小学生の頃流行った霊感テストと私とうちの猫。
皆さん、なめにちわ~♪
乳酸海峡 海の方、海峡です。
今日は海峡の小学生の頃に流行った霊感テストと、それをやった小さい海峡と、うちの猫のちょっと不思議なお話しです。
この霊感テスト、みなさんは知ってますか?
杏ちゃんが教えてくれた霊感テスト
小学生の時仲の良かった杏ちゃん。
オカルトが好きでよく「幽霊がいる」と言ってみんなを驚かせていました。
そんな杏ちゃんがある日、学校で
「霊感があるか分かるテストがあるんだよ~やろ!」
と声をかけてきました。
やり方は正直よく覚えていなくて曖昧なのですが
1.目を閉じて自分の家を想像する
2.想像した家の中に入り、家の窓を一つずつ全て開けていく
3.すべて開け終わったら、今度は全部の窓を閉めていく
4.玄関に戻り、目を開ける
と、こんな感じだったと思います。
あ、これ皆さんはやらないでくださいね。
なんかちょっと怖いな...と思いながらも「やってみて」と言われて挑戦しました。
「誰かとすれ違ったり、家の中に誰かいた?」
と、杏ちゃんが嬉しそうにきいてきました。
「ううん、誰もいなかった。」
そう答えると、杏ちゃんはちょっと残念そうにしていました。
杏ちゃん曰く、霊感のある人がこのテストをやると家に誰かがいたり、気配を感じたりするそうです。
家の中の猫
私はこのテストをやって確かに誰とも会いませんでしたし、家の中にも誰もいませんでした。
でも、私が想像した家の中にはたくさんの猫がいました。
私が玄関を開けて家に入った時から猫たちは足元にいて、窓を開けている最中くっついてきたり、のんびり歩きまわったりしていました。
当時、私の家では猫を何匹か飼っていましたので、その子たちかと思ったのですが、柄などは残念ながら分かりませんでした。
ぼんやりした塊が動いているだけだったのですが、足にまとわりつく感じとか、人の前をす~っと移動していく感覚が猫そのものだったのです。
怖い、とは思いませんでした。
鳴き声は...どうだったでしょうか、思い出すことができません。
このテストでは想像の家の中で人とすれ違ったりすると霊感がある人、なのだと杏ちゃんが言っていました。
人間じゃなくても、霊感があるってことなのかなぁ?と思ったのですが
「そうだよ」
と杏ちゃんに言われるのが怖くてきけませんでした。
下校時の寄り道
学校で霊感テストをやってから数日が経ち、杏ちゃんの興味は霊感テストからコックリさんへと移っていました。
私自身も想像の家の中で会った猫のことや霊感テストのことは忘れて過ごしていたある日。
家が近くのよっしーといつものように下校していました。
もうそろそろ家に着くという時に、いつも通っている通学路に小さな脇道があることに気が付きました。
いつもは素通りしていた脇道です。
「よっしー、今日こっち行ってみない?」
と私が言うと、よっしーは少し嫌そうでした。
真面目なよっしーは寄り道になってしまうことが嫌だったのだと思います。
「もう家つくし、荷物置いてからでいいじゃん」
と、よっしーに言われたのですが、なぜか今日はこの道を通って帰らないといけない気がして、嫌がるよっしーを無理やり連れて脇道に入りました。
いつも通っている道より少し狭くて、ブロック塀で両側を囲まれているその脇道をよっしーと歩きました。
その人気のない脇道の真ん中に、血を流して倒れている猫がいました。
うちで飼っていた「むさし」という猫でした。
急いで上着でくるんで家に連れて帰りましたが、家に向かって走っている最中ピクリとも動かないむさしを見て、もうむさしは死んでいるんだな、ということが分かりました。
よっしーもずっと泣きながら付いてきてくれました。
後から母に聞くとむさしは車かなにかに轢かれて死んでしまったようです。
轢かれていた場所を親に教えると、よく見つけたね、と驚いていました。
あまり人気もなく、私も家族も使わない道だったからです。
私が小さい頃暮らしていた村では、野良猫をうちの親が拾い手術をして地域猫として可愛がるというようなことがあったので、そのうち誰かがむさしを見つけていただろうなと、今となっては思います。
霊感テストの本当の意味
話は戻りますが、大人になってから杏ちゃんのテストの本当の意味について知る機会がありました。
杏ちゃんが霊感テスト、と言っていたテストは実は家にいる霊を知ることが出来る方法、そしてその霊に自分が霊感があるよ、ということを知らせる方法なのだそうです。
それを知った時、もしかして家にいたあの猫っぽいなにかが私に、むさしの居場所を教えてくれたのかなぁ...と思いました。
あのテストを通して、おそらく霊感がない私が家にいた猫の霊たちと触れ合うことができたのではないかと思います。
ですが、家に悪いものがいた場合は危険なテストとなってしまうようなのでご注意ください。
あの日一緒に泣きながら家まで走ってくれたよっしーとは大人になった今でも仲良しです。
不思議なことって本当にあるんだよねぇ...と今もたまにこの日のこと、大好きなむさしのことを思い出して話しをしています。