iPhoneを乗っ取るマルウェアに注意！
The Hacker Newsが著名なロシア人ジャーナリストのガリーナ・ティムチェンコ氏のiPhoneがNSO Groupのスパイウェア「Pegasus」によって侵害されたと報じました。
ガリーナ・ティムチェンコ氏は2023年6月23日にAppleの脅威通知を受信したことで侵害に気が付いたものとみられています。
■マルウェア名は「Pegasus」
「Pegasus」はイスラエルを拠点とするNSO Groupが開発したマルウェアで、ゼロクリック攻撃を特徴としており、ユーザの操作を一切必要とすることなく標的のiPhoneへ侵入できるとされています。
NSO Groupはこのマルウェアを「テロや犯罪と戦う政府や法執行機関にライセンスされる」として正当化しようとしているが、実際にはジャーナリストや人権活動家が標的となっており非難されています。
■早急にアップデートを
今回「Pegasus」により悪用されたiPhoneの脆弱性はすでに修正されており、アップデート配信もされています。
セキュリティアップデートの対象となっている製品は次の通りです。
・iPhone 8および、これ以降のモデル
・iPad Pro（すべてのモデル）
・iPad Air 3rd generationおよび、これ以降のモデル
・iPad 5th generationおよび、これ以降のモデル
・iPad mini 5th generationおよび、これ以降のモデル
・macOS Ventura
・Apple Watch Series 4および、これ以降のモデル
セキュリティアップデート適用後のオペレーティングシステムおよび、バージョンは次の通りです。
・iOS 16.6.1
・IPadOS 16.6.1
・macOS Ventura 13.5.2
・watchOS 9.6.2
該当する製品を使用している場合には、可能な限り迅速にアップデートすることが望まれます。
また、標的となる可能性のあるユーザは、iPhoneやMacのロックダウンモードを有効にすることも推奨されています。
iPhoneなどのApple製品はサイバー攻撃を受けにくいと言われていましたが、最近ではiPhoneを標的にしたマルウェアなども出てきています。
AndroidではなくiPhoneだから大丈夫！などと思わず、きちんと対策していくようにしましょう！
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