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「コム デ ギャルソン」川久保玲 単独インタビュー 揺るぎなき“反骨精神”
「こういう時だからこそ、
何か新しいことに向かって進まなければ」
「コム デ ギャルソン」を立ち上げ、
世界のファッション界を牽引してきた川久保玲さん。
これまで映像メディアの取材を
ほとんど受けてこなかった彼女が、
news23の単独インタビューに応じました。
彼女が語る「反骨精神」とは?
(10月20日(火)放送より)
10月19日、東京・青山で
「コム デ ギャルソン」の
新作コレクションが
限られた関係者に向け発表された。
モデルがまとうのは
どれも独創的なデザインのものばかり……
ショーの最後に
デザイナーが登場して
締めくくるのが一般的だが
彼女はそれをやらない……
そのため、ひとたび姿を現すと
記者たちはその声を聞こうと
一瞬にして彼女を取り囲む。
「コム デ ギャルソン」の創立者で
スタートから一貫して
デザイナーと社長を兼任する
川久保玲(78)だ。
これまで、
カメラの前で語ることのなかった彼女が
特別に news23 の
単独インタビューに応じた。
ディレクター「宜しくお願い致します」
ディレクター
「川久保さん、
なかなかメディアでお話される
イメージがないんですけど
今回どうして取材を受けて頂けることに?」
川久保が語る「もの作りのパワー」。
その力を世界に見せつける
きっかけになったのが……
1982年、
3回目の参加となった
「パリコレクション」だ。
ランウェイに登場したのは
全身黒一色に
コーディネートされたモデルたち。
その服は引きちぎられ……
穴があいている……。
川久保の作品は
当時のヨーロッパの美意識を覆し、
「黒の衝撃」と呼ばれた。
その後も次々に作品を発表し
パリコレへの参加は79回を数える。
そして、2017年には
ニューヨークの
メトロポリタン美術館で特別展を開催。
存命中のデザイナーが
展覧会のテーマに選ばれたのは
「モードの帝王」と呼ばれた
イヴ・サン=ローラン氏に続き史上2人目だ。
独学でデザインを始めた彼女が
ファッション界の頂点を上り詰めた瞬間だった。
19日のショーには
どんなメッセージを込めたのだろうか?
「不協和音」を心地よく……
そこには、コロナ禍の今の社会に対する、
川久保のこんな思いも……
ディレクター
「同じ時期を共に世界で戦った
高田賢三さんや
山本寛斎が亡くなったことを
どう受け止めている?」
今年78歳になった彼女には
40年間揺るがない、
“ひとつの信念”がある……。
ディレクター
「その“反骨精神”と言うのは
時が経っても
失せないものですか?
川久保さんの中では」
“反骨精神”を原動力に
世界と戦い続ける川久保だが
一方で、国内外
1000人の従業員を率いる経営者でもある。
コロナによる影響は大きかったと言うが……
コロナ禍だからこそ
さらに強さを増す川久保の“反骨精神”……
そして、最後に聞いてみた……
ディレクター
「川久保さんにとって
“ファッション”とは
どういう存在ですか?」
動画はこちらのURLからご覧いただけます。
https://youtu.be/KTZvz1Tdh0E