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【古今和歌と能「松風」平安のプレイボーイ在原行平の身分違いの恋 】ちょっと能が身近になる

能のハードルが高い理由は元ネタを知らないからだと思います😢

「松風」は古今和歌の乗ってる
在原行平(ありわらのゆきひら)の和歌
『たち別れいなばの山の峰に生ふる まつとし聞かば今帰り来む』
をネタにイメージを膨らませた演目です。

新裕子的意訳
愛しいあなたとお別れして、新しい転勤先の鳥取に異動となりますが、
鳥取の山に生える松(まつ)のように愛しいあなたがわたしの帰りを
待って(まつ)いるならわたしはすぐに帰ります。

在原行平は伊勢物語で有名な在原業平のお兄さんになります。
兄弟そろって当時のプレイボーイの条件和歌が上手でした。
当時(平安時代)和歌が上手だとモテモテです。

在原行平が何か下手をうって、須磨の浦に(蟄居)流させられ、
現地の美少女の海女(あま)姉妹と恋仲になり3年を過ごしますが、
余りの身分違いに都に戻るとき妻として連れて
帰ることは叶いませんでした。

残された美少女の海女(あま)姉妹
シテ(主役)姉「松風ちゃん」・シテツレ(準主役)妹「村雨ちゃん」
の2人が旅の僧に、行平への叶わない恋恋バナを
秋の月が綺麗な浜辺で1晩するがこのお能のざっくりして内容です。
2人が情緒豊かに舞台を繰り広げていきます。

お能のポイントは作り物の「松」です。
和歌で「松」と「待つ」が掛詞となって「待っていろ」を
言った行平を「松」に見立ててシテは舞を舞います。
演目の「元ネタ」があるときは「元ネタ」の予習をする
とぐっとお能が身近になります。

昨夜は「松風」を堪能し日本人に生まれて良かったと
思うほどの感動を抱きました。

ルンルン☺

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