【平家物語と能「清経」悩める教養高き武将】ちょっと能が身近になる
能のハードルが高い理由は元ネタを知らないからだと思います😢
お能で美しい修羅それは「清経」です。
源氏との戦は未経験の教養高き公達
平清経は平家の置かれている状況に絶望をします。
頼みにしていた九州の武士団は「昔が昔、今は今」と
時代の流れを読み源氏に加担してしまします。
武士の神様「宇佐美八幡宮」が下したご神託は、源氏の勝利のでした。
教養人で時代の流れが読めた清経は、戦働きでは自分は無用の者と
悟ってしまい出陣をせず柳浦で入水し儚くなります。
清経の妻(シテツレ)に遺髪を渡し、清経の最期を家臣の淡津三郎
(あわづのさぶろう)が語る場面からスタートします。
遺髪を受け取った妻は、清経がまさかの入水するなんてと
予想外の事態に泣き伏します。
見るたびに心尽くしの髪なれば
憂さにぞ返す本の社へ』
遺髪を見ると悲しいから宇佐美八幡宮に返すと詠じると
『うたた寝に恋しき人を見てしより
夢てふものは頼み初めてき』
詠じながら清経が現れ夫婦のやり取りが和歌を通じて
恋々と続くところが前半の聞きどころです。
後半は地謡が清経の入水の場面を切々と謡上げシテが曲舞を舞います。
月明かり夜の海を舞台の上に感じます。
何度見ても清経は哀しくて、美しく、切なく涙が流れます
久しぶりに感情のリフレッシュ☺
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