テレワークが日本で進まない理由とは
こんにちは。
ニュース解説者アリストテレスです。
本日も、読んでためになる気になるニュースの解説をしていきたいと思います。
本日解説していくのはこちら
「テレワークが日本で進まない理由」
です。
安倍政権になり、『働き方改革』が始まった近年。
『働き方改革』の中の”テレワーク”の促進が注目されています。
では、テレワークとは一体なんなのか?
疑問に思っている方も多い中で、今回はテレワークの全貌と日本においてテレワークの実施が進まない理由について分かりやすく、解説していきたいと思います。
テレワークとは
テレワーク(テレコミューティングともいう)とは、勤労形態の一種で情報通信技術(ICT)を活用して、時間や場所の制約を受けづに、柔軟に働く形態を言います。
「tele=離れた場所」と「work=働く」を合わせた造語になります。
近年ではインターネットが容易に使える時代になったため、テレワークという新しい働き方を推薦する傾向が強まってきています。
テレワークはここ最近でてきたものだと思っていませんか?
実は、日本では1980年代から企業においてのテレワークの導入の実験が始められています。
2019年までに富士ゼロックスやNTT、リクルートなどの企業がテレワークの導入実験を行ってきました。
大きく加速し始めたのが、2011年以降の安倍政権による『働き方改革』からです。
『働き方改革』の取り組みのひとつに、テレワークの実施がありました。
テレワーク実施の現状
次にお話しするのが、『テレワーク実施の現状』についてです。
テレワークの実施は『働き方改革』によって加速することになったのですが、では実際はどのような現状なのか?
その点にフォーカスしていきましょう。
2019年3~4月に「エン転職」が実施したテレワークの実態調査アンケート(1万人回答)では、テレワークの実施経験者は3%にとどまっていることがわかっています。
日本においてテレワークの導入はまだまだ進んでいないことがこの調査からわかりますよね。
それでは先進国である、アメリカはどうなのでしょうか?
アメリカでは、企業外部で働く人が増えているのがここ最近の調査でわかっています。
つまり、テレワークの実装がかなり進んでいるということです。
なぜここまで進んでいるのでしょうか?
その原因は2つ考えられます。
一つ目は
『クラウドソーシングの普及』があげられます。
例えば、高度なスキルを持つITエンジニアたちは、特定の企業に所属するのではなく、海外の優秀な人材に仕事を直接依頼することができる会社『Upwork』や、最新の技術を使いこなすことができるエンジニアなどの専門家が揃う『Topcoder』といった大手フリーランス人材プラットフォームに登録します。
こうして、クラウドソーシング企業が増えたことによる、テレワークが実装されています。
二つ目は
『オープンイノベーションをはじめとする企業連携によるイノベーション追求』というものです。
企業連携となれば、同じ企業に所属するもの同士が、同じオフィスで顔を突き合わせて働くという局面が減り、外部のエキスパートや他社の人と連携していける働き方や環境作りが必須になります。
つまり、イノベーションを目的とした環境づくりの中で、テレワークは切っても切れない仕組みとなるということです。
テレワークのメリット
では、実際のところテレワークを導入するメリットというのは何があげられるのか、ということについて考えていきましょう。
テレワークのメリットとしては
・働く時間や場所を選択できることで、自由と多様性を得ることができ、従業員の満足度が向上する。
・生産性の向上
・オフィスコストの削減
・イノベーションを実現することに繋がる
このようなことがあげられます。
では、一体なぜ、テレワークの導入が日本であまり進められないのか?
その理由は、これらのメリットの認識がまだ浅いということがあげられるのではないでしょうか。
『働き方改革』の中のテレワークに関しては
・従業員のワークバランスの向上
など、従業員に対するメリットが代々に言われてきました。
そうした説明の上で、会社の経営層から「テレワーク」への不信が強まったのではないでしょうか。
つまり、会社の経営層がいまだにテレワークのメリットの認識ができていないということなのではと考えました。
このことから、在宅勤務で管理者の目が届かない場所では社員は働かないのではないかといった疑念がでてきたり、『働き方改革』の名目上導入するしかないが、”義務”で強いられているために、やる気が湧かないと言った問題も出てくるのではないでしょうか。
テレワークを実施するにはどうしたら良いのか
テレワークを実施するには、導入する上のメリットや、導入する上必要になる知識、費用を明確に提示できる環境、または情報獲得の自主性が必要になってくるのではないでしょうか。
この先の未来ではAI化と言われている。
そうした上で、導入すべき新たな働き方であると言うことを企業側は理解し、テレワーク自体を積極的に取り込んで、イノベーションの実現を図っていただきたいです。
これからの働く環境がどう変わるのかに注目してニュースなどを見ていきたいですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?