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頻発するサポート詐欺 偽の警告画面が表示されたらどうする?

【サポート詐欺の概要】

本noteでも以前サポート詐欺について取り上げましたが、その後も各地でサポート詐欺被害が確認されています。

サポート詐欺では遠隔操作でPC上に保存された情報を盗まれてしまうだけでなく、「サポート料金」などと騙って金銭を要求されることもあります。
サポート詐欺は「偽の警告画面」がPC等のデバイスに表示されることから始まります。「ウイルスに感染しています」といった警告画面や警告音が出て、表示されている電話番号に電話をかけさせます。そして偽のサポートに誘導しサポート料金を支払わせる手口です。突然表示される警告画面や警告音で、ユーザーの焦りを利用します。

サポート詐欺の被害にあわないためには、
・警告画面に表示されている連絡先には絶対に連絡しない
・サポートを名乗る人間や画面表示で指示された遠隔操作ソフトのインストールをしない

この二点は厳守することが大切です。

【偽の警告画面を閉じるには】

警告画面の指示に従わないということを念頭に置きながら、サポート詐欺での対応でまず必要になるのが「偽の警告画面の対処」です。
しかし実際警告画面が表示されてしまったらどうしたらいいのでしょうか。
警告画面の指示に従わないだけでは、表示された警告画面や警告音自体は消えません。また警告画面は画面を閉じる「×」ボタンが意図的に隠されていることが多いです。
警告画面を消す方法を3つ紹介します。

〇【Esc(エスケープ)】キーを3秒長押しする
キーボードの【Esc】キーを3秒程長押しすると、フルスクリーン状態(全画面表示)が解除されます。フルスクリーン状態が解除されると、画面右上の「×」ボタンが表示されるので、「×」ボタンをクリックして画面を閉じましょう。

〇【Ctrl(コントロール)】【Alt(オルタネート)】【Delete(デリート)】キーを同時に押す
【Esc】キーを長押ししても「×」ボタンが表示されない場合、【Ctrl】【Alt】キーを押しながら【Delete】キーを押します。右下に電源マークが表示されるので、そこから再起動を選択しましょう。
ブラウザを再起動した場合、「ページの復元」を促すメッセージが表示される場合があります。その際は「復元」を選択せず、右上の「×」をクリックしメッセージを閉じましょう。「復元」を選択すると、再度同じ偽の警告画面が表示されてしまいます。

〇【Ctrl(コントロール)】【Alt(オルタネート)】【Delete(デリート)】キーを同時に押す(タスクマネージャーの操作)
上記と同じように、【Ctrl】【Alt】キーを押しながら【Delete】キーを押します。「タスクマネージャー」を選択し、「プロセス」の画面から「Google Chrome」や「Microsoft Edge」といったWebブラウザを右クリックします。そこで「タスクの終了」を選択しブラウザを閉じましょう。

警告音が鳴りやまない場合……
PC本体の音量をまず下げましょう。
音量を下げてから、【Ctrl】【Alt】【Delete】キーを押し、再起動を実行しましょう。

もし上記を試しても状況が改善しなかったり、操作が分からない場合は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の相談窓口に連絡しましょう。
(IPAの連絡先はコチラ↓)
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
https://www.ipa.go.jp/
電話 : 03-5978-7509
(受付時間:10:00~12:00、13:30~17:00(土日祝日・年末年始は除く。)
E-Mail : anshin@ipa.go.jp

【いざというとき冷静に対処するために】

警告に焦る気持ちを利用するのがサポート詐欺です。
サポート詐欺被害にあった熊本県の熊本暴追センターでは、被害以前から職員に対してサポート詐欺に関する注意喚起を行っていました。しかし実際にサポート詐欺に直面した際、詐欺であると気がつくことができなかったとのことです。
サポート詐欺の実態を知っていても、被害にあってしまう可能性は十分にあります。警告画面に焦らずにまずは周囲の人に相談しましょう。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)では、偽の警告画面を閉じる体験が出来るサイトを紹介しています。IPAが作成した体験サイトですので、安全に偽の警告画面への対処を練習することができます。いざというときに備えて知識だけでなく、閉じる方法を練習してサポート詐欺に備えましょう。(偽の警告画面の体験サイトはコチラ↓)

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今回冒頭に挙げた2件は、現在情報の流出は確認されていません。
サポート詐欺は金銭的な被害だけでなく、自分のPCに保存されていた他者に関する情報まで盗まれてしまう可能性があります。
過去記事では、サポート詐欺にあった対処法について取り上げていますので、併せて確認してみてください。(過去記事はコチラ↓)

熊本県の熊本暴追センターのように、事前にサポート詐欺の注意喚起を職員内で行っていたとしても被害にあってしまった、という場合もあるので、私たちも引き続き注意しましょう。

参考・出典:IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
大阪府警察

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