2019年ワールドカップから現在までのラグビー選手ベスト15 バックス編

このシリーズの最後にはなりますがこの分け方がそもそも一番難しい(笑)誰をどのポジションとするのか、またそのポジションでどんなタスクを評価するのか非常に難しいと思います。とりあえず順番に見ていきましょう。

スタンドオフ

ここにはまず選手能力なら現代最高の選手を2人エントリーするかって問題になります。オーウェン・ファレルボーデン・バレットこの二人をどのポジションとしてエントリーするかが最重要ポイントじゃないでしょうか?
他の候補を先にあげると多分2人しかエントリーされずリッチー・モウンガハンドレ・ポラードの二人が候補になるかなと思います。
それぞれの特徴を見ていくとファレルは多少プレーに気性の激しさが良くも悪くも出る面があるもののコンタクト面での強さにそれが繋がってセンターとしてプレーする機会も多い選手ですね。全体の選手能力のバランスで見ればトップ選手と言える選手ですね。
バレットはよりスピードがありフルバックとしてプレー出来るランニングスキルも持ち味の選手ですね。バレットを選ぶかファレルを選ぶかは完全に好みで大雑把にわけるとディフェンス重視ならファレル、オフェンス重視ならバレットと言える部分もあるかもしれません。
より従来の10番に近いキャラクターを持っているのがポラードで彼ら程のラインブレイク能力はないもののフィールドキック、ゴールキック関係なく圧倒的な飛距離で制圧していける選手ですね。多少相手を舐めたようなプレーも多かったですが最近は落ち着いたゲームメイクが出来るようになり距離の出るキックはもちろん発想の良いパスやランも活かせるようになりワールドカップ優勝に大きく貢献したなと思います。
モウンガはTwitterでは少し書きましたがシステム依存型と言えばいいのか良くも悪くも完璧にシステムを機能させるタイプの選手なのでデータスタッツで見ても非常に高い数字を叩きだしてますね。このキャラクターが今後スタンダードになるのかもっとシステムより属人的なプレーも増えてくるのかがわかりませんが特にクルセイダーズで見せてるパフォーマンスは圧巻ですね。
この四人の選手に上下をつけるのは非常に難しいですがバレットとファレルをあえて選外にしてモウンガはポラードで決めるならゴールキックでポラードに分があるかな?と思います。選手としての能力でバレット、ファレルを外してベストとは言えない部分は間違いなくあるので22と23に入ってもらうくらいのイメージにはしてますが(笑)

インサイドセンター

このポジションももう一回スポットを当てるべきと言うか分類が難しくなってきたポジションですね。
言えることはこのポジションの選手に求められるものはまず相手チームをグルーピングさせる能力。チームをよりよい形に整える時間を作る能力なのかなと感じてます。この辺は話すと長くなるのでまたゆっくり書きたいと思います。
その視点含めてこのポジションは日本でも馴染みのデイミアン・ディアレンディになるかなと思いますね。全てのスタッツももちろん優れていますがなによりチームが停滞した時にボールを持ってくれて次のアクションに繋がるプレーをしてくれるのが大きいですね。
その意味で同じようにチームに安定感を与える選手にライアン・クロティもいますね。彼も日本でもプレーしてくれましたが適切な位置で常にボールをもらえる状態を作ってたのが印象的で現代のラグビープレーヤーに最も必要な能力を持ってる選手と言えるんじゃないでしょうか?
先ほども名前をあげたファレルとコンビを組んでたマヌ・ツイランギは起点になるタイプではないですが、より広範囲でボールをもらいチームの攻撃を活性化させ推進力を与えれるタイプの選手ですね。
推進力で言えばまた日本でもプレーしていますがサム・ケレビも大きな推進力をチームに与える事が出来る選手ですね。この二人のように12番の選手でエッジにも顔を出してスコアに直接絡むタイプの選手も非常に増えてますね。13番との差もチームによって違うケースが良く見られます。チームのタスク振り分けにもよりますがセカンドファイブエイスと呼ばれるような10番でもプレー可能な副将軍的な選手は少し減少傾向にあるかもしれません。そのキャラクターを求めるなら間違いなくファレルがトップにくるでしょう。ただこのポジションのまず必要なであろう要素をこなしてくれるという点でディアレンディを選びたいかなと思います。

アウトサイドセンター

ここもまた難しくてなかなか評価基準を作りきれませんね。そんな中で全ての面で突出してきたなと感じるのがアントン・レイナート・ブラウンでしょうか。特に低迷気味のチーフスで一人気を吐いて全ての面で大車輪の活躍を見せてるなと思います。仕掛けも仕留めることも出来るいい位置でボールもらって相手としっかり駆け引き出来るようになったのがなによりでかいんだろうなと感じました。身体能力に頼ったプレーが多い選手だったのがワールドカップ以降ガラッと変わり安定感が出てきてプレゼンスが高まりましたね。
その他でならロビー・ヘンショールカンヨ・アムの二人が候補ですかね?ヘンショーはアイルランド代表で本当にミスが少なく相手チームの選択肢を消せる非常に重要な選手だなと感じます。このポジションで全てをパーフェクトにってのは難しいですがミス無くこなしてると言うならヘンショーが名前があがるかなと思います。
身体能力的にパーフェクトにこなせるだろ可能性があるのがアキですね。足が速いからバックスリー相手に多少遅れても追いついてしまう身体能力があるのでまだそこに頼りすぎな面もありますがそれでも驚異の選手である事には変わりないでしょう。
また20年になってからのプレー回数が少ないので候補に入れるか迷うところですがジョナサン・デービスも候補には入れたいですね。アウトサイドバックスの司令塔としてもプレー出来る能力は他の選手とはまた違った魅力ですし他のプレーもこのメンバーの中でも見劣りしないですね。
インパクトプレーヤーも多いポジションでセミ・ランドランドラヴィリミ・ヴァカタワの二人の突破力は上の選手達も上回るインパクトでワールドカップのハイライトの一つとも言えますね。ただ現状ではレナート・ブラウンが一歩抜けてる感じはしますね。

