2025読んだ本 3冊目
感想
毎年開催地を変えながら開かれるニットシンポジウムへの参加の際の旅のあれこれのエッセイです.出会った人々との縁と北欧の国々のニットや手仕事の歴史とそれらが日常に根付いている風景を感じることができ,自分も旅をしているような気分になりました.驚いたのは,あちこちに小さなミュージアムがあって,そこに伝統的なニットや衣装が飾られているということ.建物からかわいくて…本当に普段の生活のそばにある感じがとてもうらやましいと思いました.自分の住む土地の伝統を大事にする人々の気持ちが伝わってきました.
ただ,エッセイとしては,時系列でなく,国ごとに章立てはしてあるものの,何をメインとした話題なのかがつかみにくかったです.十数年のご経験をあとから懐かしみつつ徒然書いた,という感じでした.