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2021年上半期のランサムウェア被害

警視庁より「令和3年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」のレポートが発表されました。

■前の半期より約3倍に

調査によると、2021年上半期に警視庁に報告されたランサムウェア被害は
61件にのぼりました。これは前の2020年下半期に比べると約3倍に増加した数値です。
被害にあった企業の内大企業は17件に対し、40件が中小企業でした。
企業の規模を問わず、被害に合うことが統計からみて取れます。

感染経路としてはVPN経由が最も多く、機器だけでなくリモートデスクトップを通しての侵入も見受けられました。この2つの手口は、約8割にものぼります。

また、金銭が要求されたのは内35件で、二重恐喝の手口も多く確認されたそうです。


■セキュリティソフトの導入

被害にあった61企業に向けたアンケート調査では、回答した48件中44件でマルウェア対策ソフトを導入済みにもかかわらず、被害の検出に成功したのはわずか10件でした。

単純に数字で見るとセキュリティソフトの効果について是非が問われますが、セキュリティソフトの性能に関しても気になるところではあります。

また、バックアップに関しては49件の回答に対し、43の企業がバックアップを取得していました。
しかし、復元できたのが21件という結果は残念ですが、バックアップがあることだけで半分の企業が救われることもわかりました。


便利さと安全の追求は今後も続いていく課題ですが、まずは出来ることからスタートすることで守れるものもあります。
気づくことがあればどんどん試してみましょう^^!