ウイング

このポジションも左右の分け方含めて非常に難しい。昔ならトライした回数が大きな指標になったし大外でパスをもらっててのが大きな仕事だった面もありますが今は左右それぞれやバックス全体の兼ね合いを考えて評価しないといけない面もあるので評価基準がある意味で一番難しいポジションかもしれません。
その中で最も安定した活躍を見せてるのが代表には資格等の問題で呼ばれてないもののジェイムス・ローになるんじゃないかな?と思います。11番がメインで全てのスキルを備えたタイプで誰と組み合わせても形が見える現代ウイングの理想形の一人と言えるんじゃないでしょうか?組み立てにも状況によれば参加して、ラストパスもフィニッシュも出来るのでアイルランドのこれから大きな武器になるだろうと言われてますね。
ウェールズの両ウイングも違うタイプの万能さがあります。運動量、ワークレートをベースにしながら最近はトライの嗅覚も抜群でしっかりボールに対して働きかけが出来るタイプのジョッシュ・アダムス
13番もこなす高い身体能力や突破力が魅力のジョージ・ノースはワールドカップでも大きなインパクトを残した選手の一人じゃないでしょうか?
その中でローと反対に選びたいのはチェイス・コルビーかなと思います。サイズこそ小さいものの空中戦にも決して弱いわけじゃなく、コンタクトも強いとまでは言いにくいもののタックルもしっかりいける選手ですね。そしてボール持った時の加速力、ステップと言ったものは驚異でしかありません。
他に候補になるならジョージ・ブリッジあたりかなと思いましたがワールドカップ後主役をジョーダンに奪われた面もあるので上の四人よりは一歩落ちるかなと感じました。ただここは組み合わせによって候補はまだまだいそうですね。

フルバック

ここも優先されるスキルが難しくなにより第一人者だったイズラエル・ファレルがいなくなったので激戦区になりました。また様々なスキルを求められるため他のポジションと併用される選手も少なくないですね。上にあげたボーデン・バレットのようにダブルスタンドオフ的に使われ常にオプションを左右に持つ様な意識のチームも増えました。南アのウィリ・ルル―なんかもそのタイプの選手ですね。
その中でクラブでは安定した活躍を見せ実際このポジションに必要なスキルや判断力を兼ね備えてるなと感じてスタッツも良いものを残してるのがトマス・ラモスですがフランス代表ではあまり重宝されずマクシム・メダールアンソニー・ブティエが優先的に使われるレベルが高い争いをしていますね。器用なラモスは後半から相手の出方を見て起用されてる面もありチームに落ち着きを与えれる選手なのは間違いないでしょう。
カウンターのトリガーとして優秀な選手がエリオット・デイリージョーダン・ラーマーですね。
デイリーはイングランドの広いバックスペースを一人で任されるような場面も見られましたがそこでも高いフィールディング能力を発揮してくれましたね。クラブレベルではチーム事情で13に回される事も少なくなくラインに入ってもしっかりディフェンスが出来ると言うのは高い適応力があると言う事だと思いますがやはりフルバックでキックカウンターを見たいなと思わせてくれる選手ですね。
ラーマーはより強引に見えるような突破力で相手のディフェンスラインを切り崩していけるタイプの選手ですね。キック含めた総合力も他の選手に勝るとも劣らない選手でアイルランドのバックスリーはローが入ると本当にどうなるか楽しみです。
他にもスチュアート・ホッグなんかもやはり高い能力を見せてくれますしなかなか選ぶのが難しいですがイングランドのシステムを機能させた事はやはり大きく評価できると思うのでデイリーを選ぶのがいいかなと思いました。

まとめ

バックスはポジションの振り分けから本当に難しかったです。とりあえず最後に俺が選んだ全メンバーは発表しておきますがまたアンケートもTwitterでしてるのでよかったら答えてください。

1  マコ・ブニボラ

2  ジェイミー・ジョージ

3  タイラー・ファーロング

4  エベン・エツベス

5  ジェームス・ライアン

6  ピーター=ステフ・デュトイ

7  アーディー・サベア

8  ペセリ・ヤト

9  アントワーヌ・デュポン

10 ハンドレ・ポラード

11 ジェームス・ロー

12 デイミアン・ディアレンディ

13 アントン・レイナート=ブラウン

14 チェイス・コルビ

15 エリオット・デイリー

16 マルコム・マークス

17 スティーブン・キッツォフ

18 アラン・アラアラトゥア

19 マロ・イトジェ

20 CJ・スタンダー

21 ファフ・デクラーク

22 オーウェン・ファレル

23 ボーデン・バレット

また皆さんが考えたメンバーやここはやっぱり誰々いれとかないとあかんやろ?ってのがあれば教えてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?