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【#能登半島地震】能登半島地震における気付き


令和6年能登半島地震の概要

今年の新年早々の2024年(令和6年)1月1日 16:10 マグニチュード7.6(最大震度7)の逆断層型の地震[令和6年能登半島地震]が発生し、津波(最大遡上高5.8m)、地盤隆起・移動(最大4m程度の隆起、最大2m程度の西向きの変動)、液状化(噴射、沈下)が発生した。地震はその後も続き、M7.6 の地震の直後からの地震活動は北東-南西に延びる150 ㎞程度の範囲に広がっている。地震動の分析によると、能登半島北部はほぼ全域が震源断層の直上に位置すると分析されている。

資料:気象庁 報道発表 令和6年1月1日16時10分頃の石川県能登地方の地
震について 令和6年1月1日
 
資料:気象庁 報道発表「令和6年能登半島地震」について(第20報) 令和6年2月29日
資料:令和6年能登半島地震(M7.6)地震動 京都大学 防災研究所 後藤浩之 2024年1月9日 令和6年能登半島地震(M7.6)に関する速報会
資料:令和6年能登半島地震に関する情報「令和6年能登半島地震の評価」 地震調査研究推進本部 令和6年1月2日、1月15日、2月9日公表

出典:経済財政分析ディスカッション・ペーパー 令和6年能登半島地震の影響試算の推計方法について 内閣府政策統括官(経済財政分析担当)付

令和6年度能登半島地震被害の概要

人的・物的蟻害は、2024年4月16日14:00現在、下記のとおりである。

○人的被害:死者245人 負傷者1,302人
○住宅被害:全壊8,536棟 半壊19,015棟 一部破損88,968棟 
      床上・床下浸水25棟
○火災発生 17件
○水道被害:石川県  最大時 約 34,400戸  現在 約 5,310 戸が断水中
      その他県 最大時 約102,000戸  現在 断水解消済
○道路被害:高速道路 能越道 南向き通行止め
      補助国道 40区間通行止めのうち 30区間復旧
      都道府県道等  3県145区間通行止めのうち106区間復旧
○空港被害:滑走路閉鎖(~1/24) その間、救難機の離発着受け入れ
資料:令和6年能登半島地震に係る被害状況等について 内閣府非常災害対策本部
資料:令和6年能登半島地震 緊急復旧(道路啓開)の状況 国土交通省

経済被害(経済活動への影響)については、月例経済報告に関する関係閣僚会議(令和6年1月 25 日及び同年4月 23 日開催)で報告された令和6年能登半島地震の影響試算によると以下の通りである。

○石川県・富山県・新潟県のストックの毀損額 推計値:合計1.1~2.6兆円   
  ※ストック:社会資本ストック、民間企業資本ストック、住宅ストック○3県の令和6年1月~3月の3か月間のフローの直接損失額(GDP損失額):
                       合計約 900~1,150 億円 
○サプライチェーンを通じた生産波及効果(派生的な生産減)による損失額: 
                          約 700~850 億円

出典:経済財政分析ディスカッション・ペーパー 令和6年能登半島地震の影響試算の推計方法について 内閣府政策統括官(経済財政分析担当)付

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