電車でフェイクファーをむしる人と感情がない人
皆さん、なめにちわ~♪
最近、心動いてますか?
感動して泣いたり、楽しくて笑ったり、嫌なことで怒ったり...
海峡の友人に乳酸さんという不思議な人がいるのですが、少し前まで海峡は
乳酸さんには感情がない!
と、思っていました。
実際にはちゃんと色んな感情を持って生きているわけですが、乳酸さんの感情の変化はめちゃくちゃわかりにくいので、外側から他人がその感情の変化を読み取るのはけっこう至難の業です。
(誤解を招いてしまいそうですが、乳酸さんは決して愛想が悪い人、というわけではありません。)
今日のお話は、まだ海峡が相方の乳酸さんのことを「乳酸さん、感情ないのか?」って思っていた頃のお話です。
フェイクファーをむしる人
それは、とある冬の日に海峡が乳酸さんと2人でごはんを食べていた時のこと。
「昨日電車乗ってたらすごい人いたんだよ~」
と乳酸さんが話し始めました。
いつものように電車に乗っていた乳酸さん。
車内は少し混雑していました。
乳酸さんが席に座っていると、隣になにやらとても苛立っている様子のおばさまが座ってきました。
と、次の瞬間。
「あんたのファー邪魔なのよぉぉぉおおおお!!!」
そう叫んだおばさまは、乳酸さんの上着のフードについていたフェイクファーをその場でむしり取ったのです。
今まさに、自分のフードのファーが知らないおばさんにむしられているという、あり得ない状況。
にも、関わらず無反応の乳酸さん。
「この!」
ぶちっ
「ファーが!」
ぶちっ
「邪魔なのよぉ!!!」
無残にもおばさんの手によって、違法収穫されていくフェイクファーたち。
出荷の予定はありません。
怒るやばいおばさん。
それを無視する乳酸さん。
車内の様子を考えると地獄です。
普段の乳酸さんを知っているだけに、きっとなにも起こっていないかのようにおばさんを無視したんだろうな~と想像が出来てしまいました。
乳酸さんはたまに「あれ?今同じ空間に存在してるよね?1人だけ別世界行ってない?」と疑わしくなるほど感情が死んでいる時があります。
「え、それでどうしたの?」
と海峡がきくと
「そのまま無視して移動した」
乳酸さん曰く、サイコーに面白かったけど関わりたくなかったのでそのまま無視して移動した、とのこと。
海峡は思わず食事をする手を止めました。
ヘイ、ガール。
それだけなのかい?
やれやれ、まいったね。
一体どんな修羅場をくぐってきたら、こんな不動の心を手に入れることができるのでしょうか。
海峡だったら怖すぎて、ファーをむしられるたびに失神してしまいます。
さすがのおばさんもここまで無反応だと、収穫意欲がそがれてしまったのか、大人しくなったそうです。
ファーむしりおばさん vs 乳酸
\ 乳酸さんの勝利! /
急に人のファーをむしりだすおばさんもやばいけど、そのおばさんと対等に渡り合う乳酸さんもやばい、と思った海峡でした。
結果的に乳酸さんの被害は違法収穫されたファーだけで済んだので、よかったです。
皆さんもやばい人にあったらなるべく感情を殺して、スッとその場を離れる乳酸スタイルをご活用ください。
ちなみに、乳酸さんの感情を理解するには言葉を信用すれば大丈夫です。
乳酸さんが真顔で
「たのしー」
と言っている時は楽しい時なので、どうぞよろしくお願い致します。
この出来事を振り返る乳酸
そういえばそんなことありましたね。
感情を表に出すのが得意じゃないので、感情が昂ってる人とかみると非常に新鮮でとても面白いですね。
海峡さんには感情があることを理解してもらえてるようですが、いまだに自分の家族には感情がないと思われています。悲しいことがあった時に「悲しい…」と呟いたら、「えっ。あんた感情あったの!?」と言われたことがあります。
電車は密室空間で逃げ場がないので、皆さんも変な人が近くにいたら場所を移動しましょうね。