【時代劇の嫁入シーンの定番能「高砂」別居婚でも仲良夫婦です💖】ちょっと能が身近になる
能のハードルが高い理由は元ネタを知らないからだと思います😢
「高砂」は古今和歌に乗ってる
藤原興風(ふじわら の おきかぜ)の和歌
『誰をかも しる人にせむ 高砂の 松もむかしの 友ならなくに』
よりスタートし【超絶目出度い】と舞いまくり、アゲアゲの演目です。
新裕子的意訳
めっちゃ長生きをしてるから、友人もいなくなってぼっちなんだなぁ😢 誰も相手にしてくれないから、同じご長寿の高砂の松と友達になってみるかいや、人間でもない松と友達になっても仕方ないか😂
ボッチ老人の独り言❓と思われますが、平安時代の平均寿命は30-40歳です。(源氏物語で40歳になると「目出度い」とパーティーしてます。) なので実は「長寿」は【目出度い事】なのです。 嘆きの裏に喜びありなのです😊
和歌を謡ながらシテ・翁(おじいさん)とシテツレ・媼(おばあさん)が登場しますが、この夫婦が「相生(あいおい)の松」の精霊なのです。
相生の松
雌株・雄株の2本の松が1つ根からは生えている松で「縁結び」「和合」「長寿」を意味します
媼(おばあさん)が高砂の松の精、翁(おじいさん)が住の江の松の霊です。「高砂(兵庫県)と住の江(大阪)とそれぞれの地に松は生えているのですが2つの松を合わせて1つの松なのだ(兵庫県と大阪府と県が違うけど夫婦として仲良くなってます)」とシテ・翁(おじいさん)はワキ・藤原友成にうちあけます。シテ・翁(おじいさん)はワキ・藤原友成に「住の江(大阪)で待っているので来なさい」と伝えます。
高砂や この浦船に帆を上げて
月もろ共に出汐(いでしお)の
波の淡路の島影や
遠く鳴尾の沖こえて
はや住の江につきにけり
はや住の江につきにけり (出典:高砂)
ここが時代劇で謡われる有名な部分です
ワキ・藤原友成が謡ながら高砂から住の江に舟で移動するのです。
ワキ・藤原友成が住の江に着くとシテは若い神の格好で現れます。 五穀豊穣(食料がいっぱいできますように!) 天下泰平(争いがなく穏やかになるますように!) と寿ぎ、祝い、神々しい颯爽と舞います。
今回は特別な会だったの普段5段舞うところが8段舞われました。 舞いは緩急の変化が強調された見応えがあり、目が離せませんでした。 久しぶりに興奮する神舞に圧巻😲
「高砂」は難しいことは考えず、体感を優先する演目と実感。 七五調の詞章にエイトビートは日本人のDNAに刷り込まれてると納得の日。
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