を作って、一人で食べていたのだけれど
あの時、私はちっとも寂しくなかった。
家に夫がいるだけで、ちっとも寂しくなかった。
一人でとる食事でも私は幸せだった。

食べることが何より大好きだった夫に、食べている姿を見せるのが申し訳なくて、隠れてこっそり食べたりしていたけれど、
ココ最近は、美味しいものは美味しい、これこんなに美味しいよ、と夫にふざけて言うことができるようになっていたのにな。

そんなふざけた私を見て、夫はうれしそうだったのにな。
どこにも夫はいない。
冗談を言っても、笑ってくれる夫はいない。
すぐそばにいるのは感じているけれど、もう会えないんだな。
さみしいなぁ、会いたいなぁ。

今書いているこのパソコンは、私の落ち込みを見兼ねた息子たちが、みんなで買ってくれた。
実は、亡くなるなんてこと想像すらしていない先月に、
これまでの人生経験をnoteに書いて行こう、と、うっすら思い始めていたところで、
まさかまさかの、こんな流れになるとは思ってもいなかった。

持っていたパソコンも、介護生活には不要だからと、息子にあげてしまっていた。
noteはスマホで書こうと思っていたくらいで。

気がつけば、頼んでもいないのに、瞬く間にパソコンが届き、
そして、書く時間はたっぷりある。
これはもう、書けってことでしょ。
どこかから、「書け、書け!」って指令が来ている感じ。

パソコンに向かいながら書いていると、瞑想しているような心地よさがある。
そして、次から次に湧き上がる思いを文字にしていると、サラサラ流れる川の中にいるような感じがする。

言葉がどんどんあふれてくる。
思いもたくさんあふれてくる。

四十九日までに書き溜めておこうと思う。
その後、時系列にしてアップする予定。
今はただただ、書きたい衝動を抑えずに、指が動くままに任せている。

時間に縛られていた日々から、一転、誰にも邪魔されない毎日が始まった。
私の役目は何だろう。
子育ても終わったし、介護も終わった。
次は、何をしろと言われているのだろうか。

「書け、書け」という声がしている通り、書くことで、どこかで同じような経験をしている方に、私の経験が役に立てるかもしれない。
もしかしたら、どこかの誰かの元気になれるかも、しれない。

まだまだ、心のリハビリは続くだろうけれど、とにかく私は前に進まなきゃ。
これまでの経験を文字にして伝えよう。
それが私の使命の一つではなかろうか と思うような流れの中にいるので
流れてみる。

そんなこんなで、それが私の書く理由。

9日目の私へ
□スッキリした日がどんどん増えてくる。
□体重もどんどん増えてくる。
□お嫁さんや家族がみんなで助けてくれるよ
□一人じゃないから、安心して。
□流れてみよう、どこまでも。

新堂きりこ


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